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昨日のラジオで

伝えたかった思い

昨日のラジオ「週末ノオト」では、妊娠6ヶ月のご報告と同時に、
私が経験した流産と、不妊治療についてお話しする時間をたっぷり頂きました。
不妊治療に至るまでの葛藤や迷い、治療して初めて分かった辛さと重さ、新しい発見や、気付き。
無知すぎた自分を思い知らされたからこそ、誰かの『未知に対する抵抗』が無くなれば‥と思って、何万通りのうちの一つのケースとして、自分が経験した事を話しました。
新しい治療法として臨床研究段階にあるPGT-A=着床前胚染色体異数性検査も、どんなものだったのかを紹介させて頂いています。

(1週間はラジコのタイムフリーで聴けるので、ご興味ある方には是非聴いて頂きたいです。)

知らなかった自分

39歳で治療をスタートし、40歳で妊娠。
出産は41歳になってからです。

女性の妊娠適齢期や、卵子の状態、受精卵が着床して出産に至るまでにどんな過程を辿るか・・・。
何も知らないまま過ごしてきた自分に、ヒヤっとします。

治療を始めると、思った以上に「データと自分の年齢がリンクしている」ことに気付きます。
恥ずかしいことですが、正直私は実年齢より自覚年齢の方が低かった・・つまり、自分を若いと思ってしまっていたところがあります。
仕事も楽しいし、テンションもほぼ昔のまま。
シワは増えてきたけど、まだまだ元気!みたいなね。

ところが。
不妊治療を始めて、最初は順調に行っているように感じた時期もありましたが、
受精卵の成長過程や、移植する時の子宮の状態などを知るたびに、
しっかりと確実に、日本産科婦人科学会が出しているデータの通りに、
色々な面で下降線に入っている事を思い知らされました。

知る機会

思えばこれまで「生殖教育」なるもの、には一切触れずに大人になってしまった自分。
「性教育」は一応授業に組み込まれてはいたものの、年齢的なものなのか、どちらかというと”望まない妊娠をしない為の教育”だったように感じます。
それもとっても大事ですが、もう一方で”妊娠を望むなら何が必要・大切なのか”を、若いうちに一度でいいから学ぶ機会が欲しかったなと思います。

女性も社会で活躍する今、自分で大まかなライフプランが立てられるよう、
「産む体」について早いうちから知る事の大切さを痛感しました。
それは、女性だけでなく、男性にも知ってもらう事で、
パートナーとどういう関係を築いていくかの指針にもなるんじゃないかなって。

昨日も話しましたが、
自分の体について「知って年齢を重ねる」ことと「知らずに年齢を重ねる」こと。
とっても大きな違いだと、改めて、気付かされました。

話して良かった

昨日のラジオでは、そんな思いも込めてお話ししました。
番組にメール下さった方、ちゃんと届いたよ!とリアクション下さった方。
本当にありがとうございます。全部、読みました。
葛藤もあったけど、「話して良かった」と心から思えました。