写真家として作品が売れる事とは
こんばんは、Takahiroです。
2023年から自分のECサイトを運営し、写真家としてプリント販売を行うようになりました。
自分のプリント作品のクォリティには自信がありましたが、問題は知名度がほぼないに等しい自分。
そんなやつの作品売れるのかという問題が出てくるわけです。
苦労して撮った写真が、SNSで風化するのが早いのも抵抗ありましたし、今も頑張ろうとは思ってません。なんとう天邪鬼状態・・・。
とはいえ、写真家として活動するのを諦めたわけではありません。
海外の方が何かしらのきっかけで自分のホームページを見たときに、次のアクションが起こせるように、英語も添えて更新してました。
ホームページはこちら。
「いつの日か、何かをきっかけに自分の名前が検索されて、ウェブページに辿り着いたときに備えて」と。
そこから1年、今はコンスタントにプリント作品が売れるようになりました。
現在はECサイト(BASE)と、トライセラと呼ばれる越境アートECサイト経由の2つの方法で購入されるケースが多いです。
ECサイトはこちら。
今回はそこまでのプロセスについて語りつつ、今後どうしていこうという部分について書きたいと思います。
よかったら読んでみてもらえると嬉しいです。
作品が売れるまでのプロセスと経路
作品販売の経路は何かしら、自分の名前を検索して、サイトページにたどり着いた事が多いですね。そして全部の経路はコンテストの結果で、名前を知った方が検索して辿り付くケースがほとんどでした。
自分の名前がメディアに露出する機会について
可能性としてありえるのは、フォトコンテストの結果とメディアの報道。
主に2023年、受賞したのは大きく以下2つ
どっちも非常に難しいフォトコンテストです。
1. Sony World Photography Awards
特にSony World Photography Awardsは応募枚数で行ったら世界1位くらいでしょうね。権威性も高く、知名度も高い。
お陰で、去年はソニーギャラリー銀座で展示するまでに至りました。
これきっかけでプリントを買ってくれる日本人の方がいらっしゃったのは今でも鮮明に覚えてます。
2. International Landscape photographer of the Year
そしてもう一つのフォトコンテストである、International Landscape photographer of the Year。国内だと知名度ありませんが、オーストラリアを中心にアメリカ、イギリス等、英語圏の国々に非常に知名度が高かったのでした。
作品に5人の審査員が1つずつ点数つけるスタイル。そのスコアは応募者に公開されるので、非常に学びのあるフォトコンテストでした。
風景写真のフォトコンテストでは間違いなく最高峰の難しさです。
上位賞の写真家はみんな海外の有名なProfessional Photographerです。
そんな彼らとバチバチやりあえるのもこのフォトコンテストの特徴。
以下のリンクで受賞当時の振り返り動画もアップロードしてるので良かったら観てください。
https://youtu.be/OvAzV98M3Ek
入賞した結果どうなったかというと、大きなWebメディア掲載されるまでに至りました。
The Atlantic magazineと呼ばれる、アメリカの歴史あるメディアに入賞作品が掲載されました。PV数はかなりのもの。
(雑な例えになりますが、日本で言うヤフーニュースみたいな感じ?)
これをきっかけに海外の方からの自分のホームページへの流入がかなり上がりました。
もうね、びっくり過ぎて、英語の問い合わせがぼちぼちあったのも覚えてます。
海外に向けて英語でもホームページを作ってよかったと改めてしみじみ。
結論:SNSでの知名度よりも、作家としての信頼度
さてここまで語った作品が売れるまでの経緯ですが、結論は以下な感じ。
お金を払って写真を買う行為って、知名度も必要ですが、それだけでは決して行われません。何より写真家の信頼度がないと駄目です。
それを証明する手段として、個人のWebページの存在、自分の場合はフォトコンテストの受賞歴が、実績として大きかったです。
フォトコンテストの入賞実績は権威性のあるものが大前提。そこで結果を残して、世界的なメディアの編集者にピックされるまでが勝負となります。
いっとき「SNSで有名になれば写真売れるやろ」って思った時期もありました。
しかし色々な繋がりで、写真家を名乗るインフルエンサーの方々がプリントを売ったことないケースが大多数なの知る事が出来ました。
苦労話として聞いてしまったので、当時はとても複雑な思いになりましたが、今は現実として受け止めてます。
日本人相手に、アート作品を売るのは簡単でない事に改めてそこで気づけたのです。
そして2023年、海外の方に、受賞実績をエビデンスに写真作品が売れたのは大きな経験でした。
やり方は間違ってない。「誰に、どう作品を売るのか」の問題に着地できたのは良かった。
名前も言葉も通じない、海外の方に写真作品が売れたのです。
日本人相手にも工夫次第では出来るだろうと、改めてポジティブな思考になれたのと、そしてそれを開拓する方法を写真家として模索するだけなのです。
そのためには「日本で写真は売れない」といったバイアスへ挑戦する必要があります。
自分自身の作品の中身をひたすら研ぎ澄ますのはもうマストです。
まずやるべき部分。
しかしそれだけでは厳しいのが現実。自分のメディアを持って、世の中にどれだけ写真家として発信できるかが大事なのです。
作品だけでなく、作家自身の人柄が通じるようになれば正に理想です。
そうした結果、写真家として自分を応援してくれる人たちが出てくるのではないかと。
その手段に選んだのはYoutubeでした。
動画を通じて、作品について話す。これだけでも展示会場と同じことが出来るので、メリットはたくさんあるはずなのです。
得意げにカメラ機材なんかレビューしてる場合じゃないのです。
2024年はYoutubeメインで、ひたすら作品解説動画を行って認知度をじわじわ上げていってますが、これがどこまで影響出るかはまだ未知数。
2024年の10月には展示に参加するので、その告知の機会でどれだけ集客できるかが、実質効果測定ですね。
ただ、写真プリント作品が売れだした経験を元に考えていくと、写真家として作品解説動画が認知されるのはあるべき姿だと思ってます。
本業の写真家を目指して、2024年から少しずつ軌道に乗っていけるよう日々がんばります。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
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