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#038 毎日ヤッホー

富士山は何度見ても「うわ~、富士山だ」ってなる。声に出さないまでも、心の中で必ずそう言ってしまう。(うわ~、富士山だ)

仕事柄、クルマやバイクに乗ってしばしば富士山の裾野に向かう。撮影や試乗にちょうどいいワインディングがあるからだ。そこまでの道のりは大抵東名を使うのだけど、晴れた日には大井松田ICを過ぎたあたりから眼前に富士山が見え始める。何度となく見ているのに、やっぱり言わずにいられない。うわ~、富士山だ。

アメリカのコロラド州で開催されている「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム」という競技がある。パイクスピークというのは山の名前で、山頂の高さは4301m。標高2800m付近にあるスタート地点からそこまで一気に駆け上がるタイムアタック競技が100年以上も続いていて、これまで数回出場している。4301mというのは、つまり富士山の山頂より525mも高いわけだが、そこに立ってみても、麓の町コロラドスプリングスから見上げてみても富士山ほどの感慨はない。

3年ほど前、バルコニーから富士山が見える場所に引っ越した。雲がない日はいつでも尾根を眺めることができる。くっきりはっきりではなく、その手前に数本の木々が重なるように生えているからチラッという感じ。でも、やっぱり嬉しい。だいたい毎日「ヤッホー」という気持ち。

富士山を見てなんにも思わなくなったら、なにかの変え時かもしれない。

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