サッカーの神様

 2022年11月23日、サッカーの日本代表チームがドイツ代表チームと戦うときがやって来た。
 4年前の2018年はベルギー代表チームに惜しくも敗れ、ベスト16に留まった。そしてやはり世界の強豪チームは手強いという印象を受けたのだった。
 ワールドカップの開催の期間だけにサッカーに関する話題を世間話に持ち込むのを「にわかサッカーファン」と呼ぶらしいけれど日本代表チームの活躍に期待が集まり、各メディアも話題にし始めるのだから、多くの方はそうなって当然である。
 だからといって国内リーグの「Jリーグ」をあまり報道しないのは、ちょっと理解に苦しむ。確かに様々な利権とか思惑が絡まっての事かも知れないし、2022年の今年は日産Fマリノスが優勝して、ボランチとして活躍した中村俊輔選手が引退を決めるなど、マリノスサポーター、マリノス界隈では盛り上がったのかも知れないが、2部リーグ落選に絡むチームのサポーターたちは、さぞかしやきもきした事だろう。
わたしも湘南ベルマーレのサポーターの端くれなので、その気持ちはよく分かる。
 あの中田英寿選手が移籍した途端に、ベルマーレの順位は不安定になり、勿論ひとりの選手の存在が全てを決める事ではないが、やはりスター選手の存在感は大きいのである。

 スター選手と言えばJリーグ発足以前の歴史の中では木村和司選手を挙げたい。
 横浜マリノス(横浜フリューゲルスがなくなる前だから、〝F”はつかない)を支えた背番号10番だ。そして日本代表としても華々しい活躍を見せた。まさに日本サッカー界の黎明期だったが、ワールドカップの予選すら通過出来ずにいて暗黒時代とも呼べる時期があった。
 暗闇は光と隣り合わせ。日本サッカー界には2筋の光がある。
 1本目は、まずは韓国代表チームがアジア予選で必ずと言っていい程対戦するので、韓国に勝つ方法を模索した事。
 2本目は、「キャプテン翼」である。日本人が描いたこの漫画は多くの読者に届き、アニメーションとなって、世界中の人々に認識された。作中にもある「日本代表チームが世界で戦う!」というフィクションだったが、まさに思考は現実化するという〝引き寄せの法則”が始まり、2022年アジアでは日本代表チームがワールドカップの常連出場国となった。
 そこに至るにはやはり韓国代表チームと戦って、勝つことがワールドカップへの道というのが、Jリーグ発足の1番の要因と言える。
 
 神様は未来に起きることも見通せるのだ。努力は報われる!今回のワールドカップ、日本代表チームはドイツ、スペイン代表チームに勝利。クロアチア代表チームに惜しくもペナルティキック・ラウンドで負けてカタールを後にしたけれど、クロアチア代表チームには引けをとらなかった!むしろ延長戦の後半も攻めの姿勢を崩さず戦った。このメンバーだと4年後の大会が楽しみではあるけれど、どうなるか不安でもある。

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