2022年のベストの記事

年末にいつもやってるやつ。今年のベストテンの総括です。

ルール:私、たかだたたみが、2022年に味わったカルチャーの中で
ベストテン+選び切れなかった次点を挙げます。皆が年の瀬にいそいそと取り組むやつですね。
去年のとか、もっと前の作品も混じってますけど、今年味わったカルチャーなので、気にせずランクインさせていきます。
ベストテン形式ですが、特に順列は関係なく、順不同です。
備忘録が主な目的ですが、まあ、見てやってくださいよ。
こういうのは、やる方も見る方も面白いんだからさ

映画

1.『RRR』 S・S・ラージャマウリ 
2.『こちらあみ子』 森井勇祐
3.『NOPE』 ジョーダン・ピール
4.『ドント・ルック・アップ』 アダム・マッケイ
5.『ドライブ・マイ・カー』 濱口竜介
6.『ニューオーダー』 ミシェル・フランコ
7.『さがす』 片山慎三
8.『ドクターストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』 サム・ライミ
9.『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』 ジョン・ワッツ
10.『THE FIRST SLAM DUNK』 井上雄彦

次点
『華麗なる大泥棒』『窓辺にて』『偶然と想像』
『シェラ・デ・コブレの幽霊』『リコリス・ピザ』
『C'MON C'MON』『ハッチング−孵化–』『いとみち』
『THE BATMAN』『テオレマ』『トップガン マーヴェリック』
『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』

総評
映画に限らず全体の話として、今年はメジャー作に個人的ヒットが多かった。なんか、SEKENと同調して感情が動けるのが嬉しかったっす…
エンタメ映画の銀河中心核とでもいうべきマーベル作品。は、当たり外れが激しかったが、アタリは『ノー・ウェイ・ホーム』と『ドクターストレンジ』!どちらもめっちゃ好きだった。逆に、今年の『バットマン』は完成度が高かったけど、私的にはイマイチだった…
『THE FIRST SLUM DUNK』は特異点!とでも言うべき比類なき傑作だったし、ずっと泣きながら見てたけど、多分僕も含めて、皆何かしら騙されてる…笑。冷静に考えるとかったるい話なのに、スラダンの魔力で全部理性を明後日の方向に持ってかれた感じ。
個人的な好き度と、SEKENのマッチング度で言えば、『RRR』は絶対に外せない!こんなに暑苦しい男の友情で咽び泣くとは思わんかったぜ。『トップガン〜』も、アツくて馬鹿馬鹿しいスター映画ではあるんだが、大枠やコンセプトは誠実に作りつつ、細かい所では大味!ってゆうバランス感覚が見事だった。
今年の邦画は、濱口竜介を始め、新しい世代の監督が気を吐いた一年って印象。その中でも『こちらあみ子』は稀代の傑作だし、折に触れて思い出すことになるだろうな(好きすぎる映画はそんなに見返したりしない派)
ホラー/トリッキー枠は、『NOPE』と『ニューオーダー』の2トップ。どちらも、思いも寄らない着地でキメてきて、びっくらこいた!!
旧作は、今年も特集上映やってたJ・P・ベルモンドと、ピエロ・パオロ・パゾリーニ特集が楽しかった。こーゆー昔の映画を見る醍醐味ってのは、今現在では失われたオーパーツの様な作風を堪能する事だと思うが、その望みを十二分に叶えられていて、最高じゃい!!
滋味に溢れる静かな作品も、もうちょい見たかったのだが、振り返って見てみると今年は控えめだったな。『ドント・ルック・アップ』はかなりヒネた傑作コメディだったが、現実世界のはちゃめちゃさを反映しすぎてて笑うに笑えなかった。


マンガ

1.『チェーンソーマン 第2部』 藤本タツキ
2.『39歳の免許合宿 –ストーリーは自分で創れ–』 ごめたん 
3.『うみべのストーブ』 大白小蟹
4.『ROCA 吉川ロカストーリーライブ』 いしいひさいち
5.『花四段といっしょ』 増村十七
6.『ようきなやつら』 岡田索雲
7.『地元最高!』 usagi
8.『ルリドラゴン』 眞藤雅興 
9.『劇光仮面』 山口貴由
10.『住みにごり』 たかたけし

