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「京大医学部4名合格講師」による受験対策講座(228)

「京大医学部4名合格講師」による受験対策講座(228)


 共通テストに出願しても、共通テスト利用の受験をせず、受験料をドブに捨てる生徒の存在は地方において目立っている。そうした受験生は全体の4分の1だと大学入試センターは分析する。共通テストの出願期間(23年度は9月26日から10月6日)は年内入試の合格発表前にある。万一、年内入試で不合格になったときの保険のために出願しないといけない面もあるが、年明けまで緊張して授業を受けさせるための方策として高校が受けさせているケースが多いようだ。

  これは実に迷惑な話だ。本人の意思とは関係なく共通テストを受けさせられている生徒は、受験会場で騒ぎはしないまでも、やる気のなさを露骨に出す。試験時間中にずっと寝ていたりして、真剣勝負の受験生から白い目で見られるだけでなく、試験監督から注意を受けることもある。


 要するに多種多様な進路のうち、どれを選ぶかは生徒次第なので現在の「クラス制度」では対応できるわけはないということ。自分の進路は自分が決めればいいのであって担任教師の関知するところではない。


 着る服を指定し、髪型を指定し、使用するテキスト・問題集を指定し、全員同じカリキュラムで授業が進んで行く現在のシステムは私が高校生だった40年以上前に崩壊していた。なのに、学校も教育委員会も文科省も何もしないで放置してきた。


 いじめ、不登校、引きこもりなど現在の学校システムに対応できない生徒がどんどん増えてきたけれど対策は後手後手と言うか、何もなされない。そんな政府、学校になど頼っていたら馬鹿を見るから、すべて自分でやりなさい。

 In short, the current "class system" cannot handle the various career paths available to students, as it is up to them to choose which one they wish to pursue. It is up to the student to decide his or her own career path, not the homeroom teacher.

 The current system, in which students are told what to wear, what hairstyle to wear, what textbooks and problem books to use, and everyone follows the same curriculum, collapsed more than 40 years ago when I was a high school student. Yet, the schools, the Board of Education, and the Ministry of Education have done nothing about it and left it alone.

 The number of students who cannot cope with the current school system, such as bullies, truants, and shut-ins, has been increasing, but nothing has been done. If you rely on the government and schools, you will look like a fool, so do everything by yourself.

高木繁美

 「高木教育センター」塾長。名古屋大学卒業後、アメリカユタ州のローガン中学校で教師をした後、帰国。英検1級、通訳ガイドの国家試験、国連英検A級、ビジネス英検A級などに合格。少林寺拳法二段。ジャッキー・チェンの前でヌンチャクを披露したことが自慢。「私の京大合格作戦」(エール出版)2020年度版から2022年度版に漫画化されて掲載。チャットワークを用いた質問無制限の通信添削を全国の難関校受験生対象に募集中。「高木教育センター」検索。

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