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松戸市議会に人権侵害の対応を求める請願を提出しました (ご協力お願いします)

 決して見過ごしてはならない人権侵害が確認されました。
松戸市議会にその対応を求める請願を提出し、本日請願が審議にかけられることが決定しました。

今回の話には政党や思想などの枠組み、また性別や年齢なども関係の無い人権の話とご理解いただきますようお願いいたします。

請願の内容としては、侵害された人権の擁護と発生している重大な問題の認知を求めるという、二つの意味合いを持つものとなります。

私達が守るべきお互いの権利のために、ご理解とご協力を心よりお願いいたします。

事のあらまし


 昨年、千葉県松戸市の方が警察と協力して子供達向けの交通安全啓発動画を作成しました。

感染症対策を見据えてのインターネットの活用と子供達が親しみやすいものをという目的から、松戸市を盛り上げる発信で市民に親しまれていた、市内でアバターを用いたアイドル活動をされている方が抜擢されました。

この協力は松戸市民の社会貢献活動であることは間違いありません。
そして警察とのコラボレーションということからも、それまでの活動が実績として認められ、市民と警察からの信頼を得ていたことが伺いしれるものです。

 そのような経緯から啓発動画が作成され公開されたのですが、市内外の地方議員の連名による動画に対する抗議活動が2021年8月より展開され始めました。

胸が揺れている、へそを出している、性犯罪の助長の懸念がある

協力した松戸市民を名指ししながらこのような文言を列挙する抗議文でした。それが警察や市などに向けての公開質問状として発信されたのです。


 ここで皆さんにお考えいただきたいのが、女性に対し性犯罪の助長の原因であると大々的に発表されることの精神的、社会的なダメージについてです。

この方がそれまでに同じようなことを言われた形跡は見つかりませんでした。常識的に考えれば、犯罪の原因だなどと他者に向けて言い放つことはあり得ないことです。
また胸が揺れているなどを理由とする社会活動への妨害的な働きかけは、女性が社会参加や社会貢献の権利を求めた人権運動の歴史と照らし合わせ見てても目を疑うようなものと言わざるを得ません。
 このような内容の文章が、善意の活動をしていた女性を指し大々的に発表されたわけです。


 議員という立場の人から堂々としたそのような発信をされた一般の市民に、広められた印象を覆す手段が簡単に思いつくものでしょうか。

 ましてや、アバターを用いてのアイドル活動をされていた方が対象となっているのです。
最近はヴァーチャルリアリティやメタバースなど、インターネット空間の技術革新は大きな注目を集めています。この松戸市のアイドル活動をされている方はこれらの技術に関連する、今現在日々革新が続く新しい表現方法で活動をされている方といえます。
 これはネットを介した表現の技術であり、本人にも支える方々にとっては、様々な個人情報の公開につながりかねない対応は困難なものであると言わざるを得ません。配慮されて然るべき要素です。
 素顔を伏せて活動を行う声優の方や本名や住所を伏せて活動を行う俳優の方もおられるのに近いものと考えると、分かりやすいかもしれません。

 そのような活動の最中に、それも地域に根ざした活動をしていたところ、簡単に口にできるようなものと決して言えないようなレッテル貼りがなされてしまったのです。躊躇なく対応などできるはずもありません。
 再度抗議文から取り上げた文言を考えていただきたいのですが、これは女性が受けている仕打ちなのです。


 これまでに所属している芸能事務所の代表による記者会見などが行われてはいますが、公開された抗議文は今も撤回されず公開されたままです。
また松戸市内で行われる宣伝活動に対して、根拠のないレッテルを信じた人による妨害が起きている様子(報道機関の取材や事務所のクレーム対応の様子などで確認)が見受けられる状況にまでなっています。


問題の要点

市民が社会で活動を行う権利は人権です。

 女性が女性であるという理由で権利のある市民と認められなかった時代は過去のこととなるべきです。見た目の感想である性的という言いがかりで権利の行使が妨害されるなどとは、現代においては異様な話であるというのが請願を出した私の率直な感想です。

そこへ議員という人権を守るべき立場から発信されていいるのが、問題の深刻さをより助長させています。

市民の代表者である議員の意見であることが、発信された文章の目的が実質的に市民の社会参加の権利に対する無配慮な否定であるにも関わらず、動画の削除という実際の動きにつながった要因であることは否めません。

 これはアバターを用いた芸能活動という点から、発信者は実際に傷ついた人はいないと捉えているのかもしれません。
ただ、地域に根ざした芸能活動の実績は客観的に確認可能な事実であり、また交通安全運動への協力は市民の社会貢献であることもまた明白な事実です。

それに対して、性的あるいは性犯罪の助長などという議員からの根拠のない断定が社会の中で力を持ち問題視されないというのは、権力、権威の暴走と認知されるべきことです。
これは子供達に対して、命を守るための発信を行った人を排除するのが議員の仕事であるという誤った人権の理解をも植え付けることにつながりかねません。

 この一連の出来事が行政や議会の中で人権問題であるとして向き合う様子が見えませんでした。請願の制度を用いて、市民が視点を補うのも残念なこととは言えますが大事なことです。

皆様に問題点についてのご理解を心よりお願いいたします。

問題を扱う際の注意点

 今回の件は、議員女性の権利などの文言がこの出来事の中で(公開質問状などで)交わされているのですが、皆様一人ひとりの、それらに関する感想や討論などへとエスカレートしてはいけないというのは大きな注意点といえます。

