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見えないもの、見てないもの 【061/200】

ヤマカワタカヒロです。

新型コロナウイルスの影響が日に日に大きくなっていますね。

お知らせしました通り、本日2/29の弾き語りおよび3/14のツーマンライブは中止(延期)としました。


感染拡大のスピードと規模を少しでも抑えるために、一人ひとりができることを、力を合わせてやっていきましょう。
そして、あらゆる方面で社会生活を破綻させないためにがんばってくださっている皆さんへ、心からの敬意と感謝をお伝えしたいと思います。
本当にありがとうございます。




日常生活に影響が出れば出るほど、普通だと思っていたことが、引き算で失われていく感覚に襲われます。

「あれもできない、これもできない」


9年前の今頃も、同じような感覚に襲われました。
今の状況よりも直接的で、目に見える恐怖と不安でした。

ちょうど自分が仕事で軽いメンタルダウンを起こしていた時期と重なって、心療内科に通って安定剤を飲みながら、陽光を浴びて散歩することの大切さを知りました。

散歩をしていると、普段見ていなかったものに目を向けるようになりました。

川の流れ、
雲の形、
蟻の動き方、
木の皺、
老夫婦のやり取り、
風に揺れる花びら、


子どもの頃、知らないことばかりで、外で遊びながら、いろんなものを観察していました。
観察が楽しかった。

「あんなものもあった、こんなものもあった」


毎日が冒険で、毎日が楽しかった。

散歩はそんなことを思い出させてくれます。

そして、いまだに僕は知らないことばかりだな、とも。

この川がどこから来てどこに行くのか、
雲の形や高度がどうやって決まるのか、
蟻がどうやって獲物を見つけて持ち帰るのか、
木の幹の中で水がどんな動きをしているのか、
公園のベンチに座る老夫婦がお互いどんな気持ちなのか、
この花は見たことあるけどどんな名前なのか、


見えないものは、見てないものが多い。

こんな時期だから、
普段見ていないものを見て、
世界を足し算で感じていこうと思います。


「あれもあった、これもあった」と。

noteを読んでくださりありがとうございます。 歌を聴いてくださる皆様のおかげで、ヤマカワタカヒロは歌い続けることができています。 いつも本当にありがとうございます。