外斜視の手術を受けた話
note書くと決めてからだいぶ怠けてしまっていました。。。
先月末に受けた手術について、備忘録を書いておきます。
斜視とは
今回受けた手術は、右目の外斜視を矯正する手術でした。
斜視は、私の生まれ持った特性であり、これまでの(おそらく今後も)私が背負って生きていくべきコンプレックスでもあります。
斜視にも色々ありますが、私の場合、片方の目が左右どちらかに寄ってしまうという症状で、角度(どのくらい寄るか)が大きめです(と、個人的には感じています)。
今回受けた治療は、右目が外側(右側)に寄ってしまうのを矯正するため筋肉をあれこれ(笑)するという内容でした。
(詳しくは「外直筋後転術」+「内直筋短縮術」)
斜視を矯正したかった理由
斜視による不都合は、私の場合、内面と外見の両面で生じています。
内面の不都合は、両眼視を習得できなかったこと。理解しがたいかもしれませんが、私は両目を同時に使ってものを見ることができません。したがって、ものとの距離感がつかめなかったり、よく段差につまずいたりします。
外見の不都合は言わずもがな、片目が寄ってしまうことによる対人場面での弊害です。両目を同時に使うことができないので、常にどちらかの目でものを見ており、もう片方の目は使っていません(=寄っています)。
私が「Aさんを見て話しかけている」と思っていても、Aさんは「私の後ろにいる人を見ているのかな?」と感じてしまします(これが地味につらいんです)。
また同様の理由で「カメラ目線」ができないので、写真や動画に正面から映るのは嫌いでした。
目は口ほどに物を言うとはよく言ったもので、「目」が与える影響は思ったよりも大きいのだと思います。目線もそれに当たりますよね。
手術に至った経緯
実は小学2年生の頃にも斜視(当時は左目の内斜視の症状でした)の手術を受けたことがありました。術後は良くなったものの、成長とともにまた症状が出るようになり、中学生頃から気になるようになりました。
ある意味がむしゃらに外見を特に気にせず(笑)突っ走ってきた中高時代を終え、(人生の夏休みともいわれる)大学生になり、様々な人と出会う中で、斜視の影響をやはり強く感じ、手術を受けたいと思うようになりました。
手術を受けるため行動を起こしたのが夏(就活落ち着いたあたり)で、大病院を紹介してもらい、年内…は無理だったので(笑)年度内に手術を受けることを決めました。ただ、そのためには(全身麻酔ではなく)局所麻酔での手術しかできないというのが条件でした(予約が先まで埋まっているらしく。逆に信頼できましたが笑)。実際受けてみて痛みもあったし怖かったですが、検査や説明を受ける中で、自分の斜視について詳しく、正しく知ることができましたし、これで少しでも症状が良くなるのであればと思えば軽いものでした。
斜視の手術を受けようと考えている方へ
期間について
初診から手術まで、私の場合半年かかりました。術後の見え方への慣れや経過観察、日程調整など諸々あるので、思い立ったら早めにかかりつけ医に相談し、紹介してもらうことをおすすめします。
手術は1時間程度で終わります(今回私は片目・外側内側2箇所の手術でした)。手術の前日に入院、翌日に退院で、2泊3日の入院でした。
さらに退院後、術後一週間は目に水をかけてはいけないので洗髪ができません(美容院のシャンプーなど目にかからなければセーフ)。目の腫れや充血も引かないので、術後一週間は外出しない療養期間を設ける必要があります。
また療養期間中TVやPC、スマホなどで長時間目を使うのもよくないそうです。
費用について
これは病院にもよるのかなと思いますが、入院費・治療費などあわせて70,000円程度(家族保険;3割負担)でした。
私の場合、通院のための交通費が毎度1,000円弱かかるので、思い返すと交通費もバカにならないなと感じています(笑)。
学生総合共済の共済金を申請したので、いくらかもらえるかもしれません。共済金をいただけたら、編集してここに書き足しておきます。
局所麻酔について
過去に受けた手術は全身麻酔でのものだったので、今回初めての局所麻酔での手術でした。麻酔が効いている部位(今回は右目)以外の感覚は全て健在(笑)なので、先生から声をかけてもらいつつ手術を進めました。
自分の脈拍も取られていて(脈拍がピ、ピ、ピ、と観測されてるやつ。ドラマとかでよく見る心臓止まるとピーーーーってなるやつ笑。)その音も聞こえているのがなんとも不思議な感覚でした。(深呼吸するとゆっくりになるので)脈拍を自分でコントロールしてる気分でした。
ただ、左目は布を乗せてもらい、右目は視界を遮断して(おそらくコンタクトレンズ状の白いものを乗せて)もらっていたので、明るさが少し分かるかなという程度の視覚でした(何されているかは見えないです)。
手術の直前に緊張を和らげる(眠くなる)注射をしてもらい、それに伴って点滴を挿しました。この注射の副作用で口の中がめちゃくちゃ乾いてました。。
正直、術中痛みはあります。
先生からも、「今少し痛いところですからね〜」「もう痛いところ過ぎましたからね〜」というお声かけが(笑)。
怖さもあると思いますが、しっかりと手術の説明を受けて、信頼できる先生であれば、安心して臨めると思います。
おわりに
この話を身近な人にしてみたところ、「私も斜視です」「自分も手術受けました」「同じような悩み持ってます」という人が案外多くいて、そんな人に届けばいいなと思い書かせていただきました。
ただ、治療方法はきちんと診察を受けてその人に合ったものを判断してもらう必要があります。あくまでも参考程度に。
何か質問があればコメントいただければと思います。
読んでいただきありがとうございました^^