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僕は半径5mの世界を守りたい

白状します…


今日、BARに行きました。
日本全国不要不急の外出を控えている最中です…すみません。

閑静な住宅街の中にあるぽつんとしたBARで、僕の家から徒歩3分程度です。
お昼に持ち帰り専門の弁当販売用にオーナーは場所貸ししていて、週3で在宅で仕事をしている僕はたまにお弁当を買いに行きます。
今日もそうでした。
お手伝いをしていたオーナーが言うには「明日から2月の中旬にかけてBARは休業しようと思う」とのことでした。
新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、時短営業をしていましたが、ついに沖縄も県独自の緊急事態宣言を発令し、休業を決心したのです。
厳しいそうです…

明日はスケジュール的に行けそうもない…ので今日仕事を早く切り上げ、お客さんが少ないであろう早い時間を見計らってBARに行ったのでした。
案の定お客さんはいなく、ハイボールとジントニックを計3杯飲んで20時頃にお店を後にしたのでした。

どこの飲食店も厳しいのはもちろん知っています。
コロナの影響を受けて経済的に苦しんでいる方々が全国、いや全世界にいることも知っています。
そんな中、今日だけ僕が動いたのは、そのオーナーがただ単に親しい仲だから。
僕の日常生活を彩ってくれる大切なキャストであり、決してエキストラではないから。
大変な時期にはサポートしたいし、閉店してほしくないし。

そして今日僕が思ったのは、人は結局関わりの中で生きていて、自分の半径5m以内の世界の人を守っていきたいのではないかということです。

障がいを持っている方、LGBTQの方、彼らの人権や直面している社会的壁は確かに由々しき問題です。
けれどそれぞれの”当事者”や、”身近に当事者”がいる方以外にとっては、その壁をとっぱらうために100%全力投球することは難しいのではないでしょうか。
だって人はみな自分のことで精いっぱいだから。

僕は沖縄で米軍基地がある町で育ちました。
日々米軍の騒音が鳴り響き、大学生の時には大学にヘリが墜落し大惨事という場面に直面しています。
「この構造的災害は全国規模で考えないと解決しない!」と思い、基地問題に無関心の人に対し批判の気持ちを抱いていた時もありました。
けれど僕は原発を抱える地域の状況は分からず、福祉に関ふる課題も詳しくありません。
どれも当事者だけでは解決できない問題なのに…
この情報社会で、見えるようになったことは多くあるものの、人の想像力は追いつかず限界があるのだと思います。

なので僕は…結局出した結論は…
たくさんの人と友達になりたい。
僕の半径5mにいる人をできるだけ増やしたい。
僕の身近な問題を自分事として捉えてもらえるように、あの人の問題を無関心ですまさないように自分事で捉えられるように。
僕のキャパは大きくないけれど、器に入る分だけは受け止めていきたい、そう思うのです。

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