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ユネスコ「世界の記憶」「日本軍慰安婦の声」申請文書の”嘘“

●金柄憲『赤い水曜日』が明らかにした「慰安婦」文書の”嘘“

韓国国史教科書研究所の金柄憲所長(慰安婦法廃止国民行動代表)の著書『赤い水曜日一慰安婦運動30年の嘘』(文藝春秋)によって、ユネスコ「世界の記憶」「日本軍慰安婦の声」申請文書に含まれている韓国側資料の“噓”が明らかになった。

8カ国・地域の14市民団体で構成される国際連帯員会と英国の帝国戦争博物館が同文書の申請団体で、申請された資料は2744件で、その半分以上(1449件)は、慰安婦の証言、慰安婦の絵画、治療記録などの記念物である。

次に多いのが慰安婦問題解決のための活動資料(732件)で、2000年に東京で行われた模擬裁判「女性国際戦犯法廷」などの訴訟文書や,1992年にソウルで始まった水曜デモ、学生による陳情ハガキなどの活動記録が含まれている。

日韓合意によって共同申請を主導してきた韓国政府は挺身隊問題対策協議会を核とする民間団体主導に方針転換し、中韓両国政府に代わって、日本の「女たちの戦争と平和資料館」と「日本の戦争責任資料センター」が大きな役割を果たし、日本の資料が申請の中心になっていることが判明した。

 民間団体が聞き取り調査した慰安婦の口述記録や記録物は客観的に検証されていないものが多い。申請書には「慰安婦の証言は歴史的文書と照合した」と明記されているが、証言内容は時期により変遷しており、矛盾する証言もあり、信憑性に乏しい。

「慰安婦」問題解決のための市民団体の活動に関する文書には、日本政府と日本国民が資金協力などをして設立したアジア女性基金などの活動資料は含まれず、日韓合意に反対する反政府運動団体の資料しか申請されていない。

「1990年代初頭以来制作された社会運動と支援団体の活動に関する資料は、歴史的価値と真正度に基づいて選択された」と申請書には書かれているが、資料選択が恣意的でバランスを欠いている。また、現在も継続中で歴史的評価が定まっていない市民運動団体の活動資料は、「世界の記憶」遺産として相応しくない。

●「日本軍慰安所地図」の明白な誤り

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