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雑談コラム Episode 2 「メンタル強化のすすめ 強化法4選」

 日々生活していると、「あの人はほんとにメンタル強いな~」とか「メンタル弱くて…」という会話がふとした時に聞こえてきます。周りには、メンタルが異常に強いな~と感じる人がいたり、逆にストレスに敏感で眠れないといった人がいると思います。
 自分自身、幼いころに親から「蚤の心臓、豆腐のメンタル」とよく揶揄されたものです。確かに幼いころ、内向的で自分で積極艇に行動することが少なく、いざ表舞台に立つとよく泣いていたことを思い出します(笑)。そんな自分でも、社会人となった今ではメンタルがだいぶ強化されたと自負しています。例えば、
・英語のコミュニケーションほとんどしたことないのに、英語の会議で意見言ったり
・会社の部長や本部長相手でも「我に正義あり~」的な感覚で意見言いまくったり
・専門家の前で自身の研究成果について発表し、大勢の前で「わからないので、ぜひ教えてください‼」と言ってみたり
ということができるようになりました。

 そんな私のメンタルが強化されたプロセスを整理してみて重要だったことを4つ紹介したいと思います。

1.メンタル強化のメリット、デメリット

 私はメンタル強化することでたくさんの恩恵を受けれると考えています。しかし、メンタル強化は少しだけデメリットもあるなーと感じています。まず、強化法を知る前に、メリットとデメリットについてまとめます。

・メリット
①失敗を恐れずに積極的に行動できるようになる。行動できるから、たくさんの経験を積むことができる。
②立ち直りが早く、自身のパフォーマンスがメンタルに影響されず、安定する。
③ストレス性の病気にかかりづらく、健康体でいられる。
④後悔することが少なくなる。
⑤重要なミッション、責務にもつぶされない。上司からしてみれば仕事を任せられる。

・デメリット
①他人の苦しみを分かち合いづらくなる。相談されても、逆に「なぜできないのか?」と突き放すような考え方になる。
②他人を傷つけることが多くなる可能性がある。自分自身されてもへっちゃらだけど、相手からしてみれば嫌な気持ちになることもある。所謂、○○ハラスメントが多くなる可能性が高い。

 このようにざっくりとまとめました。ほかにもたくさんあるかもしれません。このようにメリットは基本的に自分自身にとってプラスになることが多く、デメリットは自分以外の他人に対してマイナスになることが多いのがわかると思います。メンタルが強いことはメリットばかり取り上げられがちですが、以外にもデメリットも少なからずあります。

 このことを踏まえたうえで本題に入っていきます。

2.メンタル強化法Ⅰ「心理の防衛機制について学ぶ」

 人はメンタル(心理)に対して、防御機能を備え持っています。心理学上の言葉では「防衛機制」というそうです。人は何かによって危機に直面したり傷つくことが予感される場合、自分を守ろうとしてこの防衛機制が自動的に働きます。
 メンタルを強化するうえで、この人間の自動防御機能というのが厄介になってくると私は考えています。メンタルも結局、人間の肉体と同じで傷つくことを経験しなければ強化されません。つまり意識的に人間の防衛機制と真逆のことを行わなければいけません。したがって、この防衛機制について正しく学び、意識的にコントロールできるようになる必要があります

 人間の心理の防衛機制には以下のような種類があるそうです。心理の防衛機制について知らなかったという方、実は高校の保健体育の授業で学んでいる項目です。(私の記憶では確か高校生だったと思います。高校でこのことを学んでから、メンタルコントロールが徐々にできるようになりました。)大別すると以下のようなものがあげられます。Wikipediaではこれ以上に多くの種類が存在するらしい。

2.1.病理的防衛

 精神疾患において最もよく見られる反応。
①否認
 受け入れがたい現実、不快な体験を心を閉ざすことによって認識しない行為。知覚しているのに事実を頑なに受け入れない行為。
②投影
 
