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スティーブ・ジョブる日記②30年間浴びるようにお酒を飲み続けた僕がお酒をやめてわかったこと

今日も明日もジョブるのだ。

へい!みんなジョブってるかい?(ごめんね、さぶくて)今日も黒ニットとジーンズを着てジョブり(スティーブ・ジョブズぶるの名詞)度が高い和樂web編集長のセバスチャン高木です。(しかし、ジョブズのコットンニットと違ってウールの黒ニットしか持っていない私は、夏どうやってジョブればいいのだろうか?と思い悩んでいます。)

突然ですが、私、今日(2020年3月25日現在)でお酒をやめて23日になりました。「え、たったの23日で何えばってんの?」という声も聞こえてきそうですが、この禁酒に入るまでの私の飲酒ライフをご紹介すると、最寄りの駅を降りて自宅に帰るまでにビールは太るからとハイボール350mlをごくり。家に着くと追いハイボール2,3缶でのどの渇きを癒し(この時点でハイボール約1リットル)、よし、ここからが本番とばかりにコンビニで買ったワインを一本空け、酩酊状態のまま眠りにつきます。当然のことながら、朝の3時くらいにトイレに行きたくなり、「なんだよ、目が覚めちゃったじゃん」と近くのコンビニに二度寝のためのハイボールを買いに走り、二度寝。二日酔いのまま出社し、会う人会う人に「セバスチャン死相が出てるよ!」という生活を25年に渡って送ってきました。お酒を抜くのは一年に一度、健康診断の前日のみというナイスな飲酒ライフをエンジョイしていたのです。

験(しるし)なき 物を思(おも)はずは
一坏(ひとつき)の 濁(にご)れる酒を 飲むべくあるらし
大伴旅人(おおとものたびと)

訳 考えても仕方ない物思いをしないで、一杯の濁り酒を飲むのがよいらしい。

宇宙も禁酒も「ぽっと」始まる

そんな大伴旅人ばりの生活を送っていた私が今日で23日!思えば遠くへきたもんだ、なのですが、なぜお酒をやめたのか?と聞かれても、ホント、これが答えようがないんですよね~。なんか~、健康のためでもなく、仕事に影響があるからでもなく、長生きしたいからでもなく、本当になんとなく、なんとなく、なんです。なんにもない無から量子のゆらぎによってぽっと宇宙が誕生したように、「あ、お酒やめよう」という気持ちが私の中にぽっと浮かんできたんです。

まあ、その話しをし出すと「セバスチャン高木、宇宙を語る」になっちゃうのでこの辺にしておきますが、それまでの私はとにかく眠るために吞むという思考に支配されていました。

王道に勝る道はなし

今でもビールに支配されているウェブディレクターの鳩仮面やハイボールに支配されているアダチアンドリームきむらは「セバスチャン、お酒吞まずに寝れるんですか?」などと愚かなことを聞いてきます。が、愚か者たちよ、これだけは言っておこう。はい、お酒はなくても本当に眠れます

和樂webの愚かなスタッフたちと同じように禁酒をはじめるにあたって、私の頭の98%を占めていたのが、「お酒なくても寝られるかな~」という恐ろしいまでの不安感でした。確かに最初の1日はどうしても寝られなくて、幾度となく「あ~、もう寝たいから吞もうぜ、セバスチャン!」という悪魔のささやきが聞こえてきました。お酒なしで寝られるようになってからも「もういいじゃん、一杯くらい」というささやきはしばらく続きました。しかし、私はその誘惑に打ち勝ったのです。どうやって勝ったのかと言いますと、もうほんと、当たり前の方法ですよね。「王道に勝る道はなし」と言いますが、シンプルに以下の4つを実行しました。

①呑みたいと思ったらとにかくノンアル

もうね、少しでも呑みたいと思ったら四の五を言わずに迷わずノンアルをがぶ飲み。これで基本的に「呑みたい欲求」に応えます。そして、禁酒者にとってのバビロンである飲み屋街を通る問題。これは予防処置としてノンアルコールビールを購入して、飲みながら飲み屋街を歩くことによって対処します。禁酒当初の呑みたい願望は代替物によってクリアしましょう。

②寝られなくて呑むくらいなら寝なくてもいい

寝酒が習慣になってしまっていた私はとにかく「呑まないと寝られない」を言い訳に酒を飲み続けていました。そこで発想を変えて、「もういいよ、寝なくて」と思うことにしました。実際これで寝なかったのは最初の一日だけ。人間そんなに寝ずにはいられません。2日目からは自然と睡魔が襲ってきました。