次点
『ゲモノが通す』『アタックシンドローム類』『ケイジカ』
『SAKAMOTO DAYS/鈴木裕斗』『惑星クローゼット/つばな』
『アンダーニンジャ』『まじめな会社員』『ヘブンの天秤』
『うつ病になってマンガが描けなくなりました-発病編-』 『峠鬼』
『まつりのあと(もぐこん)』『武蔵野(齋藤潤一郎)』

総評
今年はどーなってんだ。ベストテン選ぶのが大変だったぞ。個人的に豊作の年だったぜ!!!!
『チェンソーマン 第2部』が始まるわ、『ハンター×ハンター』連載再開するわ、今年もジャンプは台風の目なのかよ!!!!そんな中、『ルリドラゴン』と『SAKAMOTO DAYS』がジャンプ漫画では面白かった。複雑さと自己模倣が顕著な昨今の少年マンガにおいて、この2作のシンプルさは、一つ、いやさ、二つの希望である!皆大好き、ジャンプ+。いい作品多いけど、SEKEN程、私はマンセーでは、ない。
それよりも、ビッグコミックスペリオールだよ!!前から好きな連載多かったけど、ここに来てたかたけしに、吉沢潤一に、そして、山口貴由若先生だとぉ!!!!!どーなってんだよ!!!俺の好物ばっかじゃん!!!!!!
webマンガは、リード社系が変わらずアツい。大昔のガロ・COM、ふた昔前のアフタヌーン、ひと昔前のコミックビーム、ってな感じの系譜だな!
いしいひさいちの『ROCA〜』は度肝抜かれたな〜。一見すると、普段の飄々としたいしいひさいちの4コマなんだけど、巨大なストーリーのうねりが背後にあって!最後の最後に投げっぱなしみたいなラストを飾るのだが、様々な事柄が通り過ぎた後って感じの寂寥感がヤバかった。ストーリーマンガの新たな地平かもしれない!
webで新しいマンガに気づく機会は格段に増えていて、冬野梅子、usagi、岡田索雲、浄土るるは全てwebを通して知った。その中でも一番面白かったのは、グランジ五明こと、ごめたんの「39歳の免許合宿〜』だろう。風景や事物の切り取り方、抜群のテンポ感と、もちろんギャグセンス!本当に初めて描いたのか!?と言うくらいにマンガが上手い!(絵自体が上手い訳ではないのがまたニクい)今年一番笑ったマンガかもしれない。
今のところ、紙のマンガで読むのが好きではあるが、webマンガの分量がその内ひっくり返るかもな〜。最近は漫画誌を立ち読みさせてくれるコンビニも減ったしさ〜。

音楽

1.After Hours/(((さらうんど)))
2.LOVE ALL SERVE ALL/藤井風
3.La Shangri La/脇田もなり
4.マーメイド/CuBerry
5.REFLECTION/tofubeats
6. .jp/bonobos
7.Black Radio Ⅲ/ロバート・グラスパー
8.EVOLUTION/徳利
9.Musica Popular Japonesa/シンリズム
10.Orbit/STUTS

次点
muon/MACKA-CHIN ONE/冗談伯爵 物語のように/坂本慎太郎
KICK BACK/米津玄師 HASTLE & FITNESS/YOUNG HASTLE
焦年時代/PUNPEE & BIM Green/RAY ROMANTICA/月9
rainbow music/ghost orchard AGLIO OLIO - EP/The Wisely Brothers
オリオン座流星群/まちだガールズ・クワイア one year/that's all folks
Do Ya Wanna Taste It/Wig Wam Episode Ⅹ ep/O'CHAWANZ
DAISO 100円アンビエント 

