ドン・キホーテとおばあちゃん
秋も終わりに差し掛かった肌寒い夕暮れのこと。
都内で古着の買い取りをしてもらった帰り道での出来事。
7階建ての大きなドン・キホーテがあり、路面にはセール中のお菓子が毎日並べられ、なんの癒し効果があるかわからない熱帯魚が入った水槽があります。
その並びに「焼きたて!焼き芋」の黄色と赤色の派手なpop。もう焼き芋の季節かーなんて思っていたら、おばあちゃんが焼き芋機から焼き芋を3つ取り出してドン・キホーテへ入っていきました。
ドン・キホーテは若者がよく行くイメージで年配の方が行くイメージがありませんでした。
「あ、おばあちゃんもドンキで買い物するんだ」
と多少の違和感を感じながら、おばあちゃんHAPPYサングラスとか買うんだろうかと考えを巡らせていた時、気づきました。
自分が勝手な先入観で考えていることに。
考えてみればpopや売っている物の一部、内装外装が賑やかなだけで、食品から生活用品まで幅広く扱っているではないですか。
スーパーマーケットよりも品揃えいいのでは。
スーパーマーケットよりスーパーなのではないか。
すごいぞドンキ!頑張れドンキ!(謎のエール)
話が逸れてしまいましたが、知らず知らずに偏見って育つよなーというお話です。
偏見は色んなところにあると思います。おばあちゃんがどこで何を買おうがどう過ごそうが本人の自由だし、髪を明るく染めている人は不誠実、仕事が遅い人はやる気がない、とかとか。
偏見はそれまでその人が経験したうえでの1つの答えでしかない。
しかも否定的な答えに辿りついてしまうとなんか悲しい。否定するよりは肯定して、そういう考え方もあるんだなーと思っている方が生きやすいと感じました。
おばあちゃんがドン・キホーテに入っただけでしたが、色々と想像を巡らせちゃいます。
だけど気になります。
あのおばあちゃんはHAPPYサングラスとかも買うのかな。HAPPYサングラス付けて焼き芋食べてるおばあちゃんを想像したらすごい心が晴れやかになりました。
ありがとうおばあちゃん。火傷するなよ。
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