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受賞歴のある写真家が実践した、写真上達で意識したこと・やったこと

こんにちは、写真家のTakahiroです。

自分は普段は風景写真をメインに撮影してます。

平日は会社員として働きつつ、週末写真家として、活動している日々です。

将来は本業として、プロフェッショナルの写真家を目指している者になります。

noteでは自身の写真家活動での気付きを、コンテンツとして発信しています。


2013年から始まった自分の写真歴ですが、その中で写真が変化した大きなターニングポイントが2つございます。

本格的に写真が変わったなーと思えるようになった1回目のターニングポイントは2017年あたりからです。

今回更新するのは、2017年当時の自分が、

「写真上達に向けて意識した事、実践した事」

上記を整理して書いてみたいと思います。

個人的な経験を通じて、写真上達につながった話になりますので、興味ある方は続きを読んでみてもらえると嬉しいです。


2017年に取り組んだ事

2017年、当時大きな変化としてあったのは以下3つとなります。

・顔料プリンターを買って自分の手でプリント
・フィルムカメラで2年ほど写真を撮った
・紙で応募するフォトコンテストをやりだした

これらを2017年から続けてきたことで、2022~2023年にかけて、国内を始め、海外の主要な、大きなフォトコンテストで受賞を重ねるに至ります。

そして海外のフォトコンテストの結果で名前を検索され、写真を海外の人を相手に販売するようになったのも、この3つが原点となってます。

ここからは、それらの取り組みを一つずつ説明していきます。

1.顔料プリンター買って、自分の手でプリント

エプソンの顔料プリンター SC-PX7V2

まず大きな変化としてエプソンのプロセレクションである顔料プリンターを購入しました。

当時の自分は写真仲間とプリントを見せ合うことにハマっており、周りがだんだんプリントへ意識し出した流れがありました。

特にプリントをして何がしたいかというと、一般的には展示がメインになると思います。

自分がプリントする目的は、紙媒体のフォトコンテストへ応募というのが一番の目的でした。

だったらプロラボなどでお店プリントすればいいじゃないかと思われるかもしれません。当初は、プロラボでの銀塩プリントをメインに、写真プリントしてました。

しかし自分のイメージ通りのプリントというのは、やはり自分の手でプリントするに限るのです。

そして、時間が経つにつれて、紙へのこだわりや、印刷方法を比べた結果、「顔料プリンターを用いたインクジェットプリント」に自分は落ち着きました。

顔料プリンターとアート紙での印刷が主体へ

勿論、銀塩プリントが嫌いなわけではありません。特に銀塩だとラスター紙が好きですと言えるくらいイメージが固まっています。

プリントの世界というのは奥が深いもので、続ければ続けるほど深みが出て、こだわりが出てきます。

自分の場合は、顔料プリントのアート紙にプリントする形へ落ち着きましたが、まだまだ色々とテストしたい紙はあります。

そんなこんなで、このようにプリンターを買って自分でプリントすることで、写真における色の階調について学びました。特に写真の場合、プリント媒体のがとてもシビアな世界です。

白飛びなんかしてたら紙の色が出てしまいます。

データの扱いとして難しいのは圧倒的にプリント媒体です

なので、プリントをゴールに置くことで、必然的に写真データの質は上がりました。

そして、「写真データの扱い方」「プリントスキル」を身につけることで、印刷ラボとのやりとりもスムーズになり、自分の写真表現がより広がります。

色見本作成@ソニーイメージングギャラリー銀座での展示
2023年10月、堀内カラーさんへB1サイズ印刷指示の様子

2.フィルムカメラで2年ほど撮影した

初めて手にしたフィルムカメラ Nikon New FM2

フィルムカメラで実は2年ほど撮影していた時期があります。

当時は風景メインで撮影してたのもあり、フィルムカメラ使うなら中判カメラでリバーサルフィルム1択っしょ!と本来はなるわけですが、自分が選んだ使い方は当時飼っていた愛犬の写真をネガフィルムで撮影するというスタイル。

