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#16 最適か、最善か。

みなさまこんにちは。
高橋 聡です。
今回は私の口癖でもある『最適か、最善か。』についてお話させて頂きます。

やりっぱなしが多い人生だった

思い返すと、やりっぱなしの人生だったな。と思います。
自分も同じだな。と思っている人は多いかと。
上手く行っても、いかなくても、大半は振り返ることをしませんよね。

人生がむしゃらに生きることはとても大事ですが、時に振り返ることも必要です。

失敗を活かすためにも。

最適か

上手く行っている人は、月並みな言葉ですが上手く行くまで続けています。

そして、ただ漫然と続けてはいません。

上手く行かせるためにはトライ&エラーを繰り替えし、最適化し続けることが肝要だ。ということです。

私は常に言葉に出して『どうやったら最適だろう?果たして今は最適と言えるだろうか?』と自ら問うようにしています。

最善か

「最善」とは、ある状況や目標において、最も優れた結果や選択肢を指す言葉です。

最初から最善策を講じられれば嬉しい限りですが、人生そう上手くはいきません。

常に軌道修正しています。

そもそもなぜ私たちは最初から最善を求めようとするのでしょうか?
もしかすると、学生生活が背景にあるのかもしれません。
学校のテストは一度きりだから失敗はできない。正解肢を選ばなければならない。という感覚が自然と備わってしまったのかな。と考えられます。

経営をしていて感じるのは、最善策とは刻々変化するものであり、一度決めた最善策が数日経過すると最善ではなくなることがあります。

したがって、結果に対して『これが最善かな?』と立ち止まって考えたり、一度決めた選択肢に対して『これが最善かな?』と振り返って軌道修正することが肝要です。

最適か、最善かを考える上で便利なフレームワーク7選

誰でも知っている知名度抜群の便利なフレームワークを7つほど上げさせて頂きます。
覚えておくと実務で役に立ちます。

MECE

MECEは、相互に排他的(Mutually Exclusive)であり、また完全(Collectively Exhaustive)なセグメンテーションやアプローチを指す管理用語です。MECEは、情報を整理し、問題を解決するための構造を提供するために使用されます。経営戦略の分野で使用され、アイデアや情報を整理し、効果的に意思決定する際に役立ちます。

具体的には、MECEの原則は以下の2つの側面に焦点を当てます:

  1. 相互に排他的(Mutually Exclusive): MECEの概念に基づくセグメンテーションやアプローチは、異なる要素やカテゴリが重複しないように構造化されます。各要素は他と重複せず、それぞれが異なる範囲や側面を表します。

  2. 完全(Collectively Exhaustive): MECEの原則では、すべての可能な要素やカテゴリを網羅することが重要です。つまり、構造化されたセグメンテーションやアプローチが抜け漏れなく、すべての側面を包括するようにします。

この原則は、複雑な問題を明確に理解し、整理するために使用され、情報の整理や意思決定のプロセスを効果的にサポートします。MECEのアプローチは、戦略策定の分野だけでなく、プロジェクト管理や問題解決の多くの側面で有用です。

ロジックツリー

ロジックツリーは、複雑な問題や課題を階層的な構造で整理し、理解するためのグラフィカルな手法です。これは主にプロジェクト管理、問題解決、決定分析などの分野で使用されます。ロジックツリーは、問題の要素や因果関係を視覚的かつ論理的に整理するのに役立ちます。

一般的なロジックツリーは、以下の要素から構成されることがあります:

  1. ルートノード(Root Node): ロジックツリーのトップに位置するノードで、全体のテーマや主要な問題を表します。

  2. ブランチ(Branch): ルートノードから派生する枝やサブカテゴリ。これは問題の主要な側面や要素を表します。

  3. ノード(Node): ブランチから派生するさらなる詳細を表す要素。これは特定のサブカテゴリや要因、考えを表します。

  4. リーフノード(Leaf Node): ロジックツリーの最下層に位置し、最も詳細な情報や具体的な要素を表します。これ以上分割できない、最終的な要素です。

ロジックツリーを作成するプロセスは、問題を分析し、重要な要素や関連性を把握するのに役立ちます。この手法は、情報の整理、決定の透明性の向上、問題解決のプロセスの合理的な進行を支援します。特に大規模で複雑なプロジェクトや課題において、ロジックツリーは構造化されたアプローチを提供し、全体を俯瞰するのに役立ちます。

