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海外移住して感じる英語中級→上級への高すぎる壁

僕の英語のレベルは中級です。

日常生活のコミュニケーションはなんとかできるし、海外でソフトウェアエンジニアとして働いた経験もあります。けどニュースや映画は字幕なしでは理解できないし、仕事でも交渉など難しい会話はできません。という意味で上級には及ばないという認識です。

とは言え、日本にいると英語は得意な方に分類され、割と自信を持ってきた訳なのですが、いざ海外で生活をはじめて英語上級レベルへの高すぎる壁を感じています。

僕の英語遍歴

大学受験のときの英語力は普通で、可もなく不可もなくという感じでした

真面目に勉強し始めたのは大学で交換留学を目指し始めてからです。

交換留学にはTOEFLのスコアが必要だったため、スコア獲得のため猛勉強しました。このときが人生で最も英語を勉強したと思います。
基本的に参考書を使った座学で半年ほどみっちりやりました。

結果、無事に目標スコアを獲得してアメリカのニューヨーク州立大学に半年の交換留学に行きました。

留学中は現地の大学院の授業を受けました。英語が全部理解できているわけではないけど、基礎知識のある科目を選んだのでなんとついていくことができました。私生活も基本的に周りは外国人でした。

留学を通して英語スキルと言うよりは、海外で英語でやっていく度胸のようなものがついた印象です。

しかし振り返ってみると当時は「正しい英語を話さないと恥ずかしい」という恐怖心から積極的に会話できず損をしていたと思います。
仲良かったイラク人は無茶苦茶な英語だけどとにかく口数が多く、半年の間に随分と流暢になっていて、自分との違いを感じました。

就職後はメーカーのソフトウェアエンジニアとして働き始めました。
海外での取引先も多く出張の機会は多かったです。また1年ほどドイツ勤務も経験しました。

働き始めて感じたのは、世界には色んな英語があってみんな適当な英語で話しているということです笑
中国人、インド人、みんな強烈な訛りで話すけど何とかなっています。
日系の海外工場で働く駐在員もひどいジャパニーズイングリッシュでした。けど何とかなっているのです。

そういうのを見て、アメリカ留学のときに感じていた「正しい英語を話さなければ」というプレッシャーが薄れました。この転換は大きかったと思います。

その後30歳のときにIT系の仕事に転職しました。
それからめっきり海外出張の機会はなくなりました。

英語の勉強は細々と継続し、オンライン英会話の入会&退会を繰り返したり、Gabaのマンツーマンレッスンを受けたりもしました。
思い立ってTOEICを受けたら一応点数は上がっていて895点でした(900点に届かず‥!)

そしてまた海外へ行きたいという思いを10年ほど蓄積し、ようやく今年ドバイへ移住しました。

ドバイの生活でどれくらい英語を使うか

今回のドバイヘは「リモートワークビザ」というものを取得して来ました。リモートワークで母国の企業で収入を得ている人向けに発行されるビザです。
なので仕事中は日本語です

けど生活は当然英語です。
ドバイの母国語はアラビア語ですが、人口の85%が外国人という環境からコミュニケーションは基本的に英語で行われます。
買い物、食事、生活に関わる諸々の契約など全て英語です。

あと現地の格闘技ジムに通っていて、そこが外国人と英語コミュニケーションする一番の機会になっています。ドバイは色んな国から来ている人いるので面白いですね。

生活してみて、1対1のコミュニケーションはなんとかなる印象です。
聞き取れなかったら聞き返せばいいし、伝わらなければ表現を変えて伝えればよいです。

そんな感じで「さすが俺、全然大丈夫やん〜」と感じていました。

現地のミートアップに参加して衝撃

ただやはり日本の仕事をリモートでやっているのもあり、海外のコミュニティに入ってる感が薄いです。

そこで現地のテック系ミートアップに参加してみました。
そして自分の英語力に衝撃を受けました。

プレゼンテーションの内容が2割くらいしか理解できませんでした

内容はデータ分析系の概論でした。データ分析は専門ではないものの仕事でも触れるし、初歩的な内容だったので決して内容が難しいわけではないし知らない専門用語もあまりなかったはずです。
単純に英語のリスニング力が不足していました。

そのミートアップは、インタラクティブな感じで進み、参加者からも質問が飛び交っていましたが、参加者の言っていることもほとんどわかりませんでした。
けど僕以外はみんな分かってる感じだったので、一人圧倒的に英語力が劣っていたと思われます。

ちなみに周りの参加者も英語ネイティブではないと思います。
見た目的に中東、インド系だったり、話し方は訛っていたので。

時々、会場で笑いが起きますが、僕には何が面白いのか分からず「??」となっていました。

講師に当てられないように、目線を合わさずひたすら気配を消していました笑

ただ「これではいかん!」と思い、最後のQ&Aは挙手して質問してみました。質問内容はちゃんと伝わりました。
けど講師の回答はこれまた2割くらいしか理解できませんでした笑

なにが足りないのか?