当時、周りの人達はびっくりしてました。

ただ、自分が求めているフィルムに対する描写イメージって、ネガフィルムのイメージが強く、またそれを使いたいと感じたのでした。

なので、ペットをネガフィルムで撮影してノスタルジックな思い出として残すというのは、ある意味一つの結論だなと今でも思います。

愛犬りぼんとイルフォード400

当時はモノクロフィルムのイルフォード400にハマってました。まさか本番プリントの用紙もイルフォードの印画紙に落ち着くとは当時は思いもしませんでしたが 笑

そんなこんなでフィルム写真を2年ほどやったことで、写真を撮るということを体系的に学べた気がします。

レタッチでどうこうする世界とはわけが違うので、撮って出しでベストを尽くせるような作品撮りスタイルになりました。

つまり撮影現場で妥協をしない、撮影スタイルになります。

この考え方は今でも自分の中に残り続けております。

3.紙で応募するフォトコンテストにチャレンジしだした

ここまで、自分が写真上達した取り組みとして、

「自分の手でプリントをするようになった」
「フィルムカメラで2年ほど写真を撮影した」

という内容を話してきました。

そしてこれら2つの学んだことを自分の写真に定着してくれるようなったのが、紙媒体でのフォトコンテストへの挑戦でした。

上位のフォトコンテストで結果を残すためには、並大抵の努力では通らないことをわかっていたので、自分の場合はともかく数をこなすことにしました。

最初は結果が全然出ず、何が駄目で落とされてるのかを分析するところから始めました。

作品の中身が駄目なのは勿論有りましたが、何よりプリントの方法が駄目だったりとかもありました。

例えばとあるメーカーの紙でプリントをしたところ、光沢が強く出すぎて、色が思ったように出なかったりと。

思うように色が出ないというのは、もうその地点で自分のイメージしたプリントが出来てないわけですから、そこをどうにか脱却するところから始めました。

データの応募で済むフォトコンテストとの圧倒的な違いは、プリントした写真を見られるという点です。

プリント結果までがフォトコンテストの審査に含まれるので、それはとても大変なことです。

特に評価光の質にこだわりだしたら終りが見えません。

ただ、印刷業界ルールを知り、印刷に対して一定の基準を設けることで自分の場合は解決しました。

コレに関してはいつか記事にしたいと思います。

そんなこんなでフォトコンテストを通じて、プリントやフィルムカメラで学んだことを定着させるには4年ほど時間がかかりました。

その結果、2022年では日本国内で難しいフォトコンテストである4つのフォトコンテストで受賞をするまでに至りました。

2022年に入賞した国内最高峰のフォトコンテスト JPS展
第56回 キヤノンフォトコンテスト 自然部門:銅賞
第70回 ニッコールフォトコンテスト ネイチャー部門:入選
第60回 富士フイルムフォトコンテスト ネイチャー部門:銅賞

そしてこれらの結果を持って、海外のフォトコンテストに本腰へチャレンジするようになりました。

国内の大きなフォトコンテストで学んだ事を、海外のフォトコンテストにぶつけてるような、そんな感じです。

そして2024年の7月時点では、以下の海外のフォトコンテストで受賞歴を重ねられました。

International Photography Awards (IPA) 2022
- SPECIAL / Night Category 3rd Place (Professional)

Tokyo International Foto Awards(TIFA) 2023
- Nature Category Gold & Jury Top 5 Selection (Professional) 

The International Landscape Photographer of the year(ILPTY) 2023
- Top101

Sony World Photography Awards(SWPA) 2023 Open Competetion
- Travel Category Shortlist

上記のフォトコンテスト名と「Takahiro Gamou」で検索すれば、結果ページへ飛ぶことができますので、参考程度によかったら覗いてみてください。

まとめ

以上が自分が写真上達する上で意識したこと3選です。

流れをまとめると以下な感じ。

【手段1】
プリントを自分の手でやることで写真の質(テクスチャーや色味など)を理解するようになった

【手段2】
フィルムカメラを2年ほど続けて撮影することで、写真を撮ることを体系的に学んだ

【手段3】
紙媒体のフォトコンテストへのチャレンジを通じて、1~2を定着させた

こんな感じでしょうか。上の3つをひたすら経験するのが大事だったなと。

特に3番目の上位のフォトコンテストで結果を残すためには、並大抵の努力では通らないことをわかっていたので、自分の場合はともかく数をこなすことにしました。

たくさんの写真を観て、たくさんの写真を撮って、たくさんの写真をプリントした

最終的な結論として、自分なりの写真上達として一言でまとめるとこれに尽きます。

荒い書き方になりましたが、自分が写真上達した上でのポイントをまとめてみました。

参考になれば嬉しいです。ここまで読んでいただきありがとうございました。

それでは、また。

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