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ブーメラン

他国の誹謗(中国)と誤解される文言は控えたいが、誤解されても仕方ないと思いつつ、少し書いてみた。

8月24日から福島第一原発の処理水の海洋放出が始まった。
東京電力はともかく、日本という国は徹底的に安全に対しては、その根拠を必要以上に求め、相当な時間をかけて調査や比較検討をする国であるので、このたびの処理水の海洋放出は、それら科学的根拠に基づいた結論であると考えている。第三者でもあるIAEA(世界原子力機構)の審査も通っている。

日本国の安全性を事例で例えれば、あれだけ混乱を喫した新型コロナウイルスのワクチンにしろ、日本国内から販売された薬は未だにない。

8月に国内初のワクチンが厚労省で承認されてはいるが、その後の発表はない。治療薬ですら昨年末に緊急承認されたばかりである。

その理由は他国との技術力の差ではない。それだけ日本国内の審査は厳しく、安全性が確認されるまでは承認されないということである。

他にも日本国が、そして日本人が全てに慎重である事例はあるが、本題は科学的根拠と多くの検査・調査・審査を経た処理水放出に対し、日本人では到底理解できない方法でバッシングを続ける「中国」の思考である。

日本への非難が始まったころ、個人的には怒りを感じていたが、最近では呆れるというか、珍獣を見るような感覚になってきている。

ここで書くまでもなく散々報道されているが、青い変な色の魚やウミガメの死骸、海水の変色などを汚染水の影響と中国国営放送で垂れ流し、慌てて食塩を爆買いしに行く国民。日本の民間人への嫌がらせ電話に始まり、大使館や日本人学校に得意の卵や石を投げる始末である。

これ以上書くと問題になるのでやめておくが、嫌がらせの発想が豊か過ぎるのである。

問題になっている「トリチウム」だが、私はその「トリチウム」が人間にどのように有害なのかはよくわからない。しかし当の中国の原発から出るトリチウムの排出量は福島第一原発の6.5倍と言われている。中国は、どの口が日本の処理水放出に反対するのか聞いてみたいものである。

また、心配していた福島の漁業だが、ヒラメの単価も一割上がり、市場価格に変動はなく風評被害は見られない。

そして中国は日本の海産物の輸入停止をしている。その中で、ホタテは主にヨーロッパ圏が好み、日本のホタテは中国で加工され、主にそちらに輸入されているそうである。

現在、日本は自国でホタテの加工をするべく、国から福島の漁業関係者に支援金を充てた。これからは日本にとってもヨーロッパにとっても価格面では都合がよくなるだろう。

他国の動きとして、国連総会で南太平洋のソロモン諸島の首相は、処理水放出を非難している。そりゃそうだろう。中国から多くの支援を受けているのだから。

仮に科学的な根拠があって非難しているのであれば、まずは福島の6.5倍のトリチウムを排出している中国に対し非難するべきである。つまり安全上の問題ではなく、政治的思惑そのものの発言であると考えられる。

仮にもそのような発言が続くのであれば、日本からソロモン諸島へのODAを停止しても仕方ないとも思う。という、日本からのブーメランを考えて発言しないのだろうか。

そして当の中国だが、このような状況が続く限り、または日本バッシングが過熱するのであれば、日本人による「反中」は加速するだろう。それは観光面や物流、民間交流にも影響していくと思われる。

いっその事、対抗措置ではないが、消毒まみれの中国産野菜や冷凍加工品など、「日本の食の安全を守る」のであれば、輸入停止しても良いのではないのかとも思う。


最後に先日、中国人と渡り合うM&Aの鉄砲玉みたいな方が私の事務所に来られた際の会話だが、「中国人は日本の常識やら道徳など理解はできない。何故なら何百年も同じ民族で騙しあい、戦いあっているのだから」と。

本当は何千年の歴史があるのか分からないが、その間も現在のウイグル民族も含め、侵略と弾圧を繰り返す歴史を顧みれば、次の目的が台湾でないことを祈るばかりなのでアルヨ。