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おべんとう 17

『なんだ、これは!』

唐突ですが、岡本太郎は芸術について、「芸術ってのは判断を超えて『なんだ、これは!』というものだけが本物なんだ」と語っていたそうです。

「なんだ、これは!」って最近いつ、何に対して思いましたか?

芸術というには、ちょっと大げさすぎるかもしれないけれど、日々の中で「なんだ、これは!」とそれまでの価値観が崩れ去ることって、たまにある。

わたしは先週、とあるジーンズに対して「なんだ、これは!」って思いました。かっこよすぎるんです。


それは、ソコノワで売っていたHARiというブランドのデニムパンツ(ジーンズね。)で LOOSE STRAIGHT DENIMという商品。

畳んで平置きされているそのデニムパンツは、腰からお尻の下あたりまでがドーンと大きく、ボテッとした印象。開いて見ると、ゆったり太めでストンとまっすぐ。スキニーを履きなれている私にとっては、お尻も太もももふくらはぎもラインが出ないだろうから、女性が履くデニムとしてはちょっともったいないな、と。

試しに履いてみなよと言われ、まぁ履くだけならと履いたら…

!!!

こんなの今まで履いたことない、かっこいい!!!
ウエストがキュッと締まって見えて、お尻のカタチはあまり見えずに、でもウエストからお尻が完全に女性ならではのシルエット、脚は信じられないくらい長く見える、履いていて苦しくない。なにこれなにこれ~
完全に私のデニム観は塗り替えられました。

デニムパンツに詳しいわけでも、腐るほどのデニムパンツを履いてきたわけでもないけれど、私なりのデニムパンツの基準はある。
(私はまぁまぁ安くて、それなりに種類とサイズがある無印のデニムを、細めと太めで違う色で持つというのがこれまでの定番でした。)

服を選ぶときに、機能性、デザイン、素材、価格、ブランド、流行などなど、これまでの自分の成功体験や失敗したことから、何を重視するかが固まってきていると思う。
服選びに限らず、いろんな物事に対して、いいな、やだな、好きだな、キライだな、かっこいいな、ダサいな、きれいだな・・・という価値観はこれまでの経験で、きっとゆっくりと構築されている。

同じことを同じように何度も繰り返すことは安心ではあるけれど、価値観がぶっ壊れることもなければ、アップデートされることもない。
長い目で見れば、どんどん価値あるものに気付けなくなっていっちゃう。そんな風に年を取って、つまらないおばあちゃんになりたくないなぁ。

そのためにも、無理しない範囲で、いつもと違うことをやってみようとしていたい。

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2019/9/5のおべんとうメニュー
●ジャスミンライス
●エビチリ
●茄子のみそ炒め煮
●コリンキーのソテー
●ピーマンとキクラゲの和え物
●リンゴとナツメの煮たの

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17週目のお弁当。
フォータカハシのお弁当は、多くのひとのお弁当観を覆したのでしょうか?
はじめはちょっとびっくりしたお弁当にも、17回目となるとだんだん驚けなくなってきているかも。
それでも、新しい食材を取り入れてみたりして変化するよう心がけていました。
去年のこの頃は、薬膳や漢方茶に興味が出ていた頃、たったの1年前か~

どんどんアップデートされていく食の価値観。
でも駄菓子を食べた記憶だって、きちんと残っている。

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『いいな』と思うものが違っても、
そのひとのなかに『いいな』の基準があって、
わたしの『いいな』を、「そんな『いいな』もあるんだね」と肯定してくれるひとならば、
そのひととは、絶対にいい友達になれる。

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次回の更新は10/4(日)。
追いついていないけど、やめる気はさらさらないのだ。

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