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「京大医学部4名合格講師」による受験対策講座(235)

「京大医学部4名合格講師」による受験対策講座(235)

 知識人には孤独なイメージがつきものだが、あながち間違いではないようだ。イギリスで行われた研究によって、知性の高い人は孤独を好みがちであることが判明している。友人たちと充実した時間を過ごすことは、たしかに人生の満足度を高める。しかし、社交に費やした時間と知性の高さには負の相関関係があることがわかっている。そのためIQの高い人々は過度に人々と時間をともにすることを避け、あえてひとりきりで思考をめぐらせたり、将来の計画を練ったりする時間を確保しているようだ。

 これは受験指導をしていても明らかな事実。勉強のできる子は徒党を組むのを嫌う。自分のペースでものごとをやりたがる。他人の指示のもとで強制的にやらされることを嫌う。そもそも学力が高いと授業がつまらないから自分でやるしかない。

 私のような職業が成り立つのは、こういう生徒の存在があるから。ほとんどの生徒は

「みんなA塾に行くから」

 という理由だけで予備校や塾を選ぶ。しかし、旧帝や国立大医学部をめざす子は全く違った選択をする。


 私のような無名の田舎の個人塾の講師になぜ添削依頼が途切れないのか。それは、超高学力の子たちは自分の頭で判断するから。自分の判断に自信がある。ほとんどの生徒は判断を他人にゆだねるからいつまで経ってもイマイチの段階にとどまる。


 This is an obvious fact when teaching examinations. Children who can study well do not like to form a clique. They want to do things at their own pace. They do not like to be forced to do things under the direction of others. If they are academically advanced to begin with, they have to do things on their own because classes are boring.

 It is the existence of these students that makes a profession like mine possible. Most of the students are
"Because they all go to A cram school."
 Most students choose a preparatory school or cram school only because "everyone goes to A cram school. However, those who aim to enter the medical school of an old imperial or national university make a completely different choice.

 Why is it that an unknown private cram school instructor like me in the countryside receives an endless number of requests for corrections? The reason is that children with ultra-high academic ability make decisions on their own. They are confident in their own judgment. Most students leave their judgment to others, so they always remain in the not-so-good stage.

高木繁美

 「高木教育センター」塾長。名古屋大学卒業後、アメリカユタ州のローガン中学校で教師をした後、帰国。英検1級、通訳ガイドの国家試験、国連英検A級、ビジネス英検A級などに合格。少林寺拳法二段。ジャッキー・チェンの前でヌンチャクを披露したことが自慢。「私の京大合格作戦」(エール出版)2020年度版から2022年度版に漫画化されて掲載。チャットワークを用いた質問無制限の通信添削を全国の難関校受験生対象に募集中。「高木教育センター」検索。

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