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銭湯

今日僕は銭湯に行った。何を隠そう僕の家の近くには、銭湯がけっこうあるのだ。最寄り駅から家までの間にも2軒あるし、僕の住んでいる地域には銭湯は当たり前の空気のような存在としてある。

まあ、下町だから当然といえば当然なのだが、今日僕が行った銭湯は、アパートから最も近い銭湯で自転車で一分ほどの近さだから、疲れが溜まった時や寒さで身体が固まった時など本当に重宝している。

さて今日の銭湯に話を戻すと、今日は19時頃という比較的早い時間に行ったせいか男湯は、僕も含めて二人という少なさだった。身体と頭を洗ってから、いよいよ湯船に入ると、そこには僕一人しかいないスモールワールドが広がっていた。なんと広い湯船を独占出来たのだ。
いつもは他のお客さんのことも考えて手足も伸ばさず体育座りをしているが、今日ばかりは伸ばし放題である。何なら泳ぐことだって出来る。ゆっくりお湯に浸かりながら、やっぱり日本人はお風呂が好きなのだと改めて思う。普段はシャワーが多いから余計にそう思うのだろう。

それから心の中でゆっくりと百を数えるといういつものルーティンをした僕は、湯船から颯爽と上がった。あんまり調子に乗って長風呂をすると却って疲れてしまう。その微妙な塩梅を見計らうのがいつも難しい。ふと脱衣所を見渡すと、少しお客さんが増えてきた。タイミングが丁度良かったのだろう。

部屋に戻り買っておいたエナジードリンクを口にいれると、いつもとは違う美味しさを感じた。

#銭湯 #独占 #日本人


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