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Twitter のーび @takaikiga ざっくり言って、自然科学、人文科学、社会科学、応用科学、美術、音楽、山登り、創る人、が興味の対象。 仕事は某産業のエンジニア。 あ、私の仕事知ってる人は言わないでね♥

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ハビタブルゾーンの「黒い月」 - 濃尾

突如夜空に浮かび上がった暗黒の月。それは一体何なのか? ある日、人類は地球を挟んだ月の正反対側に「黒い月」が存在するのを認識した。それはまさしく「黒い月」、としか形容のできない完全な大きさと完全な無色彩で空に浮かんでいた。SF。 ハビタブルゾーンの黒い月 ― 濃尾 1 ある日、人類は地球を挟んだ月の正反対側に「黒い月」が存在するのを認識した。 一般市民はおろか、天体観察を生業にしている専門家さえもいつからそれが存在し始めたのか見当が付かなかった。 それはまさしく「黒

    • 或る告白~釈迦とエレキギターとシーラカンス – 濃尾

      或る告白~釈迦とエレキギターとシーラカンス – 濃尾 ブッダはライブしかしないアーティストで一切音源を売らなかった。 ブッダのライブはどんどんファンが集まるようになったが、それでもブッダは音源は売らなかった。 ガチのファンはライブのスタッフになってブッダの唄を聞くのが人生の一部になった。 ブッダは多くの土地へツアーをして、多くのライブをした。 そしてブッダは多くのガチ勢を残して死んだ。 もうブッダの唄は誰も聴けない。 ガチ勢の中から「俺達でブッダの唄を後世に残さな

      • 一つの星、二つの鏡像、三つの顔。 – 濃尾

        一つの星、二つの鏡像、三つの顔。 – 濃尾 1 厖大なあらゆるケース。 宇宙にはそれを提供できる時間と空間が存在する。 そして在り得ないほどの低い確率でも物理法則に反しない限りあらゆる事象は発生しうる。 そこに何も意味は無くても。 2 うお座・くじら座超銀河団コンプレックス内のおとめ座超銀河団内の天の川銀河系の渦状腕の片隅にある恒星、太陽の第三惑星、地球。 そこでは少々奇妙な現象が起こっていた。 宇宙の進化の中でも極めてユニークな物質交代の現象とパターンが微小世界で

        • サムライ・イン・プレジャーキリング・シティ ~ 快楽殺人都市のサムライ - 濃尾

          サムライ・イン・プレジャーキリング・シティ ~ 快楽殺人都市のサムライ - 濃尾 1 何をしてもよい。 この街では。 殺しでさえ。 いや、ここは殺しを愉しむ街だ。 そんな街に俺は投げ込まれた。 新世界が誕生し100年余りが経つという。 秩序を確立した新世界政府ではコミュニティの平穏を乱した者は厳しく罰せられた。 死刑以外の方法で。 秩序無き都市、「アファン・パレス」への追放が極刑だった。 俺はここへ放り込まれる怪物たちとは違う。 奴らは殺人を愉しむ。 その手段

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        ハビタブルゾーンの「黒い月」 - 濃尾

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          「ハニーバター・アボカドアイスクリーム」 - 濃尾

          「ハニーバター・アボカドアイスクリーム」 - 濃尾 1 私は酷い頭痛と胃のむかつきを感じながらゆっくりと覚醒した。 いつの間にか寝ていたようだ。 飲み過ぎで記憶は無いが、此処は私のマンションの部屋だ。 無事帰れている。 そして最悪な現実を思い出す。 「くそっ…。」 此処は「私のマンション」ではない。 「私たちのマンション」だ。 「景子…。」 私は婚約者の名を呟いた。 2 私の名は今野清志。 35歳、男性。 婚約者の名は栗木景子。 28歳、女性。 景子とは3年前に職

