054 新たな地へ

高校生の時、初めて海外に行った。行き先は中国。

その頃のパスポートは本物の写真（まさにパスポートサイズの写真）をビニールテープのようなもので貼り付けるようなもので、今のパスポートよりちょっとサイズが大きかった気がする。

中国へはバックパッカーで行ったわけではなく、ただの修学旅行。

それでも初めて飛行機に乗り、初めて外国の地を訪れた僕はとても興奮した。おそらく多くの同級生がそうだったのではなかろうか。

それ以来、40ヵ国ほどを訪れていると思うけど、いつだって初めての国に行くのは興奮するものだ。ワクワクという興奮もあれば、緊張に近いものもある。今回の渡航は明らかに後者だ。

イミグレーション

家族とのしばしの別れを惜しみながらアンマンにある国際空港に向かいチェックインカウンターに向かった。ちょうどカウンターが開く時間に到着したが、他の乗客は誰もいない。ものの1分程度でチェックインを済ませイミグレーションに向かった。