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シンアジャイル「社内勉強会をゼロ負荷で実施するために~組織の芯に社内勉強会を宿す14の作戦~」参加レポート

先週シンアジャイル勉強チームのこいずみさんとささきさんの発表「社内勉強会をゼロ負荷で実施するために~組織の芯に社内勉強会を宿す14の作戦~」に参加してきました。アジャイルを推進する1つの方法である勉強会について、どのような課題があってどうすればそれを乗り越えていけるか、という発表と対話とのセットでのイベントでした。

勉強会開催のナレッジの集大成

この勉強会自体がまさしく勉強会開催のナレッジを集約していること、それがストーリーとして順を追って説明されていることがとても印象的でした。「ゼロ負荷」という言葉はかなりキャッチーな宣伝文句かもしれません。実際問題、この勉強会を開くまでの準備も色々あったと思います。ただそれ以上に、一緒にやってくれる仲間を見つけたり、ネタを参加者から集めたりなど「負荷」を「負荷」と感じさせなくするための色々な作戦が詰め込まれたとても勉強になった時間でした。勉強会内で説明された作戦たちは、「立ち上げ」「巻き込み」「運営自動化」の3フェーズに分かれた14の作戦で、以下の図で表現されていました。

「社内勉強会をゼロ負荷で実施するために」より

お二人がまとめたこの図を見ると、私自身も社内で試行錯誤しながら失敗してきた経験を思い出します。ということで自分の経験を振り返ってみます。

自分自身の成功と失敗

私もアジャイルの考えに共感して広めたいと思い立ち、勉強会を実施してきました。最初はまさにこの「一人で始める・続ける」と同じで、Agile Lunchtime Talksというお昼休みに隔週でアジャイルについての知識を発表する場でした。最初は色々な方が発表してくれたのですが、隔週のペースでやっていると人数が少ない最初はネタ切れになってきます。「発表する」というスタイルにしていたことで、準備をしなきゃいけないことや内容に対してハードルがあがってしまっていたかなとも思います。途中からほぼ自分のみが発表する期間が続き、立場的に自分がアジャイルリードということもあり、それが余計にハードルを上げてしまう循環に陥っていました(実際に同僚に相談した時に聞いた話です)。結果的に自分のやる気が潰えた時に継続が難しくなってしまい、別のことやりたくなったタイミングでその会は終わってしまいました。

その後に、「勉強会」という言葉は使っていないのですが、弊社の技術領域ごとに活動するtech campusという取り組みの中で自分たちのスクラムガイドを作ろうぜ!という活動を始めました。それは業務的な側面ももちろんあるのですが、チームとして活動していたり、事前に準備が必要なかったり、定期的に集まる時期を決めていたりとで、結果的に「私たちのアジャイルガイド」を完成させて社内に展開するところまでたどり着けました。

自分も同じような道をたどっていながら、勉強会を開くことのノウハウについては言語化できていませんでした。自分の成功や失敗も言語化や概念化しておくことの重要性を改めて感じます。今回のシン・アジャイルの勉強会が実はDevLOVEの「社内勉強会勉強会」のナレッジをまとめたもの、というのも言語化されたナレッジを集約して概念化すると新たな価値が生まれるという良い学びでした。

そういった先人たちが公開してくれているナレッジをそのまま勉強会に使うのもとても有効だと感じます。社内でAgileJapanのサテライト開催やRSGTの同時視聴会をやったりしてきましたが、みなさんの登壇内容は本当にすばらしいものばかりで学びが得られるだけでなく勇気も得られます。それを見た上で生まれた思いや考えを社内の他のメンバーと共有することで、さらなる学びと勇気に繋がるのです。それがうまくいった時の勉強会は間違いなく楽しい!本勉強会で投影していた資料は公開してくださってるので興味有る方はぜひ読んでみてください。

このナレッジを活かして最高の勉強会ライフを今後も過ごしていきましょう!楽しく熱く学ぶぞー。

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