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#379 人生初万年筆

先日、51歳にして買ってみた。箱の上に乗ってるやつ。そのフォルムは万年筆であることをひた隠しにしていて、いかにも安そう。そして実際安い。税込み310円。え? 万年筆を名乗っちゃいけないような気がするのだけど、これが望外によくて、以来、割とせっせとノートに文字を書いている。楽しい。気持ちいい。つい調子にのって、絵まで描いてみた。うさぎさんの絵。おでこに「う」とか書いてみたりなんかして。「う」は、うさぎの「う」。見たい? やだよ。うっかりなんかで死んじゃって、もしも家族がノートの切れっ端を見つけるようなことがあったら、一生引きずってしまうかもしれない。「あのひと、ああ見えてなにか悩んでいたのかしら……うぅ」とか。近いうちに破り棄てておこう。つか、万年筆の使い方はそうじゃない。

とにもかくにもすっかり気をよくして、数日後にもう一本買ってみた。手前のやつ。今度のは高くて、税込み727円。え? 意外に慎重だな、自分よ。でも、倍以上するから見た目はややスタイリッシュになって、ちょっといいボールペンくらいの雰囲気を醸し出している。明日は、うさぎさんに友達を付け足してあげよう。

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