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弱い人を守れる会社にすることができるか、広報担当よ、って気分です

新型コロナウイルスが静かに広がり脅威となっていく中で、あれもこれも自粛の嵐が9年ぶりにやってきている。あのときも自粛しないといけないみたいな空気があって、ひどい同調圧力だよなあ、と思ったけれど、今回は感染を拡げないよう動くな、ということなので、仕方ないかな、とも。

さて、客足がぱったりになって、経済活動が小さいお店や事業者からひっ迫していく状況なんですが、とくに時給ワーカーにとっては死活問題の冬になっています。こういう人は休めと言っても休めません。お金出ないから。会社都合で休ませる場合には、ちゃんと給与補償をしなければいけない、という法律もあるけれど。。知っている社長の数を数えたほうがいいかもしれず。ひどいと休業時の手当と同じく通常の6割しか支払われないとかあるかもしれないし。さらに命の危険にさらす行為もぱらぱらと報じられるようになってますし。

いろいろなフォーラムでこの状況を危惧する声が上がっているものの、報道発表以上のことを話さない広報担当者の集まりって何?っても思っています。

等しく経済状況悪化。IR的にどうするのよ?

上場企業、それも一番大きな規模の会社は業績予想の修正(下振れ)を発表して、調達や操業の調整に入っているけれど、被害が進行しているはずの中小規模のベンチャーなどは、こういった社会にお触れを出すようなことが少ないような印象があります。もっとも、リモートワーク導入は早かったけど。

ここで大事なのは、時給ワーカーを補償つけてちゃんと休ませることなど、マイノリティ対応をちゃんとできるのかな、ということ。どんなに小さな会社であっても出資者や支援者、提携者などは心中していることもあるわけで、そういう人たちに対してこの危機をどう乗り越えるのか、という情報発信があってしかるべき。そして、その主導をするはずの広報担当者が、フォーラムでのんきに報道お後追いのコメントをしていてどうするの、って思います。ステークホルダー的にこれを見ると、「この会社はだめだなあ」と手を引きますね。

今は有事。そのとき会社はどんな対応をするのでしょう。こういうときにしっかりとリモートワークさせる、感染症対策を取る。イベントの中断などで補償をしっかりとする、というようなことを矢継ぎ早に発表する大忙しのはずです。ゲスな話をすれば、ここは名前を売る最高の舞台なんですが。

新コロで貴社は社会のために何をする?社会のために何を発表する?

リモートワークやります。わかってね。くらいは発表してますが、どうしてリモートワークをするのかを熱く語る社長コメントは、どこもないですね。事務的に、社会がそうだからそうする、みたいな同調圧力なアクション。パブリックリレーションズ的には落第点ですね。

リモートワークすることで、どれだけの経済効果と二酸化炭素削減効果が出るのかくらい発表したらどうか、と思います。

リモートワークで家族とのつながりやローカルとのつながりの時間が増えることで、何がおこるのか、どんなカルチャーが生まれるのか。このぎすぎすした状況の中で発表したら、オアシスだよなあって思うんですけど、それっぽいリリースは見ないし。

パブリックリレーションズとは、平時に備えを持ち、有事に力を発揮する部署でもあるはずなんですけどね。

弱い人を守れる会社なのか、ということは、この厄災が去った後に業績の差という形で絶対に出るよなあ、と思います。

うまくまとめられなかったけど、書いてみたので出してみます。

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