総評
音楽に関しては、そこまで系統立てて聞いてないので、途端に雑な感想になっちゃうのはご容赦。
今年個人的にデカイのは、(((さらうんど)))復活!作風の劇的な変化にびっくらこいたぜ!!本当の希望を言えばイルリメにはラップでも復活して欲しいのだけど、贅沢な要求かしら。ただ、ポップメイカーとしての実力を叩きつけたカムバックで鮮烈な印象を残したのでした。
SEKEN的には、ロックバンドが少しずつ息を吹き返しているのがトピックだろうか?日本はアニソンという形で命脈を繋いできてるけど(米津玄師のミッシェル物真似は笑っちゃった。好きだけど!)、そうゆうタイアップって形でなくて、音源そのものが良い感じでリリースされてきてる感じ!いよいよ90年代末期頃みたいなオルタナロックがアツくなってる季節なんじゃねーかな!(オルタナ直撃世代)ナンバガも一時期復活したし、ワイズリーブラザーズやCuBerryの様に若くてイキのいい、でも肩に力の入り過ぎてないインディーな匂いのする良いバンドが少しずつ現れている!(羊文学も良いバンドだが、私は少し苦手だ)
坂本慎太郎はじめ、punpee、脇田もなり、tofubeats、ロバートグラスパー、シンリズムなどなど好きなアーチストの新作はこれまで通り、すごい良くて、愛聴。この温度感もありがたし。逆に坂本慎太郎に関してはちょっと想定内過ぎて前よりそんな好きではない笑。
それとは対照的にbonobosはこれまでそんなに真面目に聞いて来なかったが、ラストアルバムはすんごい完成度だった!こんな後から入ったニワカが言う事ではないけど、解散はもったいないな!
ラッパーに関しては、徳利さんとヤンハスさん!どちらもネタ枠っぽいけど、楽曲とキャラの突き詰め具合が突き抜けてて、どちらも最高にカッコいい!!!
ダイソーの100円アンビエントCDは嫁の実家付近のダイソーで発見したんだけど、ガチ。ガチで最高。ハードオフ、ブックオフ参りもそろそろ本腰入れないとな。

ゲーム

1.スプラトゥーン3/対戦シューター
2.ソニック・フロンティア/オープンワールドアクション
3.GhostWire :Tokyo/FPSアクション
4.Stray/猫アドベンチャー
5.ロマンシングSAGA2/スーファミRPG
6.Loop Hero/ローグライクRPG
7.Anodyne 2:ダストへの帰還/アドベンチャー
8.メトロイド ドレッド

総評
今年も粛々とゲームやってました(暇だから)でも、小品ばかりやってしまって、これは!ってガツンとくる作品はあまりやってねーな。ゴッドオブウォーも、エルデンリングも、ライブアライブも、SIFUもやってねー。
それを踏まえたうえで、今年はスプラ3以外に何も言う事ないな実際の所。
1作目からやってきていて、細かいブラッシュアップはされてきてるけど、根本のゲームシステムは驚くほど何も変わってない!のが、マジですごい。ずっと変わらない味を守り続けてる老舗の様なシリーズになってほしい。(実際、任天堂の他のシリーズもそうだしな~)
年末の滑り込みでPS5を手に入れた(嫁が)!ゴーストワイヤーやった!まだクリアまでは程遠い段階でも、言っていいすか?俺は長らくこんなゲームを待ってたんだ!!!!東京を舞台にした箱庭ゲームをよ!!!(去年のメガテンⅤはこの期待に関しては見事に裏切られたからな)良くも悪くも古式ゆかしい昔ながらの日本産CGによる日本産アクションゲームって感じで、ちょっと荒削り。完成度的に微妙な所はあるけど、それでもいいんだあ〜。この空間を歩き回ってるだけで最高なんだから。
それとは真逆で、Strayに関しては、隙のなさすぎる完成度!細部まで作り込んだ世界観を歩き回るだけで楽しいゲームだった。インディーゲームとは思えない作り込み!そしてハードSFなサイバーパンク世界なのに、猫愛だけは無限に降り注いでる。ほっこり。後に、サイコー!ストーリーもサイバーパンク意匠に負けず劣らず退廃的で良かった。
ソニックフロンティアは、ソニックというゲームの特性(つまりは超ハイスピードでステージを駆け巡る高揚感)を、とても上手く、そして丁寧にオープンワールドの中で掬い取ってて、長いシリーズの中でシリーズの旨味を活かしつつ革新性が生まれるとゆうダイナミズムがあった。ゼルダのブレス・オブ・ザ・ワイルドを彷彿とさせたな(世界観も似通ってるのは、たまたま?かしら)。かつ、何でか分からないけど、エヴァンゲリオンオマージュもやたら多い!のにグッと来たぜ!!(何で??)まさか、令和の時代に綾波レイみてーなキャラを創造してメチャ可愛くしてくれるとは夢にも思わなかったぜえ~
ロマサガ2は、ガクセー時代にクリアしてたけど、今再プレイすると思ったよりストーリーテリングの革新性が素晴らしかったので、ベストに挙げた。プレイヤーサイドに物語性が生まれにくいシステムなので、敵方である七英雄にストーリーを負わせるっていうやり方!今見ても斬新すぎる!


