『Euclid(誤除法)』

僕の幾何学は誰?
思い出せない振りをする
ちょうどあの日のように

君の目の先は誰?
あの日のノートは互除法
互いに素な僕らのようだ

最大公約数は1だったね
1で割り合う徒然な日々を
今度2で割ってみたらどうだろう
僕らが行くのは現実的なノート

近づいたのは針?
いいや芯でも無くてバネ
失くしてもまた探すように

「もういいんだよ」
とりあえず黙って
「好きじゃなかった」
非幾何学的な言葉 何度も

君が変わった時
僕が一人でいる気がしていた

最大公約数は君だったね
先に行ってしまう大人な日々と
小さな僕で割ってみたらどうだろう
大小関係と打ち消した商が浮かんだ

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