見出し画像

借りられる額よりも返せる額

こんにちは!
大分県に住み、
樹の家こころ舎(工務店)で
住宅アドバイザーとして働いている髙橋です・・!
住宅会社で働くなかで日々感じること、
お家づくりをしている方にお伝えしたいこと、
また、現在進行中の自宅のお家づくりについて
発信していきたいと思っています。


前回の投稿(https://tinyurl.com/2odg9zvv)では
住宅ローンについて書きました。

いくら住宅ローンの知識があっても、
金融機関から借入する額を間違えてしまうと
返済していくのがきつくなってしまいます。


せっかく新しいお家で生活が始まったのに
毎月の返済がきつかったら嫌ですよね。


今月も厳しい・・とならないように、
今回は「借入額」について書きたいと思います。


借りられる額


そもそも借りられる額とは
どのように決まるのか。


借入しようと思っている金融機関で
事前審査を行うことで
希望する額を借入することが出来るかどうか
確認することが出来ます。


事前審査では、

・年収
・勤続年数
・貯蓄
・他の借入(マイカーローンや奨学金など)
・個人の信用情報

などあらゆる情報を基に審査を行います。


どれだけ年収が高くても、
過去に家賃や携帯の支払いの遅れが
何度もある方は
審査が厳しくなったりします。
※金融機関によります。

逆に言えば、
過去に返済の遅れもなく、
勤続年数も長く、他に借入をしていなければ
希望する額を借入することが出来る可能性は上がります。


案外盲点なのが、
携帯の機種代分割払いです。



これは僕が担当しているお客様でも
ちょこちょこあります。

分割払いしていることが悪いわけではありません。


分割払いやマイカーローン、奨学金などは
言葉を言い換えると

借金がある状態と一緒です。

もちろんローンがある状態でも
希望する額を満額借入出来る方も居ます。

ただ、借金は有るより無いほうが良いのは
間違いありません。


また、今はローンが無くても、
直近で車の買い替えを行う予定がある方には
お家を建てた後に買い替えることを
おすすめすることもあります。


少し話がそれましたが、
借りることの出来る金額は審査によって決まります。


では、金融機関が貸してくれる金額が
無理のない返済額か・・


と問われると答えはNOです。


借りることが出来るだけで、
返せるかは別の話です。


ここを間違えてしまうと、
せっかく建てたマイホームを
将来売りに出さないといけなくなるかもしれません。



返せる額


それでは、返せる額というのは
いったいいくらになるのでしょうか。


それは、今の収入や支出、教育費、貯蓄だったり、
将来の支出などを想定し、


この返済額だったら返していく事が出来る!
ご家族が安心できる額です。


特に最近はウッドショックやアイアンショック、
物価の上昇で建築費は膨大に上昇しています。


建築費の上昇と伴い、
それによってお家づくりにかかる
総予算が上がってきてしまいます。


高いんだから仕方ない。
たくさん借りないと家づくりが出来ない。


と考えるのではなく、
ご自身の予算に合わないのであれば
何か削れるものがないかと
考えることが大事です。


僕自身のお家づくりも例外ではなく同じです。
2022年夏ごろから動き出しましたが、
その期間にも値上げがありました。


値上げをしたから
借入額を増やすという考え方ではなく、
自己資金を無理のない範囲で出したり、
後からでも出来る外構工事の予算を削りました。


ご自身にとって
安心して返していく事の出来る返済額を
お家づくりを始めた段階で
知っておくことが大事です。



ローンシミュレーション


住宅ローンの金利は〇%で、
月とボーナスの返済額はこれくらいで・・と
シミュレーションをしてみることをおすすめします。
金融機関を比較してみるのも大事です。


間違っても、
住宅会社から提示された金額を返済するためには
いくらくらいするんだろう・・と
シミュレーションをしてはいけません。


ローンシミュレーションは
簡単に出来るので
担当の方に自分達だったら
どれくらいまでが無理のない借入額になるのか
相談してみると良いですね。


実際のシミュレーション画面です。
例えば、上記のように借入額は一緒だけど
2つの銀行で比較した場合、
次のような結果が出ました。

A銀行の方が当初10年間の金利は低いのですが、
結果としては35年間で155万円以上多く支払うことになります。


155万円もあれば、
軽自動車を変えたり海外旅行にもいけます。


シミュレーションをせずに
お家づくりを進めるということは、
お財布の中にいくら入っているのかも分からないのに
お買い物をしているようなものです。


シミュレーションをすると、

自分達の想定していた返済額だと
私たち家建てられないじゃん・・。


と嫌でも現実と向き合わないといけなくなります。

お金の話なので、
テンションが下がる方も中にはいらっしゃいます。


それでも僕は良いと思っています。

なぜなら、シミュレーションをせずに
お家づくりを進めた場合、
引っ越した後に徐々に気付くことになるからです。


あれ、思ったより支払いがきついぞ・・。


そう気づいたときにはもう手遅れです。
何かを我慢して無理やり返していくか、
家を手放すしかありません。


いつかは必ず向き合わないといけないのなら
お家を建てる前にしっかり向き合って、
ご自身の予算を固められたほうが
僕は良いのではないかと思っています。


しっかりシミュレーションをして、
楽しいお家づくりになることを願います・・!




最後まで読んで頂き、
ありがとうございました!!



僕のSNS

\\ Instagramでもお家づくりについて発信中 //
是非、フォローお願いします・・!
Instagram
https://www.instagram.com/kokorosya.yuki/



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?