          「ハニーバター・アボカドアイスクリーム」 - 濃尾

          「古き良き時代-ディストピアのカタストロフ飯」- 濃尾

          「古き良き時代-ディストピアのカタストロフ飯」- 濃尾 1 産業革命から芽生えた科学文明は資源枯渇、環境擾乱、人口爆発等、100年以上前から警鐘を鳴らす者が居たあらゆる資本主義の矛盾をなおざりにして、次世代へ次世代へと問題を先送りした末、21世紀末、とうとう崩壊した。 より具体的に言えば、にっちもさっちも行かなくなった末の第三次世界大戦は資源争奪戦争だった。 問題だった資源枯渇も環境擾乱も人口爆発も全て解決された。 人が居なくなったのだから。 先ほど科学文明は崩壊した

          「古き良き時代-ディストピアのカタストロフ飯」- 濃尾

          未来の日本軍輜重科は超巨大馬を使った。 - 輜重科実験部隊「龍王号」の台湾戦争

          中国が台湾を自らの政治体制に組み込んで久しい。日本は中国との摩擦が激しくなり、とうとうシーレーン封鎖の事態となった。「世界の工場」である中国からの輸入品も途絶え、石油まで押さえられた日本。 プラスチック製品は民生品は何とか完全バイオマス製品に置き換える目途は着いた。 内燃機関の自動車は滅びて久しいが、電気自動車に使う重要材料も入ってこなくなった。 軍事用途には内燃機関が未だ要る。 ジェットタービンもエネルギー密度の高い航空燃料を選ぶとしたら石油生製品だ。 最先端用途には未だ石

          未来の日本軍輜重科は超巨大馬を使った。 - 輜重科実験部隊「龍王号」の台湾戦争

          「暗黒のノクターン」 - 濃尾

          失った者を取り戻すべく、男は潜入した…。 空気が薄い。 私は喘ぎながら目的の頂上を目指した。 日暮れ前には何とかたどり着いた。 岩陰から向こう側の山稜をビノキュラーでそっと覗き見た。 夕闇迫る一望に山々の稜線が拡がっている。 ひときわ目立つ山頂上に置かれている巨大な黒い円筒の数は3体。 あれらの中身は人格なのだ。 彼らはサイバー戦に負け、身体を奪われ、入出力は何も無い。 いや、私の居るこの秘密の高みからのみ彼らの出す音が聞こえる。 あれは音楽だ。 悲しくも美しい調べが響く

          「暗黒のノクターン」 - 濃尾

          バッカスの宴 - 濃尾

          人類が引き起こす生命誕生後、最大の大量絶滅。ある国の国立バイオ研究所で人類の未来を根本から変えるかもしれないプロジェクトが進行していた。 プロジェクト名は「バッカス」。 ローマ神話の酒の神の名だ。 そう、このプロジェクトの肝は「アルコール発酵」なのだ。 バッカスの宴 - 濃尾 1ある国の国立バイオ研究所で人類の未来を根本から変えるかもしれないプロジェクトが進行していた。プロジェクト名は「バッカス」。ローマ神話の酒の神の名だ。そう、このプロジェクトの肝は「アルコール発酵」

          バッカスの宴 - 濃尾

          完全な器 - 濃尾

          不思議な器による魂の救済。 毎日の深夜残業で疲れた体なのに日用品の買い物で休日を潰してしまう主人公、‟私”。 ふと見かけた古道具屋に魅入られたように侵入すると、中には不思議な少女が。 「そのぐい吞みで呑むときは泥酔するな、…必ずだ。」とだけ言って半ば強引に譲れられた染付のぐい吞み。 主人公はいぶかりながらもぐい吞みを持ち帰る。 その晩…。 #短編小説 #怪奇 #奇譚#レトロ #昭和 #ハッピーエンド #バッドエンド 完全な器 – 濃尾 1  或る休日の午後、‟私”は日用品

          完全な器 - 濃尾

          「ペンギン5態」

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          『宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」より』

          『宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」より』

          『「宮沢賢治 なめとこ山の熊」より「月夜の親子」』

          『「宮沢賢治 なめとこ山の熊」より「月夜の親子」』

          『宮沢賢治「なめとこ山の熊」より』

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