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目的を持つことの大切さ

私には「日本のシステム開発をカイゼンし、国際的競争力を高める」という人生の目的がある。この目的が生まれたのはちょうど1年ぐらい前のことだった。

きっかけは、常駐先にいた顧客の部長さんから「あなたの仕事のゴールってなんですか」と問われたことだった。かなり熱い思いをぶつけてきてくださる方で、パートナーである私たちにも勉強会を開いてくださったりする様な人だった。その人は、今のシステム開発のあり方(SIerの動き含む)に大きな課題を感じていて、それをぶち壊すために活動していることを公言していた。そういった話を聞いてるうちに私も同じ課題に対して目を向けるようになり、とあるタイミングで最初の問をぶつけられたときにでてきた答えが「日本のシステム開発を良くしたい」で、そこから発展して序文の目的になった。

正直だいそれた目的だし、笑ってくる人もいるんじゃないかって最初は思っていたけど、最近は人の目を見ながらでも言える目的になっている。そしてこの目的は私の考え方と行動を変えた。

段階の設計

まず段階の設計をするようになった。「日本のシステム開発」は主語がでかすぎるし、当然自分はあまりにも力不足だ。なので、日本の前に今いる会社を、会社の前に自分の部門を、チームを、なによりもまず自分を良くするところから始める、という具合にフェーズを考える。それでもまだ粒度は大きいので、どのフェーズはより細かいステップをどう組めばなだらかなトランスフォーメーションを起こせるかを考える。

段階の設計ができると、視座が高くなり視野が広がる。視座が高くなると、会社の中期経営計画の意味が見えてくるなどして、管理層や経営層と話がしやすい。顧客に対しても同じで、到達点をどこにしたいかを聞き出せれば提案が小手先にならずに本質の部分をつける。

段階の設計の注意点は、フェーズを考えるに当たり1度上のフェーズに到達したら終わり、というわけではない点だ。基本的に下のフェーズは土台となり続けるので、その土台部分が土台部分であり続けるための行動は必要になる。

目的意識

次に、目的意識を何事にも持つようになった。これは上司のおかげでもあって、会議などで話している時に迷う時にいつも「今の目的はなんだっけ」と導いてくれ意識付けをしてくれた。目的意識の大切さは当然誰でも知ってるが、何事においても目的を正しく意識できてる人は少ない。コーチングをしている立場上、スクラムのイベントの進め方などの悩みを相談されることが多いが、そのほとんどは「なぜそのイベントをやっているのか」という質問1つで答えが出る。イベントがうまくいってない時は、参加者間の目的意識がズレている。

また、圧倒的な目的意識は自分の行動に自信を与えてくれる。自身の目的が周囲の目的と合致していると、周りからの信頼も得やすい。そういう時にこそフロー状態に入りやすい。

目的の認識が行動へ直結する

正しい、自分のWILLが載った目的を見つけよう。具体的であればなおさら良い、具体的な行動に繋がりやすくなる。仕事だけの話ではない。私と私の妻は夫婦での目的を「2人で幸せな家庭を築き、世界一周旅行に行くこと」としてる。その目的を果たす為にはお金だって稼がなきゃならないし、ケンカなんてしてらんない。目的は一致してるからそのために頑張ることについてはお互いとやかく言わないし、仕事も応援してくれる。ただ、目的の阻害要因になるゲーム時間だけは3年経ってもいい顔してくれない。

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Takahiro Ito
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