【軽貨物】15話。全員が納得をして、働くのってむずいなぁって話。
僕はお金が稼ぎたい。
彼はキツいことはしたくない。
彼はそこそこでいい。
彼はどっちでもいい。
この人達と意見をすり合わせ、納得のいく形を作るのが今回のミッション。
会社で持っている現場で、3人のドライバー+代走ドライバー(休みの人のコースを走るドライバー)の基本3人体制。
これを4人にするか、しないか。
僕は3人でやりたい。
彼は4人でやりたい。
彼は3人でもいい。
彼は3人でも出来そうだよね。
今の3人の物量を4人にするので、一人一人の売り上げは減る。
では、彼はなぜ4人にしたいのか?
キツいから。
キツい=儲かる。そういう仕事。
働き方は自由だし、稼ぎたい額は人それぞれだし、体力も人それぞれ。
提案した。
そのキツいコースをやらせて欲しい。
答えは無理。
なぜか?
今の慣れたコースを変わる気はない。
ただのわがままである。
ふざけるなと思う。だったら辞めちまえ。
しかし、ここでキレても意味はない。
少しは大人になりました。
会社の部長に直談判。
あーでもない、こーでもないと、小一時間話した。結論、会社は3人だろうが、4人だろうがどちらでもいい。
上手く現場が回るならばどちらでもいいと。
腹を割って話した結果。
一個の現場の揉め事は知らん。逆になんとかしてくれと。
因みに、この現場では僕が1番年下で、1番経験年数が短いですけど、そういうのはあまり気にしない図太いタイプですよ。
だって3人でやりたいもん。
売り上げ下がるのが目に見えているのに、このまま黙ってはいられない。
時間を下さい。
なんとかします。
直談判は終了。
どうするか?
4人にしたがっているドライバーと話をするしない。彼は10年以上やっているベテランで、会社の古株である。
しかし、そういう大人の事情はまったく気にし
ない図太いタイプですよ。
結論。無理だった。
4人決定。
残念無念。
自営業といえど、組織。
無理してやるよりは、確実にこなせる方を選びたいと。悔しいが、仕方ない。
会話をしていても噛み合うはずもなく終了。
他の方法を考えよう。
進退も含めて考えよう。
いい感じに売り上げが上がってきたところで、売り上げが下がる。
人生とはそんなもん。楽しもう。
つづく。