③睡眠環境を過剰なまでに整える

これもそこまでやる?馬鹿じゃないってくらいやってみました。まず購入したのが、睡眠専門医が監修したという「かぶる枕。かぶって眠る快眠ドームという説明に???でしたが、「ええい!」とポチって大正解。光を遮断する布でできたドーム(小さなイグルーみたい)に手持ちの枕を入れて、その中に頭をつっこんで眠るのですが(眠っている姿は完全に虚無僧です)、この暗くて狭い感じがめちゃくちゃ心地がいいんです。さらには、途中目が覚めてしまってもまっくらなので、自分が起きてるのか寝てるのかわからなくなって自然とまた眠りに落ちてしまうという現象も。

説明では遮音性も抜群とありますが、こちらに関してはそんなに効果がなかったので、moldexの耳栓を使用しています。トドメとばかりに、めぐりズムラベンダーの香りをつけているのですが、これがまた!グッジョブ!!ブルーライトで酷使された目をいたわってくれるとともに、ラベンダーの香りがドーム内にほのかにこもって静かに眠りへと誘ってくれるのです。「かぶる枕」「moldex」「めぐりズム」という睡眠三種の神器がここに誕生しました。

④睡眠導入を酒から読書に

酒を呑んで寝ていた時には必要なかったのですが、睡眠導入を読書にすると決めた際、読書灯も購入しました。ですが、読書灯と一言で言ってももうありすぎてどれを選んで良いかわかりません。いろいろと迷ったのですが、最終的に購入したのはamazonでベストセラーになっていた、TaoTronics LED デスクライト 卓上スタンド

なんか、今の読書灯ってすごいんですね。明るさも光の種類もものすごく細かく選べて、しかもUSBの充電ポートまでついてて4500円ちょっと。折りたためて角度調節も自由自在。どうやったらこの価格でつくれるのか検討もつきません。いずれにしても、これで入眠のための読書環境もばっちり整いました。


そして、酔っ払わないので読書量がハンパなく増えます。基本的に本は紙でと思っていたのですが、それでは追っつかないのでkindle unlimitedに加入しました。そこで私がジョブるきっかけともなった一冊の本に出合ったのです。それが「スティーブ・ジョブズが青春時代にむさぼり読んだ」という禅マインド ビギナーズ・マインドでした。ついにスティーブ・ジョブる物語が開幕したのです。


お酒をやめて起こったこと

私はいったい何を書いているのでしょう?すっかり断酒日記の様を呈してきましたので、30年ほぼ1日もかかさずお酒を嗜んできた愚かな男がお酒をやめて起こったことを記していきましょう(お酒をやめたその日から断酒日記として自分の身に起こったことを記録してたんです。)

1日目 呑みたい。でも1日くらい我慢してみっか。寝られないのでひたすら読書。 

2日目 朝、ほとんど寝てないのに久しぶりに快調な目覚め 

3日目 ノンアルでふんばる。 

4日目 ノンアルの代わりに抹茶を点てて飲む。あれ?呑みたいって思わなくなってる。 

5日目 呑むことが罪のように感じ始める。体重1キロ減

 6日目 スタッフのトマ子に「目の下に飼ってたクマちゃんがいなくなりましたね」と言われる。

そのほか一週間で起こったことをまとめると、

 テレビを観ずにラジオ(FEN)を聴くようになった。
 本を読む時間が増えた。
 ケトルベルを振るようになった。
 甘いものを食べたくなる。
 やたらDIYをする。
 小屋が欲しくなる。
 外食したくなくなる。
 眠りが深く短くなる。
 木彫りの熊はやっぱり欲しい。

断酒10日目あたりからは、やたら「ジョブる」という言葉が会話に登場し始めます。おそらくkindle unlimitedで読んだ『禅マインド ビギナーズ・マインド』に相当影響されているのでしょう。

ジョブるの顛末に関しては下記記事をご覧ください。

そしてついに13日目には、永平寺の78代管主であった宮崎禅師の動画を観るとともに、「DIY坐禅10分」などという言葉が踊り始めました。18日目には本マガジンの名前が「セバスチャン高木の編集後記」という当たり障りのないものから「セバスチャン高木のスティーブ・ジョブる日記」という、いわゆる”イミフ”なものに変更されています。その後、「ぺこぱのツッコミは曹洞宗の禅の極意と同じだった」とか、amazon primeで映画「禅」を観るなど、ドヤ顔でジョブりながら今に至っています。
  

今回の「スティーブ・ジョブる日記」は急遽特別編として「セバスチャン高木、私はこうしてお酒をやめた」をお送りしました。こんなはずじゃなかったのに、本当にごめんなさい。

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