決して逸らしてはいけない問題の本質とは、
守られるべき私達の社会に参加する権利の侵害は議員であれ誰からのものであれ許してはならないという一点です。


 論点がずれていく流れとして、「議員が」「アイドルが」「女性が」などが挙げられ、「それらの要素に重点を置くから問題視」するのだ(だから偏った意見である)などの論点ずらしの流れはほぼ確実に起こり得ることです。
 言われた側や言った側個人を挙げて批判するような話ではなく、私達皆の共通の権利の問題として、誰かを矢面に立たせることもなく、議会に問題視せよと働きかけることが一番肝心なことです。
 これは請願や議会や人権の基礎的な理念に照らし合わせての解決方法であるからです。


 もしこの問題が放置され社会の今後の歴史の中で実績となって残るのであれば、性的という感想を掲げれば妨害も簡単に通ってしまうという、悪しき前例となることでしょう。

 私達そしてこれからに生きる子供達のために、是非皆様のご協力と拡散をお願いいたします。


請願文


交通安全運動に協力した松戸市民が受けた人権侵害に関する取り組みを求める請願

請願主旨

全国フェミニスト議員連盟による2021年8月26日に千葉県警本部、松戸警察署、松戸東警察署、千葉県、松戸市、松戸市教育委員会宛、交通安全啓発動画に対する抗議ならびに公開質問状が提出された。

その公開質問状には理由として性犯罪を助長や誘発とあるものの、根拠は刑法の個別具体性の確認に基づくものではなく、検証過程や証拠も挙げず協力する松戸市民を原因と断定するものであった。

顕著な証拠があるならまだしも、犯罪の原因とされているのは交通事故防止に協力する善良な市民である。よって、市民の名誉毀損と市民の社会参加の権利の妨害の2点の人権侵害が認められる。

それと同時に市内で経済活動を行う納税者が受ける影響であるとも捉えるべきものである。

職権と権威性を用いた犯罪を助長するものという大々的な発表は、職権を濫用した人権侵害である。市民を犯罪の原因と名指しで公開質問状を提出したことに始まる一連の人権侵害には、重大な問題として取り組まれるべき深刻さを有するものである。

市民の人権侵害が発生した場合に注意が払われ人権擁護が行われるべきところ、残念ながら問題視される様子が見えない。

松戸市に対し、松戸市民の人権侵害の救済及び、人権侵害問題への取り組みに向けての以下の内容に、一刻も早く取り組むよう求める。

請願内容

・交通安全啓発動画は、市民の人命を守る目的によるものであるため、市民を犯罪の原因と断定する資料1(※公開質問状)の公開質問状の不当性を調査し、その結果を今後の人権侵害対策に反映するよう求める。

・当事者は現在非常に繊細な配慮が求められる状態である。公開質問状の大々的な公開をきっかけに松戸市内での経済活動に対する不当な妨害や名誉毀損の横行が客観的に確認可能な状況となっている。その実情の確認には適切な配慮を求める。

・市民を人権侵害から守る役割の再確認と表明を求める。

・市民に向け、根拠の無い不当なレッテル貼りや表現活動や経済活動に対する妨害行為が人権侵害であるという理解を啓発(人権啓発活動)するよう求める。

※請願内容についての注意点

 請願主旨の冒頭にある、公開質問状を出した側への働きかけは一切行わないようお願いいたします。
政党や思想などの枠組みの話ではなく、人権の問題として扱うよう求めるのが請願の主旨だからです。
政党に所属したり特定の政治思想を持つ議員であっても、共通のテーマとして扱える人権のこととして取り組めるように、また話の道筋が逸れないように配慮を重ねた内容となっています。
 この点についてのご理解を心よりお願いいたします。


ご協力のお願い

 請願が議会の審議にて認められるように、皆様にご協力をお願いいたします。
 普段の支持政党や政治思想などは関係のないものとして、ご協力にご理解をいただければ何よりの幸いです。

 地方議会は議員個人の精査や意見が反映されるべきものではありますが、政党性や政治思想の影響もまた否めないのが実際のところです。
皆様から議会議員に向けての人権を守るという主眼に集中せよという働きかけが、その一番の後押しになります。

松戸市議会各議員への働きかけ

 そのために市内外からの声を挙げていただくようお願いいたします。
 議員に対しては、上記の人権を守るように、または私達の権利の問題であるとして請願の通過を求める働きかけをお願いいたします。

 方法としてはFAXや手紙などが穏当かと思います。
 迷惑にならないよう、また議員個人に対しての攻撃的な文言などが無いよう配慮をお願いいたします。

 ただ一応ですが、人権侵害が見過ごされるかどうかという事態であるため、相応の声を議員が受けてもおかしくない事態とは思うところです(女性が性的だ性犯罪の助長だというレッテル貼りと社会活動の排除の動きを問題視しない人の方が少ないと思います)。


 またもう一つの議員個人への批判や攻撃的を避けていただきたい理由としましては、問題を問題であると理解できない議員が議員としてふさわしいかどうかを、判断するのは松戸市の方々であり、今後の選挙でそれが反映されることですので、あくまで議員として問題視するようにという主旨を基本にしていただければと思います。

松戸市議会議員 連絡先

※現在、より良い働きかけ方に関するアナウンス等の準備を進めております。
よろしくお願いいたします。
追ってお伝えいたします。もう少々お待ちください。

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