自分の感情や願望を相手に移し替えて、自分を守る行為。相手のせいにすることによって、自分のメンタルを守る。

2.2.未熟な防衛

 幼児等に見られる反応
③退行
 危機に瀕したとき、現在の自分よりも幼い発達段階に戻り困難を回避しようとする行為。

2.3.神経症的な防衛

 成人でもよく認められる防衛機制の反応。
④抑圧
 思い出したくない記憶、感情、思考を無意識の中に押し込め、なかったことのようにする行為。都合の悪い事実を忘れようとする行為。
⑤逃避
 ストレスから心理的に、物理的に逃れようとする行為。以下の3種類がある。
・現実への逃避:関係ないことに別の行動を行い気を紛らわす。
・空想への逃避:空想の世界で自己実現を試みる。
・病気への逃避:病気、けがを理由にする。
⑥反動形成
 不快なことに抵抗するために、それとは反対の行動や態度をとる行為。ストレスが蓄積されやすい。
⑦合理化
 受け入れがたい現実に対して、もっともらしい理由をつけて納得する行為。乱用すると批判だけで行動しない人間が出来上がる。
⑧代償
 特定の対象に向けられた欲求や衝動をほかのものに置き換えて自分を納得させる行為。「これが目標だったけどそれっぽいことはできたから満足」というようなこと。

2.4.成熟した防衛

 豊かな人生を歩むために適した防衛機制。病理的防衛、未熟な防衛、神経症的防衛を抑制するうえで重要。無意識ではなく意識的に行われる防衛機制。
⑨同一視
 他人の良いところを自分に重ね、自己評価を高める行為。あの人ができていることが自分にもできているから、自分は凄いと思うこと。
⑩昇華
 社会的に認められないであろう欲求や衝動を社会的に望ましいとされる方向に変化させる行為。
⑪補償
 失敗や劣等感を感じたときに、他分野で成果を出して埋め合わせる行為。

 これらの防衛機制をまず知ることで、自分の行動を見つめなおすことができます。

3.メンタル強化法Ⅱ「現実を素直に受け止める」

 次にメンタルの強化方法として、メンタルのトレーニング法についてです。簡単に言うと、「起きた出来事に対して、メンタル(自尊心)が傷つこうが、素直に受け止める」というトレーニングです。言い換えれば、挫折という経験を積むことです。
 強化法Ⅰで学んだように人間には多くの種類の防衛機制が存在します。しかし、メンタルのトレーニングをしようにも、防衛機制のせいで、メンタルは傷つく行為に対して回避するような行動に出がちです。したがって、トレーニングするためにその防衛機制を意識的に取っ払います

 自分の場合、何かにチャレンジし危機と相対した場合に、自分の行動を振りかえります。振り返り時に要因を洗い出し、防衛機制に当てはまる要因をすべて排除し、自分にだけ要因を求めるようにします。そうすることでより現実に起きている状況と自分に足りなかったものをよりクリアに受け止めることができます。最初は自分のふがいなさを逐一確認するようで、確かに辛いですが、慣れてくるとそのうち「不完全で当たり前。すべてを完璧にできる人間は存在しない。同じ失敗を繰り返さないことが重要だ。」ということに気づきます。そうすると、失敗は怖くなく、むしろ学べるからありがたいという考えに至るようになりました。
 このトレーニングを続けることで、失敗を恐れない強靭なメンタルが養われていくと思います。
 もちろん、いざというときは迷わず状況に適した防衛機制を使いましょう。トレーニングでメンタルブレイクしては元も子もないです。正しく使えば、メンタルのリカバリを早くすることができ、より多くのトレーニングをすることができます。(筋肉痛の時に体を休めるのと同じです。)

4.メンタル強化法Ⅲ「行動するためのハードルを最大限引き下げる」

 次は、行動を起こす前のメンタルを傷つけないための予防線の話です。言い換えれば、メンタルのドーピングのようなものです。
 人間、絶望を感じたときというのが、一番メンタルが傷つきます。傷つく出来事が多すぎると、強化法Ⅰで学んだ防衛機制でも対処しきれません。傷つくとわかると人間行動しなくなり、最悪何をするにしても怖いという弱いメンタルに陥ります。そうなってはトレーニングもできません。
 したがって、絶望を感じづらくすることでメンタルが傷つきすぎず、恐怖を恐れない前向きな行動をし続けることができます。

