72 SEASONS

 映画「72 SEASONS」を観てきました。少し前に4月13日限定で、映画館でメタリカ関連の映像が上映されると耳にしていたようで、自分の手帳に「メタリカ映画」って書いてありました。そんな雑な情報しかなかったのですが、4月14日に12枚目のアルバム「72 SEASONS」がリリースされるにあたり、全世界一夜限定で、アルバムを一足先に体験できるリスニング・パーティとして上映されるという設えでした。

 映画館に行くのも今年初めてで久しぶり、鑑賞マナーや予告編も楽しく感じられました。予告編も終わると黄色一色の背景に「METALLICA」の文字が登場し、スピード感ある新曲が流れます。すっかりこの曲がアルバムの1曲目かと思い込んでしまいましたが、後で、この曲はアルバムからシングルカットされた「Lux Æterna」だと分かりました。

 映画が始まり4人のメンバーが登場します。うーん、皆老けたなぁ。特にジェイムズ・ヘッドフィールドの顔がとても優しげで、農場とかにいるおじいさんみたいに見えました。ロバート・トゥルージロも太ったなぁ。もう還暦超えているのかと思ってしまいましたが、後で調べたら58~9歳という年代でした。失礼しました。ギターリフから創った曲が中心とのことで、カーク・ハメット曰く、朝、レスポールJrを持つとリフが降りてきたとのことでした。レスポールJrを弾いているところなんて観たことがありませんが、そうした意外なところを知れるのもイイ感じです。

 メンバーが曲についての思いを語り、曲が始まっていきます。おじいさんみたいに見えてしまったジェイムズのヴォーカルは健在です。やっぱりカッコイイ。彼の歌声だけで大満足な感じでした。しっかりしたビデオクリップを創ってくれていたのですが、2曲目はCGのような映像だけで終始しました。もしかしてこのCGみたいなのが続くのかと心配になりましたが、3曲目もしっかりとしたビデオクリップでした。

 「NWOBHの影響を受けた」と紹介してくれた曲では、思いっきり「Speed king」のギターソロをオマージュしており、「中盤のハーモニーはシン・リジィの影響」と言っていた曲では、思いっきりシン・リジィしてくれていました。ジェイムズ・ヘッドフィールドとカーク・ハメットは結構真面目に解説してくれており、ロバート・トゥルージロは陽気な性格なのかなんとも楽し気に話してくれます。どの曲だった忘れてしまいましたが、「テンプテーション!」と連呼しているところは笑ってしまいました。そしてラーズ・ウルリッヒは完全にふざけていました。

 最期の曲はメタリカで初の10分越えの大作なのですが、ラーズは「最後は短くまとまった、、、いや、間違えた、、、」といった感じでふざけた紹介をしてくれました。その最後の曲のタイトル、「イナモラータ」と紹介されました。聞き慣れない単語ですし、私の勝手な思い入れで、昨年亡くなった稲盛塾長を追悼して、メタリカが曲を書きおろしてくれたのかと思ってしまいましたが、そんなことはありませんでした。後で調べてみると「inamorata」とは「あなたが愛していて、緊密な関係にある女性」という意味でした。

 先日参戦したLOUDPARKにこのアルバムのメタリカが加わると、ちょっとそぐわないような気がしてしまいますが、2nd、3rdのメタリカであれば全然問題ありません。しかしながら、2nd、3ndとも遜色ないようなカッコいい曲を聴かせてくれました。そのあたりは感覚でしかありませんが、とにかくアルバムも購入して、聴き倒したいと思います。

 映画を観るにあたり、「4月13日19:00~限定」という言葉に煽られて、前売りチケットが12日の0:00から、つまり11日の深夜からだったので、夜更かしして0:00になると同時にチケットを購入しましたが、当日行ってみるとガラガラでした。私一人、メタリカにテンション上がっていたようで、ちょっと恥ずかしいです。

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