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梨泰院クラスから考える下克上のループ。

こんにちは、現在ベンチャーでエンジニアをしている者です。ちょうど社会人としては3ヶ月ほどになる新社会人です。

最近、梨泰院クラスにハマっておりまして、あまりに面白かったので週末を利用して一気に全部見てしまいました。今回は梨泰院クラスを見ていて、ふと下克上ストーリーって循環型だなと思ったので、少し書いてみることにしました。

梨泰院クラスの簡単なストーリーとしては、小さな食堂から一代で韓国一の外食企業(長家)を作り上げたチャン・デヒ(長家の会長)に、主人公(パク・セロイ)が小さな居酒屋から外食業で下克上を果たすというストーリー。

主人公(パクセロイ)とチャン・デヒ(長家の会長)の因縁は主人公(パクセロイ)と、チャン・デヒ(長家の会長)の息子とのトラブルから始まる。主人公(パクセロイ)はクラスメートをいじめていたチャン・デヒ(長家の会長)の息子を殴り、退学を言い渡される。その後、チャン・デヒ(長家の会長)の息子は主人公(パクセロイ)の父親を事故でひき殺したが、チャン・デヒ(長家の会長)の隠蔽で罪を逃れる。主人公(パクセロイ)はそれを許すことができず、チャン・デヒ(長家の会長)の息子に暴行を加え、警察に捕まり前科持ちとなる。チャン・デヒ(長家の会長)とその息子に人生を台無しにされた中卒で前科持ちの主人公(パクセロイ)は復讐を近い下克上を果たすのだ。

この物語で悪役となっているチャン・デヒ(長家の会長)も、元々は家族を飢えさせたくないという思いから事業を始めたのだ。しかし事業が拡大していくにつれそれを守るために数々の隠蔽を重ねた。

ここで私が思ったのは、下克上ストーリーというのは「純粋な目的から始め、下克上を果たした成功者」と、それを敵視する「これから下克上を果たそうとする者」から成り立っているということだ。

必ずしも「純粋な目的から始め、下克上を果たした成功者」が敵視される存在になるというわけではないと思うが、今の日本社会においては、お金持ちや成功者を敵視するのは一般的である。そのため、「これから下克上を果たそうとする者」も下克上を果たした後に「純粋な目的から始め、下克上を果たした成功者」と成れば、めでたく次の「これから下克上を果たそうとする者」の下克上ストーリーの踏み台になるということだ。

「打倒〇〇」という言葉があるが、これは〇〇が必ずしも悪事を働いている時に成立する言葉ではないと思う。IT業界の場合だと「打倒!Google」「打倒!Facebook」という言葉が思い浮かぶが、これはGoogleやFacebookが悪事を働いているから成立するのではなく、GoogleやFacebookが成功しており、圧倒的強者であるから成立するのだと僕は思う。

説明が紛らわしいくて申し訳ないのだが、つまり成功者は、例え「純粋な目的から始め、下克上を果たした成功者」で悪事を働いていないとしても、次の下克上ストーリーの敵役または踏み台になるということだ。

何を当たり前の事を言っていると思う方もいらっしゃるかと思うが、僕的には新しい考え方だったので記事にさせて頂いた。

面白いと思って下さった方がいらっしゃれば幸いです。

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