祖母の言葉一妻の詩(44)

祖母に言われた言葉を
思い出します
「こずえを見ていると、
どちらが負けているか
がすぐわかる」
そうです
私はいつも負けている
ほうの味方をしていたのです

沢山の働く女性がいた家に
育った私
誰かが言いあいをしていると
小さい私は心配で
そばに駆け寄り
どっちが負けているかを
感じていたようです
そして 負けていると感じたほうに
「可哀想に!」
と心が悲しみました
今でもその感じを
思い出します
幼くてただ横にいるだけ
何一つ言葉も発せず
でも泣き出しそうな
気持ちを覚えています

あの私の感じ方は
今でもきっと一緒

人の悲しみや痛みに
愛深く 愛深く
寄り添う者でありたい

そして父が大切にしていた心
「人の喜びを喜びとする」
本当にそう!

私よ
伸びやかに
愛深く
与えられた生を
全うしていけますように!

10月4日早朝


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