その他

ポプテピピック テレビアニメーション作品第二シリーズ/アニメ
暴太郎戦隊 ドンブラザーズ/特撮ドラマ
ピースメーカー/洋ドラマ
ADULT OLIENTED POP/音楽イベント
楳図かずお大美術展/展覧会
BRIAN ENO AMBIENT KYOTO/アート音楽
国立新美術館開館15周年記念 李禹煥/展覧会
クリスチャン・マークレー トランスレーティング[翻訳する]/展覧会
スピッツ論 「分裂」するポップ・ミュージック /音楽評論
根暗ノミコンノーヴァ 特別配信公演『あっちとこっち』/配信公演

総評
今年の秋のアニメは凄かった…こんなに色んなアニメ作品を複数見てるシーズンなんて何年振りかしら??
チェンソーマン、うる星やつら、水星の魔女!まあでも、結局はポプテピ以外は見なくなったけどね笑。飽きられるのを怖がって色んなコンテンツを乱発してしまったせいで、ポプテピの革新性というものは徐々に後退してしまってはいるけど、それでも刺激的すぎるIPなので、末永く続いてほしいなあ~。単純にアニメーション作品として楽しいし。
『水星の魔女』はまだ、判断が難しいので、来年に保留~。でも、MS戦がない回は全然面白くないから、来年のベストに入る事は恐らくないだろう。
それよりも、ドンブラだよ!!!!!井上敏樹御大が現役バリバリなのも素晴らしいし、未だにジャンルを革新/刷新する破壊者としての十分な暴れっぷり!暴太郎戦隊の名がピッタリだ!来年の2月で本当に終わるのだろうか?というくらいにまだ何も話が進んでない!のに、キャラの楽しさ面白さ関係性はどんどん深まっていくばかりだ。
洋ドラではピースメーカー一択だ!(なぜなら、それしか見てないから)ムキムキマッチョで思想もマッチョイムズ全開の半悪役的な主人公が、デッカイ身体を折り曲げてメソメソしょげてる絵面だけで、もう抱きしめたくなるよ!!完全無欠のジェームス・ガン最高傑作!!!!!
今年はそれなりにア~トの展覧会に行けたので楽しかったねえ~。UMEZZとブライアン・イーノが本当の本当に最高だった。一生もんかもしれない。
スピッツ論は、本当の本当に待望の書物だった。今まで、スピッツについて書かれたものでスピッツの本質を正確に論じたものは皆無だったのだが、ついに決定版が出たぞ!!!!うれピー!
私事になりますが、今年はめちゃんこ久しぶりにエンゲキの公演やりました。充実感パネかったっす。また、違う形になると思いますが、また来年もなんかやると思いますんで~。


では、よいお年を~

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