社会見学 in 淡路島

株式会社シマトワークス様見学in淡路島洲本市 2023/4/15.16
4/15.16の二日間にわたって、株式会社シマトワークス様が淡路島でどのような事業を展開されているのか、またどの ような考えを持ちながら取り組まれているのか多くのことをお聞きしました。
街を歩きながら様々な施設やお店、地元の魅力ある人たちも紹介して頂き、充実した二日間となりました。
私たちは名古屋市名東区を拠点にしていますが、地域とつながりながら社会の課題を解決していこうという点では共通 しているように思い、多くのことを学びました。学んだことを共有させて頂ければと思います。
●[ワーケーションのために存分に活用できる施設]
様々なことをお聞きする中でシマトワークス様のワーケーションの取り組みに興味を持ちました。 淡路島で日常から離れて働く体験を通して、自分自身の働き方を見つめ直すきっかけを作る取り組みです。
シマトワークス様ではワーケーションの拠点となる場として、城下町の長屋を改装した「Workation hub 紺町」とい う施設を作っています。


1階には、「farm studio テーブルと燕」というカフェと、コワーキングスペースが表から見え、奥には中庭と、ミー ティングルームや宿泊できる施設が併設されています。

2階には、事業者様向けに共有のオフィススペース(シェア型サテライトオフィス)がありました。ワーケーションを通して淡路島で仕事をする個人や事業者様が「Workation hub 紺町」を活用することで、自分自身 を見つめ直し「働き方」や「生き方」を考える機会になるだけでなく、島の人たちと交流したり、淡路島の歴史や文化 に馴染んでいく機会もある施設になっていると感じました。
カフェ「farm studio テーブルと燕」は、
・farm studioという農園で育てたものや地元の素材を使って料理を提供されている
・農園での体験ができる
・島の料理人を招いた食事の提供がされている
という特徴があり、食を通して島の土地や島の人たちとつながり、淡路島をより深く知り、島の人との関係が作られる 機会にもなっているようです。
仕事を忘れて農園のワークショップやイベントに参加してみるのも、ワーケーションが活かせる良い経験になりそうで す。
(カフェで苺のタルトをいただきました。)

カフェと一体になっているコワーキングスペースは、ミーティングルームや個室部屋、シェアキッチンもあり、自分の 仕事を集中して取り組める環境が整っていました。

2階のシェア型サテライトオフィスは、淡路島に拠点を作りたい事業者様が利用される他に、様々なイベントやプログ ラムが島内外の事業者様と共同で開催されているようです。
こうした環境は、ワーケーションを通して自分自身を見つめ直す機会にして「働き方」「生き方」を模索するだけでな く、事業者様にとっては新規事業のアイデアを得たり、淡路島で事業を展開する機会になっています。
また、元々淡路島で仕事をされている方や地元の方にとっては、島の外から人が来ることによって、島の経済が活性化 されるのに加えて、刺激を受けたり、これまで見えていなかった課題が発見されるきっかけになります。
島内外の人が、お互い双方向にプラスが生まれていく環境になっている素晴らしい施設だと思いました。
●[淡路島のhubになる場所]
シマトワークス様の事業は、「Workation hub 紺町」を運営するだけに留まりません。
「Workation hub 紺町」はhubという言葉が表す通り、島の情報や人が集まってくる場所でもあり、そこを拠点とし て島中に広がっていく場所にもなっています。
その取り組みを2つ紹介したいと思います。
●[地図制作からできる街とのつながり]
一つは、近隣の街の地図制作です。
「Workation hub 紺町」のすぐ隣に位置していてる「洲本レトロこみち」という細い通りがあります。 古くは城下町で人が行き交い、今は長く住んでいる人たちと新しく移転してきた人たちが共存して、新旧素敵なお店が 立ち並んでいる通りです。


シマトワークス様は「洲本レトロこみち」の地図制作に中心となって取り組んだそうです。 シマトワークス様で働く方々はレトロこみちの人たちと古くからの友人かのように会話を交わしていました。
地図制作を通してシマトワークス様のことを街の人たちに知ってもらうことができ、また、「Workation hub 紺町」 に訪れた方々をレトロこみちに案内することで街を楽しんでもらえます。
街の活性化につながり、さらにワーケーションで訪れた人が街に馴染んでいく流れもできているようでした。
このような過程で、シマトワークス様の方々とレトロこみちの人たちとのつながりが深まっていったのかもしれませ ん

●[歴史ある赤煉瓦の活用]
二つ目は、赤煉瓦で造られる旧紡績工場内の施設運営です。
子供達が伸び伸びと走り回れる室内施設、様々な人が集まるイベントや芸術展覧会が開催できるような大広間、DIYが できる工芸スペース、シェアワーキングスペースを見学させて頂きました。


「Workation hub 紺町」とはまた雰囲気が違い、目的に沿って気軽に利用できる施設が整えられていて、多様な人が 行き交う場所となっていました。

●[ワーケーションを通じて淡路島が好きになる]
二拠点生活で環境を変えながら仕事がしたい、ガラッと違う環境で仕事をしたい、地方を盛り上げる仕事がしたい、魅 力ある人や自然に囲まれて仕事がしたいなど、ワーケーションを始める動機は人それぞれだ思いますが、山や海に囲ま れた豊かな自然や城下町、歴史ある建物が活かされた街並みがある淡路島で過ごす日々は、素晴らしいものになるに違 いないと思います。
きっと淡路島の人や文化に触れて、日々の生活の中で住人が培ってきた知恵や技術に感化されたり、人の温かさに魅了 されるに違いありません。
シマトワークス様が取り組むワーケーションは、日常から離れた場所でものごとの見え方を変えるための機会を提供さ れていますが、淡路島のことを知り、島の人たちと仲良くなって淡路島に惚れ込んで移住してくる人も多くいるとお聞 きしました。
実際、今回案内をしてくださった女性の方は元々神戸で仕事をされていましたが、島の人との出会いがきっかけで、淡 路島との二拠点生活を始めて続けるうちに、島が大好きになり移住してきたそうです。
ふとしたきっかけで島を訪れた人が島の魅力に気づき、やがて移り住み、島を盛り上げて発信する側になっていく。そ うした流れが自然に起こる求心力が淡路島にはできているように思いました。

●[地域や地元の街と繋がりながら]
今、都市から地方へ移住していく人が増えていく流れがある中で、淡路島でシマトワークス様が行っているような街に 根ざした活動は、日本各地でますます必要になってくるでしょう。
私たちLAGOMでは、子育てから介護、障害者の支援まで、人が生まれてから亡くなるまで必要な福祉を、地域に根ざ して充実させていきたいと思っています。
一人一人が良い人生を送れるように、地域の人たちと繋がりながら共同で、社会の課題を解決していきます。 最後までお読み頂きありがとうございました。

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