 そのためには何かにチャレンジするときに「最悪の状況」を事前に想定することが重要です。特に「最悪の状況」を現実的でない、起こり得そうもない、突飛な状況にすることが1番重要です。

 例えば、何か試験の日付が近づいてきたという状況に置かれた場合、「うまくいかなかったらどうしよう」「合格できなかったらどうしよう」という将来の不安を考えると思います。このような思考に陥ると、まだ本番の試験が始まる前から、試験をするのが怖くなります。この時、「最悪な状況」を「合格できなかった将来」としているから恐怖するのであるので、この「最悪な状況」をもっと高いハードルにしてしまえばいいのです。例えば極端に考えると「合格できなかったら絶命する」とか「合格できなかったら無人島に島流し」とか突飛な極論を考えると、現実問題「いや、合格できなくても別に死ぬわけではない」と気楽になり、合格できなくても次に何をすればいいかと前向きな思考ができるようになります。
 つまり、「最悪な状況」のハードルを最大限引き上げることで、「行動」するためのハードルを最大限引き下げることができます。このように考えることで何にも恐れない強靭なメンタルが養われていくと思います。
 
実際、恐怖心は実行直前にピークを迎え、始まってしまえば下がっていきます。

4.メンタルの強化法Ⅳ「場数を踏む」

 最後に、実際に出来事が起こっている状況でのメンタルの維持の仕方です。これは場数を踏む以外に方法はありません。
 これまでに、メンタルの仕組みについて、現実を受け止めることによるメンタル強化、行動前の恐怖心に負けないメンタルの強化について述べてきましたが、とは言っても危機に直面しているその時には、恐怖心が常に付きまといます。この恐怖心を克服し、最大のパフォーマンスを実行するためには、最終的に自分の歩んできた経験、場数に裏打ちされた自信が必要になります。最後にはこの自信のみが自分を支えてくれます。
 この自信をつけるためには、数多くの場数を踏むしかありません。例えば、大学受験では日々の勉強による努力と模試によって培った時間内に問題を解くという場数の差がものを言います。また、何かのスポーツの大会では、日々の練習と練習試合でどれくらいの数、強敵と戦ってきたかという場数によって自身が芽生えます。自信がつけば、恐れることなく積極的にプレイすることができます。
 したがって、本番で緊張してしまう事やあがって我を失うような事がある人は、本番を想定した練習(場数)の量が足りないということになります。これにより、本番で恐れない強靭なメンタルが養われていくと思います。

5.まとめ

 メンタルの強化法についてまとめました。基本的にはメンタルを強化することはメリットのほうが多く、自身の人生に必ずプラスになるので、強化することをおススメいたします。私なりの強化方法は、
①「心理の防衛機制を理解する」
 理解することによって、心理状態を分析しコントロールすることができるようになる。コントロールできるようになると、メンタル強化だけでなく、メンタルを安定化することができる。
②「現実を素直に受け止める」
 現実を受け止めることによって、自分の能力というものを純粋に見つめることができます。そうすると、何ができて、何ができないかわかるようになり、できないことに対する失望や恐怖心を克服することができるようになります。
③「行動のハードルを下げる」
 最悪の状況を常に意識することで、行動するための恐怖心を下げ、行動のハードルを下げることができます。もっとも極端なのは、「最悪失敗しても絶命するわけではない」という考え方(世の中の出来事でそうそう絶命しない)。これを持てば、なんでも挑戦できるメンタルに育つ。
④「場数を踏む」
 最後に自分が頼れるのは、練習量に裏打ちされた自信のみです(他人ではありません)。最大限のパフォーマンスを本番で発揮するためには、本番を想定した練習をひたすら積み重ねるしかないのです。

 ご精読ありがとうございました。以上になります。メンタル強化することで多数の恩恵を受けることができます。もしよろしければ、スキ、コメント、フォローよろしくお願いします。
 以下は自分のエピソードトークになります。

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