飲食店の「水木定休日」を科学する
もし飲食店を開業し、週1~2日定休日を設けるとしたら、何曜日を休みにしますか?
▼普通は日曜とか月曜
オフィス街だったら土日祝、地域未着だったら月火、間を取って日月なんてケースもありますね。
多くのお店が、だいたいこの辺りではないでしょうか。
ところが、ぼくがよく行く近所の町中華、水木休みなんです。
通い始めた頃は、「強気だなあ」と思っていましたが、けっこう理にかなっているのかも、と最近思い始めました。
▼集客を素直に考えるとそうだが
まず、土日祝や月火を休みにする理由として考えられるのは、「地域特性として集客が少なそうだから」というのがありますよね。
人がいないのにお店を開けてもしょうがないですし。
逆に、金曜日とかは「週末だ~」ということで、飲みに行ったり、お昼も外で好きなもの食べたり、まあそんなことが考えられます。
オフィス街だろうと、地域密着だろうと、そういう観点で定休日を決めると思います。
そう考えると、水木って、特に店を閉めるメリット無い気がしますよね。
ただ、こないだ月曜日にふと思ったのです、
「水木は閉まってるから、今日行っとくか」
と。
▼5/5対3/5
これは……と思いました。
他の店が、平日5/5で勝負しているところに対して、3/5という希少価値で対抗するわけですね
月曜火曜のランチを考えた時に、
「今日はとりあえずあの店行っとくか、他は水曜以降もやってるし」
と判断させるってことです。
しかも、月曜日は週初め、まだ4回チャンスがある他の店と、今日を逃したら2回…金曜日は忙しくなるかもしれないから1回しかチャンスが無いあの店、どちらを選ぶかと言ったら、やはり今しか行けないお店です。
なんだか大げさな言い方になってしまいましたが、実際にこんな心の動きで選んだこともけっこうあります。
▼真相はどうあれ
まあ、あのお店がどんな事情で水木を休みにしているのかは知りませんけどね。
食べログを見ると、一番古い写真で2013年には老舗感のある画像が上がってました。
長く続く理由の一つとして、偶然かもしれませんがそういう要因もあるんじゃないかなあ、とか考えたりしたわけです。
こういう事をボンヤリ考え、頭の体操をするのも悪くないですよね。
ちなみに、味はしっかり美味しいので、そういった大前提は踏まえつつ、他と勝負どころを外す(偶然だとしても)ことが、なんか他の事業に関しても通ずるんじゃないかなあと思ったのでした。
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