歩くときにように、バレエでも下半身だけなく、上半身を使う

2014年5月20日
「ウォーキングを腕の振りが補助するように、歩くのには上半身の助けが要る。
バレエも同じ。下半身だけでなく、上半身をもっと使いなさい。」

バーレッスンにおいて、つま先をかま足にしないこと、足の付け根を開くこと、膝を良く伸ばすこと、二の腕を落とさないこと、指先に力を入れすぎないこと、首を伸ばすこと辺りはよく聞く注意である。
一方、タカギバレエでは、手足の注意よりもむしろ、背中をひろげる、背中を膨らませる、背中を伸ばす、胸を下げる、胸を閉じる、肩甲骨を張る、腰椎を伸ばす、などボディに関する注意と、それを実感できるアンシェヌマンが多かった。

例えば、ただデヴェロッペするだけでは上がらない足が、デヴェロッペの前に5番プリエでダウンからローリングアップして引き上げた上半身を作っておくと、その後、デヴェロッペしても楽に上げる&キープすることができる。
これによって、足は足だけで上がるものでない、という当たり前のことに気づく。

外国から輸入されたバレエは、もともと上半身が短くがっしりと強い西洋人に向けて作られたものだ。胴体が薄っぺらで長い日本人には、足だけでなく胴体へのきちんとした訓練が必要だと思う。

体形に恵まれない自分だからこそ、胴体への意識を忘れずにいようと思う。


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