絶対バレない

 大手ハウスメーカーのオープンハウス、年商9500億、東証プライム上場、直近7年の平均売上成長率30%なんて言われれば、経営を志すものとしては憧れてしまう会社です。

 しかしながら、その商品である住宅1件に250ヵ所もの欠陥がある物件があったというのですから驚きです。傾いていたり、白アリがいたり、隣の家の擁壁に亀裂が入ったなんて言う事例もあるそうです。また、就活生に対してはかなり強烈な圧迫面接をしていたなんて言う話も出ていました。

 そうしたトラブルの中で、営業マンが家を買ってもらうために、住宅ローンをの不正利用をそそのかしているなんて言う話も出ていました。私も知らなかったのですが、住宅ローンは特別な低金利になっており、それは家を購入してその方が住むというのが条件になっているのだそうです。要は転貸してはいけないということですね。そういえば、住宅ローン減税なんていうものもありますが、税金でも優遇されて、金融機関の金利も優遇された上で、投資物件にされてしまったら、何のために優遇しているのか分かったものではありません。

 話はそれますが、私は今の車を買う時に、生産が追い付かないので「3年半お待ち下さい」と言われていました。私は今の車がダメなわけでもないし、欲しい車だったので普通に3年半待つつもりで了承しましたが、数日後に営業マンがやって来て、「お待ちの3年間、この車に乗りませんか?」と別な車を買うように勧めてきたのです。流石に3年で買い替える気もないのでお断りしましたが、営業マンというのはそれくらいたくましくないといけないのかなとも思いました。

 家は高額ですから、そうそう売れるものでもないでしょう。そうした中で、何とか売ろうとあれこれ考えるのは分かるのですが、やっぱり不正はダメでしょう。オープンハウスの営業マンは「今の家を賃貸に出して新しい家を買いましょう。」と提案するのだそうですから、恐ろしいです。「私も店長もみんなやってますよ。家を買って今まで銀行員が来たことがありますか?ないですよね?だから絶対バレないです!」なんて言うのだそうです。「お天道様が見ていますよ」と言ってやりたいくらいですが、「絶対バレない」なんて絶対にありません。結果、こんなことになってしまい。とっても間接的なのですが、私の友人もこのことで大変な迷惑を被ってしまったので非常に腹立たしい思いです。

 残念ながら、そんな営業マンにそそのかされてしまう方もいらっしゃるのでしょうね。あるいは契約書などをよく読んでおらず、転貸してはいけないということを知らない方もいらっしゃるのかもしれません。とはいえ、専門家なら、相手の無知に乗じて設けるのではなく、きちんと導いてあげてほしいものです。

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