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さきばしる風船もありあんなにもみんなで歌えた六甲おろし/西鎮

2022年6月6日(月)のうたの日7時部屋の題「六」の短歌。

「六甲おろし」は、正式には「阪神タイガースの歌」。「六甲颪に 颯爽と」で始まり、「阪神タイガース フレ フレフレフレ」に終わるヒッティングマーチ。

阪神甲子園球場での光景。七回裏の阪神タイガースの攻撃の前(ラッキーセブン)には、「六甲おろし」の大合唱。膨らませたジェット風船を持ちながら上下させながら歌う。その後、ジェット風船を空に放つ。合唱の時に先走って飛ばしてしまう人もいたのだろう。

「あんなにも」という語からは、阪神タイガースファンの作中主体の感慨が見えてくる。コロナ禍の前の情景を思い出しているのだろう。

コロナ禍にあっては、観客数の制限があったり、応援の声は出せなかったり、風船を飛ばせなかったりと、その時々で制限があった。昨今、制限は緩和されてきた。しかし、コロナ禍の前のように戻るのにはまだ時間がかかるだろう。阪神タイガースファンでなくても、阪神タイガースファンが「六甲おろし」を大合唱し、ジェット風船を飛ばせる日が来ることを心待ちにしている人は多くいるだろう。

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