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三田の人 第1回:荒井 隆一さん

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学校の教頭先生でありながら、本の出版、情熱教師塾と様々な活動をしている荒井隆一さん。そんな荒井さんが、活動されている原点をさぐりました。

きっかけは子供

荒井さんが、行動しようとした一番の転機。
それは、長女が生まれたことです。
親になったんやー。そう実感したとき、こう思ったそうです。
「カッコいいお父さんになりたい」
そう考えた時荒井さんは、こう考えたそうです。
「挑戦する姿を見せること」=「カッコいいお父さん」だと。
そう思ったとき、とにかくアウトプットしようと、毎日SNSで発信していくことを決めました。
しかし、すぐに発信するネタは尽きてしまいます。
情報を得ようと、セミナーに学びに行ったりするようになりました。
そのように動いて出会った出会いが、本の出版やセミナーコンテストへの挑戦につながっていったそうです。


家族の時間は大事

そんな荒井さん。
家族の時間も大切にしています。
1週間のうち6日間は、仕事や外での活動に費やしますが、土日のどちらか1日。
その日だけは、目一杯家族のための時間に使います。
全ての時間を家族のために使っているわけではありません。
「前を向いている自分を理解してくれている、奥さんには感謝している」そんな風に語ってくれました。

教師への道のり

そんな荒井さん教師を目指したきっかけは、高校生の頃、
「金八先生に憧れた」
「子供好きなんやなって感じた。」
というほんの些細なものでした。
当時、勉強はできないけど、スポーツはできた荒井さん。
体育大学への進学を目指していました。
しかし、実技試験の前日に靭帯を損傷。
大学は不合格で、造園土木会社で働きながら通信制の大学に通い、教師を目指すことになります。
一気にやってくる課題。
一度は心がおれかけ、2年間はほとんど単位も取れなかったそうです。
なんとか、一念発起して5年間と少し時間はかかることになりましたが、教師への道を歩むことになりました。

教師生活で現れた転機

晴れて、教師となってから、丹波市の祟広小学校で4年。
神戸市北区に住まれているお母さんの身体が悪くなってきたため、近くで見れるようにと三田市に転勤して、あかしあ台小学校で6年、武庫小学校で6年と勤めている中で転機が訪れます。
兵庫県から、中央研修として筑波で1か月勉強する機会を得られたのです。
担任の先生でありながら、1か月他の先生に任せて勉強する。
その授業を受けた時、「うわっ、なんかもっと勉強したい。」と学ぶことに感動したのです。
勉強が嫌いだったはずだったのですが、いつの間にか学ぶ楽しさを知りまったのです。
帰ってきて、校長先生に学ぶって本当にいいですねと話すと、大学院で学ぶっていう道があるよって教えてもらいます。
「もっと、学びたい」
そう思った荒井さんは、大学院を受験してさらに、学ぶ機会を得ます。

大学院での学び

学校で働いていると、いじめや暴力そういった様々なトラブルが発生します。
「なんで?」「なんで?」と思いながら、働いていた中、勉強する機会を得て、学ぶ楽しみを知った荒井さんは、どんよくに学び研究します。
最初の授業の時、学べることに感動し、思わず涙したこともあったそうです。
本は2年間で600冊~700冊は読んだ気がする、と話す荒井さん。
教育に関することだけでなく、ビジネスやお金に関する本など様々な本を読みました。
そうして、2年間学び、研究したことをさぁ、実践するぞという時に、またも転機が訪れます。

教育委員会への出向

教育委員会は、先生として実際に生徒を教えるところではなく、国からの通知を先生に分かりやすく伝えたり、学校でトラブルが起こった時校長先生に伴奏していく役目を持ったところです。
せっかく、学んだことを実践しようと思ったとき、現場から離れた立場に動かされ、当初はずいぶん悩んだそうです。
しかし、学校で教師をやっている時には学べなかった、「きっちり仕事をする」ということを学ぶいい機会だったと、振り返ります。

教頭として現場に戻って

教頭という仕事は面白い、と語る荒井さん。
教頭という仕事は、ある意味先生の担任だからと。
新任当時からいきなりコロナにより休校になり、大変なこともあったが、ある意味では助かった面もあるそうです。
子どもが来ない時間があるため、学校の先生とゆっくり話す時間が持てた。
子どもがいると、8時から16時まで子どもにつきっきりで担任の先生とじっくり話す時間はなかなか取れないから、と話されていました。

全てのきっかけは人との出会い

本を出版したことも、きっかけは人との出会いだと荒井さんは語ります。
神戸新聞で、いじめにあっていた人が絵本を出版したという記事を読んだ荒井さん。連絡をとって、実際にその作者さんに会いに行きます。
(その行動力が既にすごいですが。)
作者さんと仲良くなった荒井さん。
そこまで、いじめに関心があって、研究しているなら本書いたらどうですか?と出版社の人を紹介されます。
出版社の人との出会いが実際の出版につながります。
セミナーコンテストへも出場がきっかけで、シンガポール大会への出場や、今行っている情熱教室でのゲスト出演者との出会いへつながっていったそうです。

今後の目標

子どもと関わる全ての人に、情熱(メッセージ)を伝える活動を大向井さんとしている荒井さん。
今は、毎月1人ゲストの人たちに話をききながら、子どもと関わる人に情熱を与えるメッセージを伝える活動をしています。
2~3年後「情熱教師に5日でなるセミナー」を出来たらと思っているそうです。
情熱教師塾のリンク

取材を通しての感想

話をされるといつもエネルギッシュな荒井さん。
過去のお話を伺っていて、とにかく行動力がすごいと感じました。
大学院時代に本を毎日1冊は読んだことなど、さらっと言っていましたが、中々出来ることではないです。
「学ぶってことに感動した」という言葉が特に印象に残りました。
学ぶことは、小学生~大学生だけのものではない。
そんな隠れたメッセージを話を聞きながら、感じました。
次は、どんな人との出会いがあるのでしょうか。楽しみです。

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