パンケーキクラッシュ

 表題の言葉を初めて聞きました。語感から、パンケーキはなんて言うか柔らかいイメージ、クラッシュは危険なイメージですが、こうした両極端な感じの言葉が合わさると、ちょっとマイナスの印象が強まるような気がします。


 調べてみると建築構造の話に入って行き、知らない言葉がどんどん出てきたので、あまり深堀できませんでしたが、簡単な説明では柱が瞬時に強度を失い、建物全体が真下に折り重なるように崩れ落ちるような壊れ方ををパンケーキクラッシュというようです。先日のトルコの地震で建物が崩壊するすさまじい様子が放送されていましたが、建物が潰れていくように崩れており、中に人がいたとしたら避難もままならないでしょう。


 昔、「コピーは三田」の三田工業のCMで同じような壊れ方を見たことがありました。三田工業 コピー機CM② 80年代 - YouTube当時、おそらく親に教わったのだと思うのですが、周囲の建物に影響がないようにビルを解体している様子だと聞いており、そういうものかと思っておりましたが、今、改めてみてみるとこれが本当に解体なのかどうかも分からなくなりました。そしてこれもパンケーキクラッシュなのでしょうね。911の時も、同様の崩れ方をしていたと記憶しており、飛行機がぶつかってあのような崩れ方をするものなのかと疑問に思い、ベンジャミン・フルフォードの本を読んだりしていたのも懐かしいです。よく考えれば一つのフロアが崩れてしまえば、諸々のバランスが崩れて連鎖的に崩れるなんて言うことも理解できるような気がします。


 日本は地震が多い国で、しっかりと耐震工事等が行われていますが、あのような崩れ方を見てしまうと、トルコは地震がほとんどない国で、耐震工事もしていなかったのかと思ってしまいました。しかし、トルコも地震が多い国で、現在の耐震基準は日本と変わらない水準なのだそうです。ただ、それ以前の古く耐震性の低い建物も多数残っているため、パンケーキクラッシュが多発、被害が拡大してしまったということです。


 12000人以上が亡くなったとのことです。311では2万人以上が亡くなりましたが、多くは津波によるものでしょうから、津波なしでこれだけの被害が出てしまったというのは恐ろしい限りです。また崩壊した建物のがれきで道路が塞がれているなんて言う話も聞きます。懸命な救助活動が続いており、日本の国際緊急救助隊も到着して活動を開始しているようです。一人でも多くの方が救助されることをお祈りいたします。

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