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表現者として“憧れ”と“自分らしさ”の狭間で 【282/200】

ヤマカワタカヒロです。

表現活動をしているなかで、自分自身のinputの増加やトレーニングによる熟達によって、憧れの表現者の技法が真似できるようになってくる、ということがあります。

自分もあんな風に表現したい、という欲求もあるし、真似をすることで自分自身の表現のレベルが上がる、というメリットもある。

影響を受けた表現者から学ぶことは、活動の幅を広げていくためにも、有効だと思います。

自分自身が影響を受けた表現者の作品や表現技法は、同様に多くの人が影響を受けていて、だからこそ、それに近い表現をすることで、自分のことを気に入ってもらえる可能性が高くなるだろうと思うから。



ただ、その先に何があるのか、が問題で。

「〇〇っぽい」「〇〇に似てる」と思われてしまった場合、〇〇さんとのポジションが近くなるほど、自分自身は〇〇さんに勝てないわけで、下位互換の存在を目指すことになってしまう気がします。

自分のライブを観に来てくれたり、作品を聴いてくれたりするお客さんは、あくまで自分の表現に価値を見出してくれたからこそ、時間とお金をかけてくれるわけなので、それを何よりも大切に考えて、直視する必要があるんだろうなと思うわけです。

自分自身のことは自分が一番わからないから、それが一番難しいのだけれど。



“憧れ”を原動力に自分をアップデートしていく中で、“自分らしさ”を変わらずに大切にすること。

いや、むしろ、他者から学んでアップデートしていく表現技法を使って、“自分らしさ”もっと前面に出していくことが重要なんだろうなと思います。

最近、たくさんの素晴らしいinputに恵まれているからこそ、改めてそんなことを考えました。



noteを読んでくださりありがとうございます。 歌を聴いてくださる皆様のおかげで、ヤマカワタカヒロは歌い続けることができています。 いつも本当にありがとうございます。