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中学時代はバチバチのライバル。今は攻守の要として尊敬し合う仲へ―。檀崎竜孔&三國ケネディエブス対談パート①

第97回全国高校サッカー選手権大会で優勝を果たした青森山田。2年ぶり2度目の優勝を果たした青森山田の攻撃の要、守備の要として存在感を発揮したのが、コンサドーレ札幌に加入するFW檀崎竜孔と、アビスパ福岡に加入するCB三國ケネディエブスだ。

檀崎は1年次からレギュラーとして活躍し、今年度は強豪ひしめく高円宮杯プレミアリーグイーストにおいて、16ゴールという脅威の数字を叩き出して、ダントツの得点王に輝いた。

三國は高2の始めにFWからCBにコンバートし、今年度はAFCU-19選手権(インドネシア)に唯一の高体連選手として出場。安部裕葵(鹿島アントラーズ)、齊藤未月(湘南ベルマーレ)、久保建英(FC東京)らと共に、アジア最終予選であるこの大会を戦い、今年のU-20W杯(ポーランド)出場権を手にした。

高卒プロが決まっている2人は、青森山田中時代からのチームメイト。中学時代は2トップを組み、中3次の全国中学サッカー大会では優勝の原動力となり、得点王を2人で分け合った(8得点ずつ)。

青森山田高に進み、2人はFWとしてしのぎを削ったが、高2で三國がCBにコンバートをした事で、高3では攻守のそれぞれの要となる存在となった。

檀崎は準決勝の尚志戦で、今大会2ゴール目となるゴールをPKで挙げると、流通経済大柏との決勝戦では0−1から圧巻の2ゴール。カウンターからのクロスを冷静に押し込んで、3−1の勝利に貢献。10番の役割を果たした。

三國は3回戦で強力攻撃陣を揃える大津を完封すると、準決勝の尚志戦はFW染野唯月にハットトリックを許したが、自ら檀崎のCKをヘッドで合わせ、3−3の打ち合いに攻撃面で貢献。決勝では鹿島入りが決まっている流通経済大柏CB関川郁万とハイレベルなエアバトルを見せた。

優勝から4日後の1月18日。筆者は吹雪が舞っていた青森に行き、青森山田グラウンドに到着すると、そこは一面の銀世界だった。

グラウンドの脇にあるスタッフルームで待っていると、校舎から降り積もった雪に足を取られながら、檀崎と三國がそれぞれ歩いて来た。

少し会話をした後、彼らは雪のグラウンドをダッシュ。そして、ミーティングルームで檀崎と三國を迎えて対談を行った。

2人の人間性、性格が垣間みれる対談。今年の選手権の主役となった2人は、中学時代から含めて6年間共にして来た仲の良さを存分に披露してくれた。

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※檀崎竜孔&三國ケネディエブス対談パート②はこちら

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