ポジショニングマップ

ポジショニングマップは、製品やブランドなどの競合関係を視覚的に表現するためのツールで、主にマーケティング戦略の分野で使用されます。このマップは、2つ以上の競合相手や製品が顧客の心においてどのように位置づけられているかを示すもので、一般的には2次元のグラフに表されます。

主に以下の2つの要素が使われます:

  1. 軸1(Axis 1): 通常は市場におけるある属性や特徴を表します。例えば、価格、品質、革新性、ブランド知名度などが考えられます。

  2. 軸2(Axis 2): 軸1とは別の属性や特徴を表します。たとえば、使いやすさ、信頼性、デザインなどが考えられます。

ポジショニングマップ上の各製品やブランドは、これらの軸に沿って位置づけられ、競合他社や製品との相対的な位置関係が視覚的に理解できます。同じ領域に近い製品やブランドは、顧客の心において類似した位置にあると見なされ、異なる領域に位置するものは差別化されていると見なされます。

ポジショニングマップは、競合分析、市場戦略の策定、製品開発などの意思決定プロセスにおいて有用です。企業は、マーケット内での自社の位置を確認し、競合他社との比較から差別化ポイントを把握することができます。また、新製品の導入やブランドの再ポジショニングの際にも利用されることがあります。

マーケティングミックス(4P)

マーケティングミックス(Marketing Mix)は、製品やサービスを市場に導入する際に、企業が統合的に計画・実施するマーケティング戦略の要素を指します。通常、4つの基本要素(4P)で構成されています。これらの要素は、商品やサービスの販売促進、市場への浸透、お客様の獲得や維持を促進するために調整されます。

以下が4つの基本要素(4P)です:

  1. 商品(Product): 企業が市場に提供する具体的な商品やサービスに関連する要素です。製品の特徴、品質、デザイン、ブランド、機能などが含まれます。

  2. 価格(Price): 商品やサービスに対する価格戦略を指します。価格は、顧客の支払意欲や競合他社の価格との比較などを考慮して決定されます。

  3. 販売促進(Promotion): 製品やサービスを宣伝・広告し、販売促進を行う手段や戦略です。広告、セールスプロモーション、パブリックリレーションズなどが含まれます。

  4. 流通(Place): 製品やサービスが顧客に提供される場所や方法に関する要素です。流通チャネルや販売場所(小売店、オンラインショップなど)の選定が含まれます。

これらの要素は相互に影響し合い、バランスを取りながら計画されることが重要です。顧客のニーズや市場の特性に基づいて、各要素を適切に調整することで、企業は効果的なマーケティング戦略を構築し、競争力を維持・向上させることができます。近年では、追加の要素として「人(People)」や「プロセス(Process)」などが加えられることもあり、これは拡張されたマーケティングミックスを示すことがあります。

3C分析

3C分析(3C Analysis)は、企業が外部環境を理解し、競争力を維持・向上させるために使用する戦略的なツールの一つです。この分析は、Company(企業)、Customer(顧客)、Competitor(競合他社)の3つの要素に焦点を当てています。各要素を詳細に分析することで、企業は市場の動向や競合状況を理解し、適切な戦略を策定することができます。

以下は、3C分析の各要素についての詳細です:

  1. Company(企業): 企業自体の内部要因を分析します。これには、企業の強みや弱み、資産、能力、組織文化、戦略的な方針などが含まれます。企業がどのように自己を位置付け、どのように資源を活用しているかを理解することが重要です。

  2. Customer(顧客): 顧客に焦点を当て、市場の要求や動向を理解します。顧客のニーズ、好み、購買行動、市場セグメンテーションなどが分析されます。顧客の視点から企業の価値提案を理解し、それに基づいて製品やサービスを調整することが求められます。

