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舞台は圧倒される。それに挑むには背中が丸いと感じるくらい伸ばす。


2013年11月7日
一度でも舞台に立ったものは、真っ暗な客席から押し寄せる圧倒的な空気を押し返すような気持ちで舞台に躍り出る感覚を覚えているだろう。
この前からくる力に抗するには、そっくり返ってはダメだというのがタカギバレエで学んだことだった。
鳩のように胸を膨らませて袖から出てくるのは滑稽だととも言っていた。
むしろ、客席に向かって下からせりあがる様に、前のめりになるくらい「背中から持っていくこと」が大切だと教わった。

舞台に出ると前から圧倒的な視線のシャワーが飛んでくるため、胸でそれを跳ね返そうとする意識が湧きそうだが・・

客席に向かって丸く構えるということは、
客席のエネルギーを弾き跳ね返すのでなく、
体の位置で上手にターンさせて客席に返す、ということなのかもしれない。

大人になって舞台に出るのは、とても勇気のいることだけれど、
客席からもらったエネルギーをゆるりとお返しするような気持ちで、優しく出て行こう。

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