LIVE LIFE #004 サラリーマンの宿命
40代でサラリーマンを辞めた。
元々サラリーマンには向いてなかった。(果たしてサラリーマンに向いている人なんているんだろうか?)
だが結局、17年間もサラリーマンをやり、40代でサラリーマンを辞めた。
今や男子小学生のなりたい職業ランキング1位、「会社員」という時代。
そんな憧れのサラリーマン生活も悪くなかった。
子供達にも大人気の職種なので、父親としての威厳も少しは保てたのだろう。(本当か?!)
今日は、サラリーマンの宿命、つまりはメリット・デメリットについて話してみる。
2000年代に放映していたNHKの「サラリーマンNEO」という番組をご存知だろうか?(古い?!)
今でもNHKオンデマンドで見ることができる。
映画告知は、YouTubeにあるので貼っておく。
その中で出てくる沢村一樹扮するセクスィー部長というコントがある。
私もサラリーマン生活の中で、「今このタイミングでセクスィー部長が現れてくれたら」と何度も思った場面がある。
Dragon Ashの曲に合わせて登場し、色気でどんな難題も解決してくれるスーパーセクスィー部長。(この曲がめちゃくちゃかっこいい!)
これは、サラリーマンとして立派な役割だ。
自分の役割に基づき、問題を円滑に解決し、目標に到達する。
それが、サラリーマンだ!
サラリーマンの一番のメリットは、共同体ということ。
つまり一人ではなく、チーム戦なのだ。
役職や職責があり、一人一人の役割が決まっている。(セクスィー部長のように)
その役割を演じ切ることが、「できるサラリーマン」と言われる。
知識、経験、コミュニケーション力、交渉力、営業力、気遣い、PCスキル、資料作成能力、ファシリテーション力。
サラリーマンに求められる能力は、無限にある。
この様々な能力を会社というチーム全体で、協力して目標を達成していく。
2:6:2の法則通り、社内にはできる人、普通の人、ダメな人がいる。(ほぼ必ず!)
できる人は、普通の人とダメな人の文句を、新橋の普通の居酒屋で話す。
普通の人は、できる人を妬み、ダメな人の文句を、やはり新橋の小汚い居酒屋で話す。
ダメな人は、できる人を邪魔し、普通の人の文句を、やはり新橋の汚い居酒屋で話す。
要は、みんな社内の人を良くも悪くも気遣いながら、成長する。
この共同体で会社を運営することが、サラリーマンの最大のメリットだ。
一方で、デメリットは、この共同体を維持することが最大の目標となる力学がどうしても働いてしまう。
当たり前だ。共同体が最大のメリットなので、それを維持するのは、当然のこと。
だから故に、共同体を構成する個々の人、つまり個人は関係ないのだ。
これまた良く聞く話。
俺が辞めたら、会社は傾くぞ!私が辞めたら、会社が大変なことになるわ!
はい、変わりません!
これは、断言できる。100%変わらない!
私も良く捨て台詞的に言われた経験があるが、会社が倒産したことはない。
つまりは、共同体を維持する為、個人の尊厳や尊重は関係ない。
メリット:共同体であること
デメリット:個人の尊厳や尊重は関係ない
サラリーマンのメリット・デメリットは、その他沢山あるが、私はこれが最上段にあり、これに尽きると考える。
故に、ほとんどのサラリーマンの愚痴は、矛盾する。
個人の尊重など元からないのに、個人が尊重されないと嘆く。
ここに超えられない壁がある。
サラリーマンは、共同体が最大のメリットである以上、個人の嘆きなど関係ない。
組織全体の力学が優先される。
だからこそ、その共同体のガバメントやビジョンが重要となる。
ぜひ、今から新橋の居酒屋に行って、伝えてあげよう。
あなたの思いや嘆き、愚痴を話しても、意味がないことを!
サラリーマンは、もはや個人の人間ではない。(会社にいる時はね)
共同体の中の人間なのだ。
だからこそ憂いがあり、魅力的なのだが、個人を尊重して生きたい人間には、地獄でもある。
最近は、起業礼賛が跋扈しているが、世の中の全員が起業できる訳でも、起業する必要もない。
決してサラリーマンより起業家が優れていると一概に言える訳では無いことは、明言したい。(私は起業家を選択したというただそれだけ)
サラリーマンは、どこまでいっても共同体の一部であり、個人ではない。
この基本的なメリット・デメリットを理解し、邁進する人は、セクスィー部長になることができる。
では、また。
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