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絡まれる人。

髙橋 直揮

どんな職業でも、時に理不尽な場面に出くわす。
それは議員も同じである。てか他の業種より多いかも知れない。

仕事柄、様々な業界や団体・企業や地域の方々、友人・知人とお話する機会がある。それが時には、会合といった飲食を伴う場合も多い。

先日、久しぶりに本物の酔っ払いに出会った。

コロナ禍で会合が減ったとはいえ、感染対策をとった飲食は、自粛期間以外、私が必要とされるのであれば参加させていただいてきたし、開催もされてきた。

そもそも経済活動を考えれば行うべきであり、ルールに則ったものであれば問題はない。

なので、あらゆる酒癖を持った方々とお会いする機会は、ナイト系の職業の次に多いといっても言い過ぎではないと思う。

そんな、ある程度の場数をこなしてきた私でさえ、久しぶりに本物に出会ったと思える酔っ払いの人だった。

絵にかいたような、ネットの検索結果のような、代表的な酔っ払いの人。
絡まれても、笑えて来るような泥酔である。

始めは天下国家に対して、何か言いたいのだろうと思い聞いていたが、そうではないのか、新潟県の話をし始めたと思ったら、政権批判が始まる。また天下国家が始まるという無限のループ。話がコロコロ変わるので、その都度の対応が難しい。

私の信条として、どんな立場の人でも、必ず最後まで話を聞くことを心掛けているせいか、真面目に聞き入っているのだが、周りにいた人たちから、その光景はどのように映っていたのか。

突然、目をカッと開いて語気を強めたと思えば、タバコのフィルター側に火をつけ、プラスチックの焼ける匂いをさせる。または手元が滑って、目の前の酒をひっくり返す。

酔っ払いオヤジの見本のような時間が続く。見ているうちに、こっちの酔いが冷めていく。人間って、本当に面白い生き物だと感じるのだ。

およそ30分程度経過したころだ。その方はゆっくりと目を閉じていった。
私は勝利を確信した。

ストレスなのか、寂しいのか、理由はわからないが、もし仮に理由があるのであれば、正常な状態の時に話を聞いてみたいと思ったし、人間らしいなぁって感じるのだ。まあ、その人は絶対覚えてないとは思うが。

その時間をムダな時間と感じるか、心を開いてくれた時間と感じるかは、自分次第である。そして色んなタイプを経験することも、自分にとってはマイナスにはならないと思う。

どっからでも、かかってこい!
と、思いながら帰宅した夜の話であった。