2019年に意識していたこと、今年

あけましておめでとうございます。あっという間に今年も1%が過ぎてしまいました。時間が過ぎるのはとても早いです。

2020年を漫然と過ごさないためにも、昨年意識して取り組んでいたことや、実践して良かったことを振り返ってみたいと思います。

◎ 無理やり視野を広げる

何かを知るきっかけの大半がTwitterから、という状態が以前から気がかりでした。SNSは情報が断片的だったり、自分の興味の周辺に偏ったり(フィルターバブル)、網羅性がなく目に入ったものを優先して読んでしまったりするからです。新聞を読めば解決するのかもしれませんが、別な手は無いかと思い、以下の2つを実践していました。

→ Newsletterを購読してみる

メールアドレスを登録すると、毎日や週1回、まとまった情報を届けてくれるサービスです。最近増えている気がします。私が購読していたのは、takramの佐々木康裕さんらが編集されている『Lobsterr』、毎週あるテーマについて記事が公開されていく『WIRED SZ Membership』、それとインタラクション系の研究について綴られた『マンガでわかるHCI』です。

情報が定期的に流れてくる点はTwitterと同じですが、編集されているので内容に信頼感があるのと、特定のテーマに基づいているので記事を比較しながら読めます。ただ結構ボリュームあるので、購読し過ぎると、全部読むのが難しくなってくるのが難点でした。

→ お金を払って通う

好きな分野で深めたいものがあっても、仕事や生活に追われていると、時間を確保するのが難しいです。そこで心理的に切迫感を出すために、お金を払って通うものをいくつか試しました。以下のようなものです(仕事関係ない)。

映画を聴く:
映画音楽の歴史や手法について「ヒゲの未亡人」こと岸野雄一さんから学ぶ

レコーディング講座:
折坂悠太さんやルルルルズを手がけるエンジニアの中村公輔さんからレコとMixについて教えてもらう美学校の講座

New School of Music:
Wired前編集長の若林恵さん主催の音楽業界について考える講座

お金を払うので優先度が(少し)上がるのと、日程が自動で組み込まれる点が良かったです。美学校には世代も背景も異なる人が集まっていて面白かった。が、仕事との兼ね合いで忙しくなると結構生活がガタガタになるので、その点は覚悟が必要でした。


◎ Notionにログをまとめる

その方が面白いかなと思い立ち、生活のログを残していました。利用していたのはNotionというアプリです。マークダウンやDropboxやScrapboxなど、半年ほどいくつか試したのですが、汎用性や使い勝手の良さでNotionに落ち着きました。夏ぐらいから課金しています。

例えば、行った展示やライブ情報はあとで見返したい事項なので、日程だけの空ページを最低限つくるようにしていました。

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本を読むときにも、先に目次だけ書き込むとモチベーションが高まります。また毎月、聴いていた曲のプレイリストをつけることを一昨年からやっているのですが、それのメモや、日常的なプログラミングのTIPSも全てNotionにまとめました。

見返すのが単純に面白いのと、ログの場所が1つにまとまっている状態は書くときも見るときも便利です。今後も続けようと思います。


◎ 自主制作する

エンジニアとして、アイデアを実現する仕事を進める中、自分の考えも形にしなければという想いが強くなり動いていました。

→ NEWVIEW AWARDS ファイナリスト

目に見える成果で大きかったのは、NEWVIEW AWARDSというVRのコンペでファイナリストに選出いただいたことです。選考に通り6月からNEWVIEW SCHOOLという講座に通っていて、その指導のもと制作しました。

講座はとても有意義で、『観察の練習』の菅俊一さんや、メディアアーティストの谷口暁彦さん、HATRAのデザイナー長見佳祐さんなど、錚々たるメンバーからありがたいお言葉をいただきました。受賞はなりませんでしたが、ゼミで指導いただいたnoiz architects豊田啓介さんのアドバイスはかなり的確で印象に残っています。「本当に伝えたいことは何か、そこに必要な要素を見極めて、それ以外は徹底的に排除する。見極めながらとにかく手を動かすべし。」

12月には新しい渋谷PARCOで展示されたことも、そういった経験が少ない自分にとっては大きなことでした。

→ Photogrammetry Award

NEWVIEWの応募以前、スピンオフアワードのPhotogrammetry Awardというコンペにも出していました。グラフィックで勝負しても敵わないだろうと直前に思いついたアイデアで、実質2日程度で仕上げたものです。

こちらもファイナリストに選出いただき嬉しかったのですが、他作品とのレベル差に愕然としたことを覚えています。

Photogrammetryとは、画像から3Dモデルを作成するアルゴリズムのことで、近年では3DF ZephyrMetashapeなど、簡単に実現できるアプリがいくつも登場しています。

→ 曲制作ほか

上京してからはペースが落ちてしまっていました。そこで2019年は毎月作ろうと意気込んでいたのですが、制作環境を整えたりするのみで結局捗らず。断片的な録音ばかりが増えてしまっていました。とはいえ何かにつけDAWや楽器を弄ってたり手は動かしていたので、今年は締切を切って夏までにドロップできればと思います。

音楽とプログラムをどっかで繋げたい、という気持ちはやっぱりあって、ライブコーディングも模索中です。そういう意味で、年末にMUTEK.JPのSakura Tsurutaさんとasagiくんのパフォーマンスをお手伝いできたのも嬉しかった。精進します。


◎ カメラを持ち歩く

一昨年、カメラ好きの同期に無理やり買わされてからまんまとフィルムカメラにハマってしまいました。現像するまで時間差があるので、焦らなくていいので性に合っています。プログラミングやら楽器やら、インドアな趣味ばかりなので、外に出る口実としてめちゃ良いです。

写真はiPhoneで良いやと思っていたのですが、カメラを持ち歩くと結構普段と感覚が変わります。虫取りかごを持って外に出るような感じです。それとカメラを見て話かけてくれる人がたまにいます。そこで撮り、あとで現像して渡したりすると喜ばれるので楽しいです(迷惑かもしれない)。

FH010028のコピー

画像2

ソールライターが好きです。2020年は個展が開かれるようです。嬉しい。


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長くなってしまったので、『今年やらないこと』は次記事に書きます。


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