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ウェルビーイングと道徳教育【学会発表のご報告】

去る6/29~30にかけて、日本道徳教育学会第103回大会が北陸大学にて開催された。今大会のテーマは「ウェルビーイングと道徳教育」。かねてより、髙橋塾としてもこのテーマに注目し、塾生一同「日本的ウェルビーイング」の研究と実践に取り組んできた。

昨年、日本道徳教育学会に「ウェルビーイングと道徳教育」に関する先行研究について問い合わせたところ、ほとんどないとのことであった。しかし、昨年に第4期教育振興基本計画が「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」を掲げたことによって、教育現場がウェルビーイングを基調にしたものに大きく変化する中で、ウェルビーイングと道徳教育の関係性をどのように捉えたらよいかについて関心が高まり、6月29・30日に開催された日本道徳教育学会第103回大会のテーマも「ウェルビーイングと道徳教育」に設定され、このテーマに関するラウンドテーブルはなんと12分科会で開催された。 開会挨拶では、今大会の参加申込数は250名以上と発表があった。

日本道徳教育学会と日本家庭教育学会の幹部を中心に「脳科学等の科学的知見に基づく道徳・家庭教育」の在り方について倫理研究所で月例研究会を開催し、科学的根拠に基づく「感知融合の道徳教育」の理論と実践の往還を積み重ね、このテーマについて日本道徳教育学会で共同研究発表、ラウンドテーブル発表をしてきたが、この研究成果を昨年度からモラロジー道徳教育財団の道徳科学研究所主催の「ウェルビーイング教育研究会」として継承発展させ、東大の鄭雄一先生、光吉俊二先生、ウェルビーイングカードを開発されたNTTコミュニケーション科学基礎研究所の渡邊淳司上席特別研究員などをお招きして、「ウェルビーイングと道徳教育」の理論と実践の往還の試みに着手した。

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①歴史教育、②家庭教育、③道徳教育、④日本的Well-Being教育の観点から、研究の最新情報や、課…

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