前に出る時には、骨盤から。後ろに下がるときには背中から下がる。

2013年1月24日
この注意こそ、習って以来25年間、最も耳にした文言のひとつ。
「前に出る時には骨盤から」
前方向に進み出る時、胸だけ前に出て、腰から下が引けて骨盤が引っ込み、結果として足がスムーズに前に出ない様子をみかける。
タカギバレエでは、「背中は骨盤に後からついてくるように」する方が美しく歩けるとアドバイスされた。 骨盤が前に出ていれば、足はスムーズに遠くに出すことができ、美しく見える。ただし、出ていくのは、骨盤そのものだけで、お腹はぷくっと前に出さずに閉じて引き上げたままである。

「後ろに下がるときには背中から」
逆に後ろに下がろうとするとき、腰から引っ込もうとする動作をよく見かけるが、そうすると胸が下がったまま、足だけ後ろに出るので、美しく見せる表現とは離れてしまう。(下がれと命令されたときに、へりくだる動作を表現する場合にはよい。)
むしろ、腰は残し気味に意識して、背中から下げていく方が重心の移動についていこうと足が自然に後ろに出るので、観ていても無理がなく美しい。

「踊りは、美しく歩くことのバリエーションから生まれたのかもしれない」と先生から聞いた記憶がある。


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