今回わかったのはリスニング力の不足です。

とは言えTOEICではリスニングは495満点中の490点と、満点近く取れています。

どうしていいのやら?と途方にくれました。

後日、例のミートアップの動画がYoutubeにアップされていたので見返しました。

その結果、いくつか課題がわかりました。

雑音下でのリスニング

Youtubeで聞き返してみると、会場のときよりは聞き取りやすかったです。

会場では講師はマイクなしで話していたので音量が小さく、また周囲の雑音もありました。
Youtubeの音声は講師のピンマイクで収録しているので音声がクリアです。

音質の悪さも少なからず影響していたようです。

とは言え!実世界では当然雑音があるわけで、いつもCD音源のようなクリアな音質ではないわけです。

以前どこかで、ネイティブの人は英語を抑揚で理解している、と聞いたことがあります。
もしかすると、そういった抑揚をマスターすると、雑音下ではっきり聞こえなくても理解しやすくなるのでしょうか?

単語が連結して聞こえたときにパニック

Youtubeでは字幕も出るので、字幕で改めて確認しました。
すると話している単語自体は特に難しいわけではなく、知らない単語はほとんどありませんでした。

ただ前後の単語が連結するときに、全く違う単語に聞こえてそこで「うわ、何この単語!?」となって混乱しているケースが有りました。

この辺は慣れでしょうか。連結したものとして聞き慣れていくことで、解消するしかなさそうです。

早口だったというのもある

比較のために他のスピーチもYoutubeで聴いてみました。

TEDスピーチや大統領演説を聞いてみた所、例のミートアップよりも幾分か聞き取りやすかったです。

ミートアップの講師は早口だったのも難しくしていた一因だったと思われます。

まずはTEDなどを聴いてトレーニングしようと思いました。

どう勉強するか?

リスニングに課題があると分かったのでリスニングを鍛えたいと思っています。

こちらの動画でディクテーションがおすすめされていて、なるほどと思ったのでディクテーションをコツコツやろうと思います。

素材はYoutubeでTEDでも聴こうかと思います。
Youtubeは字幕も出るし勉強素材としても優れていますね。お金もかからないし素晴らしい。

ちなみにこちらの動画で本田圭佑さんの英語は流暢です。けど一方で帰国子女みたいなナチュラルさはないです。これくらいの流暢さは目指せる気がして、僕の今のターゲットにしたいです。

英語上級レベルのイメージ

例のミートアップに参加してちゃんと理解できるようになりたいです。
周りの参加者は理解できていたようなので。

そのレベルにならないと海外でちゃんと働けないのでは?という気がします。

ただ
「英語ができないから英語環境で働かない⇔英語環境で働かないから英語ができない」
と鶏卵な関係な気もするので、思い切って英語環境に飛び込むのもアリな気はします。

上級レベルになるとどうなるか?

話は変わって先日、パパさんが帰国子女のご家族と食事をしました。
パパさんは幼少期の15年をアメリカで過ごしていたため、英語ネイティブです。

当然ドバイでも英語コミュニケーションに全くの敷居がありません。

その結果どうなるかというと、ドバイにいる多くの外国人との関係性を築いて色々助けてもらっているのです。

その食事会には、僕の家族の他に、外国人ご家族が2名いましたが、どちらもドバイに来てから偶然知り合ったご家族です。

世の中には親切な人がいるもので、その外国人家族にビザの取得や子供の世話などをサポートしてもらっているとのことでした。

ドバイで日本人はそれほど多くないので、日本人としか付き合っていないとそういった機会には恵まれにくいでしょう。

英語を普通に使ってる人と、頑張って使ってる人(←自分)では、海外生活で得られるチャンスに雲泥の差があると感じました。

一生英語の勉強してそうな件

といった感じで帰国子女との圧倒的な差を感じました。

一方で僕の方は義務教育で英語を始め、大学からは比較的頑張って、かれこれ20年以上も英語はやっているわけです。

けど上級レベルとの壁は高く途方に暮れます。

もう一生英語の勉強してそうな気がします。

上の動画で本田圭佑さんは1日2時間も英語の勉強をされているとのことです。世界のケイスケ・ホンダの時間単価を考えると2時間は物凄いはずです。
後天的に英語を習得しようとすると、やっぱりそれくらいの投資が必要なのでしょう。

子供の英語教育について

このように、いま改めて後天的に英語を習得する上でのハードルを感じます。

言語学的にも日本語は英語と離れていて、日本人が英語を習得するハードルは高いようです。

そこで子供の教育ですが、幼少期に英語環境を提供することで、そのハードルが下がるのであればよい贈り物になると考えています。

上で書いた帰国子女パパさんを見ていても、英語上級レベルになることで海外でいろんなチャンスに恵まれます。

なるべく早い段階でそのスキルを身につければ、子供も多くのチャンスに恵まれるかもしれません。

いま長男は小1の年齢ですがドバイのインターナショナルスクールに通っています。まだ英語に慣れた感じは全然ないですが、1年くらい過ごしたら変わってくるのでしょうか?
幸い学校は嫌そうじゃないので、まぁ楽しく過ごすの第一でそのうち英語も身に付けばと思っています。

まとめ

海外生活を始めて感じた英語力のことについて書きました。

  • 日本ではまぁまぁ出来る気になっていたがまだまだだった

  • 上級レベルになることでチャンスが広がる

  • 後天的に英語習得する上で高い壁を感じる

  • 子供にはショートカットできる術があるなら与えたい

幸い、英語の勉強は嫌いじゃないので、引き続きやって行きたいと思います。









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