安倍元総理の訃報を受け、日本のより良い将来のために伝えたい3つのこと。

こんばんは、おくざわ高広です。
とても苦しい胸の内を吐き出すこと、どうかお許しください。

心からお悔やみ申し上げます

皆さん、ご存じの通り、本日安倍晋三元総理が蛮行によりお亡くなりになりました。まさか、この日本で起きるとは思ってもみなかった事態に対して、感情が追い付かない、いまだに信じられない思いです。

私が政治の世界に入ったのは、第二次安倍政権が誕生した2012年冬でした。当時、自由民主党衆議院議員の秘書を務めていたこともあり、安倍元総理の人柄にも直接的・間接的に触れた経験もあります。
非常にあたたかく、包容力のある方で、首相としての責任と決断力も含めて、政治家として多くのことを学ばせていただきました。

心からお悔やみ申し上げますとともに、ご冥福をお祈りいたします。

その上で、一人の政治家としての心情を吐露させていただきつつ、私からお伝えしたいことは3つあります。
1.まずは安全の確保を
2.ベクトルを他者に向けないで
3.投票へ行こう

まずは安全の確保を

今回の事件を受けて、政治関係者の発言やSNS等での発信を見ていると、
暴力行為に屈してはならない!
選挙運動をしないことは暴力に屈することだ!
といった言動が見て取れます。

これはとても危険な発想だと思います。
私も日頃の政治活動で身の危険を感じることや心理的な負担を感じることはよくあります。活動中に体当たりをされたり、罵声を浴びたり、SNS等で心無い投稿をされたりすることは日常茶飯事です。

本音を言わせていただくと、
私は怖い。怖くてたまらないです。

99.9%の人が、この事件を非難したとしても、0.1%の人が共感してしまい、同じような行動をとることは残念ながら否定できません。
その刃が自分自身あるいは自分の大切にしている人、支援者に向いてしまったら・・・と想像しただけで怖くてたまりません。

まずは、候補者ならびに陣営関係者の皆さんには、身の安全の確保をお願いしたいと思います。あわせて、心理的安全性の確保を心掛けてもらいたいと思います。

暴力に屈しない→選挙運動しなければならない
自分を追い込むようなことはしないでほしいし、取り巻く皆さんからも重圧を与えないでほしいと切に願います。

たしかに社会全体としては、言論が暴力に屈することがあってはなりません。しかし、候補者と言えど一個人がその重圧や恐怖を背負う必要はないと私は思います。

どうか、まずは心身の安全の確保に万全を期していただきますようお願いします。

ベクトルを他者に向けないで

もう一つ、お願いしたいのは、このやりきれない感情を決して他者に向けないでほしいということです。
各党の談話などでは、今回の行為を「許さない」という言葉が使われています。しかし、「許さない」というのは自分ではない誰かや何かに対して向けられる言葉だと私は考えています。

容疑者が犯行にいたった背景は解明されていませんが、容疑者もなんらかの「許せない」ことがあったから、犯行に至ったのではないでしょうか。「許せない」「○○のせいで」「○○が悪い」といった思考の連鎖、人それぞれに異なる正義のぶつかり合いで、こうした蛮行は繰り返されると思います。

だから、決して負の感情のベクトルを他者に向けないでください

かといって、自分にベクトルを向ける必要もありません。それは自分を追い込み、苦しめてしまうことにもつながります。

起きてしまったことを増幅させることなく、ただ受け止め、今後どのように過ごしていくのがいいかと考えていくことが一番大切なことだと思います。

投票へ行こう

だからこそ、投票へ行きましょう。
私たちの暮らす社会がが自由で公正で平和であり続けることは、実はとんでもなく難しいことだと改めて痛感しました。

政治に限らず、自分とは考えの違う、気に食わない人を貶め、傷つけ、ましてや命を奪って、現状を変えようとすることは認めてはいけないことです。
そのような行為をさせないために、法律(ルール)があり、法律を決めるために議論する代表者を選ぶ選挙があるわけです。

しかし、選挙という最も自分の意見を表明することのできる機会において、残念ながら、日本では半分ほどの人しか投票に行きません。今の日本では、代表者を選ぶ権利を使って、自分の意見を少しでも社会に反映させていく、という大切なプロセスが成立していません。

ここで、一つ注意いただきたいのは、投票所に足を運ぶ前に、冷静に各党や候補者の主張を見渡していただきたいということです。
すでに報道などを見ると、自らの政党や候補者の利益になるような言動をとっているように見える方もいらっしゃいます。

誤解を恐れずにいえば、これは当たり前のことです。

私たち政治家は、言葉の力を信じて日々の活動をしています。
一人でも多くの方が政治に、社会に興味をもって投票にいってもらえるようにと願って活動をしています。
政党や候補者は、大小あれど、あるいは考え方の違いはあれど、少しでも良い社会を、良い日本をつくりたいと思って活動をしています。

だからこそ、この事件を受けて、ならば私が、今こそ○○党が、と腕まくりをして頑張ろうとしてしまうのです。この思考自体を否定することはできないと思います。(ただし、悪意つまり選挙に利用してやろうという意図があるかどうかは別の話です。)

そこで、報道で流れてくるものだけをみて、感情的に行動するのではなく、こうゆう時にこそ、改めて、どんな日本になってほしいのか、そのためにどのような政党や候補者に投票したらいいのかと問い直してほしいと思います。

考えれば考えるほど答えが出ないよ、という声も聞こえてきます。でも、いま出せる答えを投票で示せばいいだけです。そこに正解も不正解もありません。誰かの顔色をうかがう必要もありません。
まずは、配布されている選挙公報を見ていただければ幸いです。
「○○県 参議院議員選挙 2022 選挙公報」
と検索すれば、おそらく各都道府県の選挙管理委員会のHPからヒットするはずです。
(東京都は過去の選挙に飛んでしまったので、以下に貼り付けておきます)

残念ですが、100点の政党も候補者もそこにはいません。
でも、70点か80点、ベストではなくてもベターな選択肢がそこにあるはず
です。自分の大切にしている政策を掲げている選択肢を見つけるだけでも良いと思います。

とにかく言いたいのは、こんな時だからこそ、
自分の目で見て、耳で聞いて、頭で考えて、投票に足を運んでほしい
ということです。

最後にもう一度。
投票へ行きましょう。
日本が自由で公正で平和でありたいと思うなら、投票へ行きましょう。

その繰り返しが、より良い日本をつくるのだと私は信じています。


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