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京都写真展めぐりの旅というか、俺がエロイムエッサイズムⅢに出そうと思ったわけ

2018年7月21日現在、京都ではポートレイト写真展がたくさん開催されております。私が知る限りで、PSK(Portrait Session Kyoto)、エロイムエッサイズムⅢ、PARADISSO d’HUMANO、KYOTO PORTRAIT JAM、a spirit of the stare to stimulate、エニシモ写真展、MODORIBASHI PHOTO EXHIBITION 2018 -戻橋展-・・・と、なんと7展示ものポートレイト写真展が同時開催!すげーよコレ。ということで、木曜日に京都へ久々に戻っておりました。
全部行けたわけじゃないですが、その中でも気になった展示を幾つか紹介していきます。

↑のようにスタンプラリーまでしておりました。すごい。


PSK

ポートレイトセッションは各地でやってるけど、京都だけがオーディションやってるみたい。

ポートレイトセッションは、いわゆる女の子ポートレイト写真が多いイメージやったけど、今年はその勢力以上にいろいろな分野の写真が多く出展されていて見応えがありました。
去年は技術に趣向をおいた写真が中心やった気がしたけど、今年はわりとチャレンジ精神多いものや遊び心溢れたものやフザけた写真まで色々。個人的には、もー少し大人気ある展示にはしてほしかったなぁとも思ったけどw、全体的に展示に対して丁寧やったし、ポートレイトの中でもジャンル違えどレベル高いものが多いと感じました(めっちゃ上から目線でごめんw)。

PSKはアンケート書く欄があるのですが、今回はmicaさんの写真が最強でしたので唯一票とさせていただきました。

PARADISSO d’HUMANO

通称パラヒュー。

メンバー実力者揃いな写真展。「何を見たくて人の写真を撮っているのか」という魅力あふれるテーマの写真展でした。展示内容もなかなか興味深いものが多く、今回の写真展めぐりの中でも、もっとも「写真家寄り」な展示が多い気がしました。

人を写すといっても、撮影者によって自身を投影していたり、人そのものをを撮っていたり、肉体だったり魂だったり。これは人でなくても良いのでは、という物もあったり。ステートメントが中心となる写真だったり…。撮影者に対する「人」を通して写真への愛を感じる展示でした。

興味深い展示であったこともあり、主催のたますけさんに色々お話を伺いましたが、聞いていて腑に落ちる部分も多く面白かったです。

エロイムエッサイズムⅢ

最後にエロイムエッサイズムⅢ。ここは、今回巡った写真展で最も「何故、あなたは人を撮るのか。どうしてこの人を撮るのか」をドンドン表に出してくる人が出している写真展だと感じています。
アングラというよりも、底から湧いてくる熱意や悪意、欲望といった、俺が思う一番ピュアな部分が入ってる写真展やと思うんです。実は去年も伺って、特に主催のダイコン氏の写真が凄かった。京都のストリート…というか、日本のストリートにおける、最強クラスの写真家やと思う。他の人もかなり癖強くて、「写真撮ったコイツの顔みてみたい、考えを聞いてみたい」って思える展示ばかりやった。

俺は、こういうポートレイトが一番好きです。

俺の個展を見てもらった人ならわかると思うんやけど、俺は確かに自作でカメラ作ったりソフト作ったりスリットスキャン楽しんだりしてるし、そういう「見たことがない世界」に対して凄く拘りが強いけども、一時期は狂ったようにポートレイトを撮っていた。そのポートレイト撮っていた時の感覚に、一番近い雰囲気を出していた展示が、去年見たエロイムエッサイズムやった。かわいい女の子を撮っただけとか、言い訳つけたステートメントにまみれたポートレイト写真じゃない、一番ピュアな人物写真達が、そこにいた。
たしかに自作で作った機材の撮影は楽しいし、スリットスキャンを評価してくれる人も多い。でも、俺が一番熱くポートレイト写真撮ってた時の感覚から、なんか逃げてる感じがあって。それを思い出させてくれるのが、エロイムエッサイズムやった。


だから来年は絶対にエロイムエッサイズムに出したいと思った。
俺は無名な存在やから、今回展示中失礼を承知でポートフォリオ見てもらいに行った(実は先にパラヒューのたますけさんにも見てもらってた事は内緒や、たますけさんもありがとう)。写真撮ってる身なら、写真持っていって勝負するしかないと思った。
お客さんもいるなか、ダイコンさんはじめ他の出展者の人も快く見てくれて、そしてまさかの、来年を待たず、その場でポートフォリオ置いてくれることになった。本人いわく殴り込みって書いてあったけど、ほんまに殴り込みの気持ちでいっただけに、こうやって採用してくれたのは感謝しかない。めっちゃ嬉しかった。

来年も出させてもらえるか分からんけど、もし出させてもらえるんやったら、絶対良いもの出そうと思う。スリットスキャンをはじめとした技術よりの写真も楽しいけど、【生】な部分を撮りたいと思ってる自分もめっちゃ強いから、今後も頑張ろうと思う。


おわりに

あまり詳細な感想書くのは苦手やからうまく書けてるか分からんけど、とにかく暑かったし、熱かった!39度の炎天下歩いたってものあるけど、写真見るの疲れるってレベルで熱気が凄かった。ポートレイトに対する気持ちが、どの会場からもヒシヒシと伝わってきました。

ギャラリーの人も言ってたけど、京都はKYOTOGRAPHIEというでかい写真の祭があるけど、それってなんか天上人の祭りみたいな感覚があって、写真愛好家も楽しめるものかって言われると微妙なトコロがあったんよね。KYOTOGRAPHIE好きな展示も当然あるけども、お高くまとまりすぎてる感じがあって、堅苦しい感じもあるんだよね。

祭って、色んな人が参加できてこそ楽しめてこそって気もする。今回、こんだけ毛色の違う写真撮るグループ展が、一同に開催されるって凄いことやと思う。色々と内部でドンパチあったかもしれんけど、見て回る側は凄く面白かった。「自分たちで写真文化盛り上げていくぞー!!」って雰囲気が凄く出ていたし、本当に良かった。

そういう意味では、今年名古屋でもリアルポートレイトと合わせて、風景写真展やります(さっきまでポートレイト展の感想をあーだこーだ言ってた人間の案内とは思えねぇ汗)。東海も、関西や東京に負けへん!!リアルポートレイトと合わせて良い写真展にしていきたいので、応援よろしくお願いします!!(ちゃっかり宣伝/実は俺が主催やねん!)

実は!A4無料枠もあります。風景写真を普段から撮る人も、そうでない人も是非に!!詳しくはホームページ見てね★

この件は完全に蛇足やから、また別途note書きます。


そんなわけで今年の京都は、一部しか参加できひんかったけど、来年はもっと積極的に絡んでいければいいなぁと思っております。やっぱ、展示って熱いのが好き。俺は常に挑戦者でありたいから、来年も色々と新しい場所で自分の写真を見てもらいたい。個展はしばらくやらんけど、グループ展は今後もたくさん出していきたいなぁと思えた写真展めぐりでした。


ではでは。



自作で機材作ったり、展示物のギミック作るとお金かかるんです…。ストレスで甘いもの食べまくるから…。そんなわけで、俺に少しでも甘いもの食べてもらいたいって人はよろしくお願いします!