  3. Competitor(競合他社): 競合他社や市場におけるライバルの動向や戦略を分析します。これには、競合他社の製品やサービス、価格戦略、販売促進活動、市場シェアなどが含まれます。競合状況を理解することで、企業は自社の強みや差別化ポイントを見つけ、競争上の優位性を築くことができます。

3C分析は、SWOT分析(Strengths, Weaknesses, Opportunities, Threats)やPESTEL分析(Political, Economic, Social, Technological, Environmental, Legal)など他の戦略的分析手法と組み合わせて使用され、包括的な戦略策定に寄与します。

SWOT分析

SWOT分析は、企業やプロジェクトが内外の環境を評価するための戦略的な分析手法です。SWOTはStrengths(強み)、Weaknesses(弱み)、Opportunities(機会)、Threats(脅威)の4つの要素を指し、それぞれが内部または外部の環境に関連しています。SWOT分析は、組織が自身のポジションを理解し、戦略を策定するのに役立ちます。

以下は、SWOT分析の各要素についての詳細です:

  1. Strengths(強み): 企業やプロジェクトが持つ内部の優れた特徴や資源、能力を指します。これには、優れた製品やサービス、強力なブランド、専門的なスキル、経営陣の経験などが含まれます。

  2. Weaknesses(弱み): 内部の課題や制約、不足している要素を指します。組織が改善できる点や他の競合他社に比べて劣っている点が含まれます。

  3. Opportunities(機会): 外部環境において、組織が活用できる有望な展望や可能性を指します。市場の成長、新しい技術の導入、法的状況の変化などが機会として考えられます。

  4. Threats(脅威): 外部の環境において、組織が直面する可能性のある課題や危険を指します。競合他社の台頭、法的な制約、経済の不安定性などが脅威として考えられます。

SWOT分析は、これらの要素を組み合わせて、内部と外部の視点から戦略的な洞察を提供します。企業や組織は、自身の強みを最大限に活用し、弱みを補強するとともに、市場の機会を最大限に利用し、同時に脅威に対処する戦略を検討することが期待されます。

PDCA

PDCAは、Plan(計画)、Do(実施)、Check(評価)、Act(改善)の4つのフェーズから成るサイクルを指し、組織やプロジェクトの継続的な改善を促進するための管理手法です。PDCAサイクルは、ウィリアム・デムング(William Edwards Deming)が提唱したもので、品質管理やプロセス改善の分野で幅広く採用されています。

以下は、PDCAサイクルの各フェーズについての詳細です:

  1. Plan(計画): 初めに、目標を設定し、現状の問題点や課題を分析します。計画フェーズでは、具体的な目標や目的を明確にし、達成するための戦略や手段を計画します。

  2. Do(実施): 計画した内容を実施します。このフェーズでは、計画通りに行動し、新しいプロセスや手法を導入します。実際に計画を実行することで、組織やプロジェクトの現状に対する効果を確認できます。

  3. Check(評価): 実施した結果を評価し、計画通りに進んでいるかどうかを確認します。データの収集や評価を通じて、目標達成の進捗状況や問題点を把握します。

  4. Act(改善): 評価の結果を元に、必要な修正や改善策を検討し、次のPDCAサイクルに向けて計画を修正・改良します。このフェーズでは、得られた経験やフィードバックを元に、プロセスやシステムを進化させます。

PDCAサイクルは繰り返し適用され、組織やプロジェクトが持続的に改善を続けるための手法として利用されます。このサイクルを通じて、組織は変化する環境に柔軟に対応し、品質や効率を向上させることが期待されます。

ビジネスの現場は常に動いている。だから判断も柔軟であるべき

ビジネスの現場は常に動いています。だから判断も柔軟であるべきです。
一度決めたから。これが昔からのルールだから。という固定概念に囚われず『最適か、最善か。』自らに問いていきましょう。

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